この記事で書いたようにSmartHRに入社し、5年目を迎えることができました。
まる4年を経て思うことなどを備忘しておこうと思います。
フルリモートでの入社オンボーディングに苦戦
コロナ禍での転職ということで、面接〜入社オンボーディングもすべてフルリモート。自宅にPCを発送いただき、セットアップも自分で行う必要がありましたが、とてもスムースに終えられたのを覚えています。
SmartHRは入社オンボーディングがめちゃくちゃ手厚いのですが、ものすごい情報量で、最初の2週間はそれについていくのに精一杯。なんとか業務に着手できるようになってからも、怒涛のSlackチャンネルの流速に圧倒されました。
このとき考えていたのは、フルリモートでの中途入社は本当に難しく、信頼貯金ゼロの状態から周囲の人と関係値を作り、課題を抽出して取り組んでいかなければいけないということ。
下手すると「外部からやってきた中途半端なコンサルがチームを荒らして去っていった」みたいな状態を作りかねないので、めちゃくちゃ気を遣っていたのを覚えています。
なので、まず取り組んだのは当時20人強いたチームメンバー全員との1on1。ヒアリングしながらチームと会社のムードを掴もうと必死でしたが、これは良い効果もあったので、中途入社で「どこから手を付けていいか分からない……」みたいな状態の人にはおすすめしたいです。
アジェンダとしては、簡単なアイスブレイクのあと
- 自己紹介(何をやってきて、この会社では何をしたいか)
- 今どんな業務をしていますか
- 今の業務で困っていることはありますか
- すぐ改善したい困りごとはありますか、解決できない障壁は何ですか
- わたしにシェアしておきたいことはありますか
- 今のあなたのムードをお天気で表すと☀️☁️☔どれですか?
みたいな感じで、項目を揃えてヒアリングし、困っていることとそれに関わる障壁がどんなものかを教えてもらいました。なるべくリラックスしたムードで話すことを意識しましたが、今思うとガチガチで、メンバーのみなさんにずいぶん助けられたなと思います。
やることが……やることが多い……!
暖かく迎え入れていただいたはいいものの、課題をヒアリングしていくとまだまだ立ち上げ期という感じで、チームは混沌としていました。よく耳にしたのは「闇が深いんですよ」という言葉。ブラックボックス化、属人化してしまっているということだと解釈したんですが、それもそうで、ものすごいスピードで成長していく会社と、そこから発生する制作物の量がすさまじく、ある程度の属人化は致し方なし!という状態でした。逆にあの規模であの物量をよく対応していたな……と思うほど。
なのでわたしがまずできることというのは、現状を分解してやる/やらを分類していく、とか、今までなかったドキュメントのフォーマットを整えるとかせいぜいそれくらいで、あっという間にその濁流に巻き込まれていくことになるわけです。
そこから自分のチームを持たせてもらい、立ち上げを担っていくのですが、同時に子どももどんどん成長していくタイミング。コロナ禍後、保育園の預かりは復活していましたが、日中にフルスロットルで仕事をして、終わったら子どもの世話や家のことをしていると、本当にやることが多すぎて、頭がどうにかなりそうでした。
子どもが生まれてすぐの頃いた会社は、フル出社だったこともあり、ある程度は夫に任せてしまっていたのですが、夫のキャリアも今後見通しを立てていかなければならず、かつ、我々の両親はそれぞれ遠方。特にわたしの両親はもう高齢で、サポートは望めないので、夫婦ふたりでなんとかするしかねえ!という覚悟を決めて気合いで乗り越えていこうと誓いました。
この当時は、本当に保育園に救われました。0歳から預けたのでいろいろ言われることもありましたが、うちは早くから預けて良かった。まず生活に余裕ができたというのもあるし、保育園の先生が寄り添ったサポートをしてくれて、さすがプロ……!と感動してばかりでした。
プロのサポートを得られると、ものすごく精神的に安定するので、もしこれから保育園に預ける予定で不安な方がいたら、きっと大丈夫!とお伝えしたいです。
もちろん先生との相性があまり良くなくて、不安になる年もありましたが、それでもたくさんの思い出や支えをいただいて、本当に本当に感謝しています。
結局最後は、家族一丸でやるしかない
そして子どもはこの春から小学校に進学したわけなのですが、わたしは管理職になり、夫もある程度キャリアを積み、忙しく執筆活動を続けている現状は、「忙しさの種類は変わったけれど、やることが多いのは変わらない」状態です。
保育園の攻略方法と小学校の攻略方法も違うし、メンバーとしての成果を出す動きと、管理職として成果を出す動きもまた違う。最初は混乱することもありましたが、半年過ぎたあたりからだいぶ様子が分かるようになりました。
重要さを痛感したのは夫婦の情報連携です。夫はフリーのライターなので、土日に仕事が入ることがあるし、金曜に取材した内容を月曜に提出してくれ、みたいな、会社員では考えられないスケジュールもあったりします。
夫婦の情報連携は、共有のGoogleカレンダーを設定して、なにか予定が入ったらそこに全部入れる、というルールですが、どうしても入力忘れや変更など発生します。結局は顔を合わせたときに「来週こういう予定が入ったんだよね」と口頭でも共有して、予定だけでなく、お互いの忙しさや最近やっていることなど、ざっくりとした全体の状況を把握しておくことが必要だなと思っています。
また、小学校に入って面食らったのが大量のプリントで、いろいろ試したのですが今はこのアプリで管理+冷蔵庫にマグネットで貼りまくるスタイルで運用しています。内容をAIで要約してくれるので、「あのイベントの持ち物ってなんだっけ??」というときにとても役立ちました。
子どもは小学校が終わったら学童保育へ行きますが、「今日は早く帰って家にいたい」と言うときもあるし、あんなに大きなランドセルを背負って毎日学校に通っていたら、そりゃあたまにはゆっくり休む日も欲しいよね……というのが痛いほど理解できます。親としては、なんとか叶えてあげたい。そういうときに、リモートワーク可というのは本当に助かっています。
というか、今の会社でなければわたしは子どもを育てられていないし、家族を養うこともできていないと思います。仕事と育児、どちらかが破綻して、仕事を手放していたかも。現在の仕事の目標は高く、タフなミッションを与えられていますが、それをしっかり達成しなければと思えるほどありがたい環境を提供してもらえていることに、心から感謝です。
そして子どもを一緒に育ててくれている夫にも感謝していて、なんというか、当事者としての意識がすごく高いのがめちゃくちゃありがたい。課題や困りごとを自分ごととして取り組んでいるかどうかというのは、ちょっとした会話の節々で漏れ出てしまうと思うのですが、そういう意味で精神的に安心して家庭運営ができているのは、夫のおかげでもあります。
ということで、振り返ってみると、ラッキーに次ぐラッキーで「なんとかなった!」という感じではありますが、死にものぐるいで「なんとかなれーッ」と思っていると、なんとかなるのかもしれません。状況をネガティブに捉えようとすればいくらでもネガティブに感じてしまうのと一緒で、なるべく「ま、こんなもんでしょ」とポジティブに構えているのが大事なんだろうな。
ということで5年目も前向きに頑張っていきたい所存でございます、という所信表明をもって誕生日&入社記念のエントリーといたします!
今日はそんな感じです!
チャオ!