こんにちは、はせおやさいです。
以前、こんなコラムを寄稿しました。
寄稿先の運営元であるヴェルク株式会社さんで提供されているのが「board」という、見積書や請求書などが簡単に発行できるクラウドサービスです。
今回はヴェルク株式会社さんからご依頼をいただきまして、この「board」についてご紹介するエントリです。
かゆいところに手が届きっぷり、すごい
で、コラムを寄稿したときに「board」をちょっと触ってみたのですが、とても良かったんですね。
感覚的に案件が登録できるし、そのまま見積書、発注書・発注請書、納品書・検収書、請求書が発行できて、さらに書類送付状までが自動で生成される。
△見積〜請求書まで一括で発行できる。便利!!!!!
こうして書いてみると「普通じゃん?」という思われるかもしれないんですけれど、小規模ベンチャーなんかだと、このあたりをバックオフィス担当がExcelでコツコツ作っていたりして、地味に大変なんです。わたしも実際にやってたのですごーくよくわかるんですが、月初の請求書発行作業だけで2日とかかかる。あと、管理が煩雑なので、神経を使ってすごく疲れるんです。
以前読んだ「ファスト&スロー」という本に
「注意を払う」とよく言うが、これはまさに当を得た表現である。というのも、注意は限度額の決まった予算のようなものだからだ。この予算はさまざまな活動に配分できるが、予算オーバーは失敗につながる。
という一文があったのですが、本当に、1人の人間が注意を払える範囲には、上限があるんですよ。そこをカバーできるサービスだなと思って感動したのを覚えています。
さらに顧客管理ができたり、売上分析ができるのがすごくよくて、見積書を作るために入れた数値が無駄にならない。売上分析は顧客別であったり、案件区分別の集計ができるので、「自社の売上がA社に依存しすぎていて危ない」とか「Webデザイン案件の受注が好調だなあ」みたいなものが分かるわけですね。
△顧客別分析のイメージ
緑色、「テスト顧客A社」が売上の半分以上を占めているので、「これだとA社からの発注を切られたら危ないな……」というのがよくわかります。
このへんの機能、取り返しがつかないほど1社依存体質が進んだり、売れ筋の案件の把握ができていないまま間違った方向に進むのを防いでくれるので、あとあと効いてくる部分だと思います。
あと、個人的にはタグ管理ができるのが良い!たとえば「女性向けコンテンツ」とか「ファミリー向けコラム」、「仕事系コラム」「レシピコンテンツ」みたいに、とりあえずタグ付けしておけば、あとあとタグでソートできるんですよ!
わたしみたいに案件名を適当につけて「えーとあれなんだっけ…」で何度も検索しなおすようなタイプの適当人間には、ピッタリです。これはうれしい。
それ以外にも未請求案件のアラートを出してくれたり、源泉徴収の管理ができたり、さらにそれをダッシュボードで管理できるので、なんというか、至れり尽くせりだなー!と思います。
ある会社のCOOと話したこと
ちょっと話は逸れるんですが、以前、ある会社のCOOの方とランチをしながら雑談をしたときのこと。そのときに、人間がしなくていい仕事が、これからはもっと増える、という話をしました。
ものすごく乱暴にいうと、ルーティン作業、単純作業はどんどんコンピュータに置き換わっていくだろう、というんですね。単純作業や定型化できる作業をどんどんコンピュータに任せることで、人間がしなくて済む作業が増える。だからこそ、「人間にしかできない仕事」は何かを考えて、それを習熟させていくしかない。そういった話から、相手の方も「自分はもともと営業マンとして仕事をしてきたが、いつかテクノロジーに仕事を奪われるだろうと思った瞬間があって、経営する側に回ろうとキャリアの方向性を変えた」とお話されていて、ものすごく共感したんですよね。わたしも同じように「自分でなくてもできる仕事」はどんどん人に任せて、その代わり「誰にでもできる状態でなかった仕事を、誰にでもできるよう要件定義をすること」や「それをさらにブラッシュアップしていくこと」に力を入れているからです。
そしてこの話をしたときに、いわゆる「board」のような請求書発行サービスのことを思い浮かべました。こういった請求書などの業務は、極論、数字さえ正しく入力されていれば、請求書データを作成して印刷し、捺印し、封筒に入れて切手を貼り、ポストに投函する、という仕事の大部分は、人間がしなくてもよくなるんですよね。そしてそういう仕事に時間を取られている限り、突然「これからあなたの仕事はコンピュータがしてくれるから」と言われる恐怖に、怯え続けなければいけない。
じゃあどうしたらいいのか、というと、人間にしかできない仕事は何かを考え、その方向でキャリアを積んでしていくしかないと思うんです。例えば営業だったら、売上数字を元に自分たちが次はどんな施策を打つべきか、何かリスクか、どこに強みと弱みがあるか、など、時流を読み知見を駆使して分析し、戦略を立てていく。そういったような、前提が多岐に絡み合い、要件が定義しにくい複雑な仕事は、やはり人間のほうが向いています。なので、これだけテクノロジーが日々進歩している以上、人間がやる仕事も、そっちにシフトしていくしかないんじゃないかなーと思っています。
そして「board」のようなサービスの登場は、今まで単純作業に工数を取られ、もどかしい思いをしていたような人たちが、本来すべき仕事に時間を割くための後押しをし、さらに前に進むためのサポートをしてくれる心強い味方になってくれるだろう、とも感じました。
コストとベネフィットのバランスも考えよう
一応PR記事なので、コストのことも触れておきますね。
ユーザ数1名のPersonalプランで980円(税込)/ 月、1番高くても、ユーザ数50名までのPremiumプランで、5,980円(税込)/月。50名規模まで6,000円/月程度でまかなえるのは、非常に魅力的だなーと思います。
経験則で恐縮なんですけれども、50名規模ともなると(会社の種類にもよりますが)5〜15名くらいは営業担当がいて、それぞれがバラバラに案件を持ってくると思うんですよね。その人たちの案件を管理し、見積書を作り、請求書を発行し、捺印し、未請求がないかをチェックし、Excelで売上分析のグラフを作ってもらい……という事務作業のためにバイトを1名雇ったとしましょう。派遣でもいいですけれども。
どんなに安く見積もっても、時給1,000円×8時間×22日(1ヶ月)として、17万6千円が毎月かかります。さらにここへ諸経費なんかがかかるわけですが、Premiumプランを1年間利用したとしても、13万1,560円。
「うわ〜〜〜安い」という感じですよね。人が1人、いらなくなるレベルです。
個人事業主でも980円/月という価格なら、導入するメリットのほうが大きいだろうと思います。月に5社/5案件以上とか請求書のやりとりが発生しているなら、もういっそこういうの使っちゃったほうが良いんじゃないかな。たぶん単月で使うより、半年とか使ってみるほうが効くのではと思います。自分がやっている仕事のうち、どの会社からの依頼が多いか、どういう種類の案件の仕事が多いかを俯瞰してみるのに使うと良さそうです。
もし、半年くらいをテスト期間として使ったとしても、5,880円。1年使っても、11,760円です。少なくともその期間中の請求書発行業務は楽になるわけで、お試しの投資として、悪くないんじゃないでしょうか。
最後に
ということで、PR記事のご依頼がなくても「これいいよ〜!」と思っているサービスだったので、今回こうしてご紹介できてうれしいです。
サービスサイトの「開発の背景と目指すもの」にも書いていらっしゃいますが、「board」の提供元であるヴェルク社でも、以前は代表の田向さんご自身がバックオフィス業務をされていたそうなんですね。
これ、コストセクションに人件費を割きにくいスタートアップでありがちな問題だと思うんですけれど、プレイヤーとして行動量を増やしていかなければいけないタイミングで、請求業務が発生する月末月初に工数が取られてもどかしい思いをするのって、本当に不毛だと思います。なので、これを読んだ時に「ああほんとうにそうですよね!」と思いました。かつ、経営者視点も盛り込まれているので数字分析までちゃんと連携されていて、単なるバックオフィス支援ツールで終わっていないところが、すごくいい。
この「かゆいところに手が届く」感じは、やはり当事者目線での「なんでこんなことしなきゃいけないんだ!めんどくさい!」がないと出来ないと思うので、そういう意味で、同じ思いを経験した身として強くおすすめしたいサービスです。
ちなみに30日間は無料で使えますよ!
今日はそんな感じです。
チャオ!