「働く」を考えなおしたとき読みたくなった本たち - インターネットの備忘録
この類のまとめです。
個人的に働く上では学習と読書の習慣というのが重要だと思っていて、定期的にどんな本を読んだらいいですか、と聞かれるので、実際に貸したときのリアクションを見たりして、定期的にアップデートしています。
いま身近に働いていたり親しくしている人たちの中には、まだ20代半ば〜後半くらいの世代もいて、彼ら彼女らと話していると、なんというか、「ガツガツ仕事をして成り上がるぞ!」という印象が、薄いです。
より自分らしく、豊かに生きるために仕事も楽しみたい、学習やハードワークはそのための努力だからやるけれど、文句を言う必要がないし、強制されてしぶしぶやっているわけでもないので、とてもしなやか。もちろんこれは今のわたしが一緒に働く仲間にとても恵まれているせいもあるので、なんとも言えないのですが。
なので、薦めるのもある程度は地頭がよく考える力はある人向けのものに偏りつつあり、そうなると、思考整理というよりは生き方や彼ら彼女らが今は見えていない未来の参考になるような書籍が増えたな〜というのがこのところの印象です。
ここまでが前置き。ということで、以下どうぞ。
考えたことを上手に相手に伝える
仕事をする、というのは、大なり小なり、誰かとの共同作業です。
フリーランスでやるにしろ、どこかに所属するにしろ、1人ですべて完結する、というのは稀ではないでしょうか。全部メールと管理画面で完結するような、超ハイパーアフィリエイターとかなら、別なのかな。
まあともあれ、自分の頭のなかに浮かんだ何かを整理し、誰が見ても分かるようにしておくことができる、というのは、とても有用な技術だと思います。時間を置いて自分が書いたものを見る自分は、ある意味他人なので、その人が見たとき「ああこういうことを考えているんだな」が分かるようにしておける技術を身に付けましょう。
これは常に薦めている一冊。
世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
- 作者: 渡辺健介,matsu(マツモト ナオコ)
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/06/28
- メディア: 単行本
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これもそうですね。
伝わるデザインの基本 よい資料を作るためのレイアウトのルール
- 作者: 高橋佑磨,片山なつ
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2014/08/14
- メディア: Kindle版
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資料作りにばかり時間を使っても仕方がないのですが、基本というのはあると思うので。
本当は文章術みたいな本をもっと読んで、良いものを見つけておきたかったんですが、そこまで手が伸ばせず。文章術が必要になるのでは、と思っている理由は、メールやビジネス文書で言いたいことが書けていなくて、相手にコミュニケーションコストを支払わせている人が、意外に多いな、と最近感じているからです。
「この人のメール、なにが言いたいかよくわかんないな……」というのはなるべく改善していきたいし、わたし自身も、常に気をつけていようと思います。
「働くこと」を多面的にとらえる
先日も新卒でそのままフリーランスになる人たちへ向けたエントリを書きましたが、本当に働き方がいろんな種類から選べるようになりましたね。とても素晴らしいことだと思います。住むところや食べるものが確保できて、少しの貯金と、たまに自分の楽しみのために使うお金を、自分の力でしっかり稼ぐことは、あなたに自由を与えてくれます。
そのためなら、やり方はなんだっていい。その前提にもとづいて「じゃあどうしよう」と考えるときに、他の人が「働く」こととどういうつきあい方をしているのか、を知っておくとよいかもしれません。
新装版 ほぼ日の就職論。「はたらきたい。」 (ほぼ日ブックス)
- 作者: ほぼ日刊イトイ新聞
- 出版社/メーカー: 東京糸井重里事務所
- 発売日: 2013/06/05
- メディア: Kindle版
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働くってなんだろう、と感じたとき、定期的に読み返しています。
持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない (幻冬舎単行本)
- 作者: pha
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/05/26
- メディア: Kindle版
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仕事に限らず、なんのために生きるんだっけ?この生き方がベストなんだっけ?と思ったときに。
仕事に対して力みすぎてるな、と思ったら読み返しています。
経営者とか有名ビジネスマンとかの話も、人によるとは思いますが、面白いですよ。
あと、商談とか大人の人との会話で「ていうか読んでるよね」って話題に上がることもあるので、図書館とかで借りてサラッと読んでおくのはよいかもしれません。このおじさんたち、こういう価値観で生きてるのか〜じゃ話合わないよな〜がわかると、ムカつく可能性が減らせます。
具体的な書籍名は挙げませんがダイエー中内功氏、西武の堤康次郎氏、パナソニック(松下電器)の松下幸之助氏、あたりでしょうか。あと誰かいるかな。インターネット系の仕事をしているならサイバーエージェント藤田晋氏「渋谷ではたらく社長の告白」とかDeNA南場智子氏「不格好経営」とか。
来週から朝の連続テレビ小説で「とと姉ちゃん」が始まるので、そこで興味を持ったら花森安治氏の本とかも面白いと思います。
自分がどうなりたいかを考えてみる
ここからはこの1年で新たに貸したり薦めることが増えた本。
冒頭でも書いたんですが、いま一緒に働いている人たちはわたしの100万倍くらい優秀で頭もいいので、ひとまわりとか年齢が下であっても対等に議論できて、勘もいいので、あまりアドバイスすることがないんです。
それでもこの先の自分の生き方とか、プライベートで悩むことはあるようで、こういうときどうしたらいいんですかね、を相談されたとき、わたしが思いついたのは、「自分から見て『この人の言うことはなんとなく共感できることが多いな。気が合うな』と感じる相手が、どんな本を読んできたか、教えてもらって読んでみたら?」でした。
その流れで「どれがいいですか?」と聞かれたときに答えている本です。
今も昔も憧れです。
プリンシプルのない日本 電子増補版 デジタルならではの28篇を増補収載
- 作者: 白洲次郎
- 出版社/メーカー: メディア総合研究所
- 発売日: 2014/08/15
- メディア: Kindle版
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白洲次郎氏って好みが別れる人だとは思うんですが、わたしは今も大好きです。
以上です
「人に薦める」というテイでこうやって定期的にまとめていると、だんだん自分の価値観とか興味軸が少しつづ変わっているのが分かって面白い。またまとめよう。
今日はそんな感じです。
チャオ!