今回恐縮ですが、若干踏み込んだエントリーです。
なぜ恐縮に感じるのか、それはたぶんわたしがこういった類の話についての意見をワールドワイドウェブで公開することに抵抗感があるからだと思います。しかし、その理由を考えることで何か問題解決の糸口がある気がするので、思い切って書くことにします。
きっかけはこちらのエントリー
ある人生の素敵 〜marvelous on his life〜: SEXについて考える
http://poeticalprivate.blogspot.com/2010/11/blog-post_4086.html
男性から男性へ向けた愛のある記事です
要するに「お前のセックスは間違ってる!」という痛いところをズバズバと、かつ実際に女性たちから聞いた情報を元にまとめてあるたいへん素晴らしい記事だと思います。
この記事に良かれ悪しかれ反応してしまう男性は、どこかで「自分のセックスは間違っているのかもしれない」と不安に思っているからこそ引っかかるのでしょう。
本エントリーではこの記事を女性として読んだ感想をまとめ、解決へ近づくためのヒントが少しでも導ければよいなと思っています。
男性がまず触れる情報は実地では使えない
アダルト・ヴィディオを見ることを否定しているわけではありません。
そうではなく、アダルト・ヴィディオのSEXと実際のSEXを同じものとして考えてはいけないということなのです。
そのセックスは「見せる」ためのものなのか「コミュニケーション」するためのものなのか。これを取り違えていないか?という問題提起がされています。
つまりここでいう「男性がまず触れるセックスに関する情報」はあくまで「男性が娯楽として楽しむ」ためのものであり「女性と円滑にコミュニケーションを図るためのノウハウ集」ではないのですね。
では、どうしたらいいのか。
相手をちゃんと見ずにコミュニケーションはできない
こちらで書かれている「下着を見ているか?」「丁寧に接しているか?」はつまり「相手をちゃんと観察しているか?」また「相手の気持ちに対して想像力を働かせているか?」ということに通じるのかもしれません。
下着に限らず、女性は恋人と会うときに化粧や髪型、靴や洋服、それなりの時間と手間とお金をかけて、一番きれいな状態になるように努力をしてやってきています。
それをサラッと流されたときの気持ちを想像してみたことのある男性がどのくらいいるかは分かりませんが、苦心してアイデアを出し見易さを考え抜き時間をかけて頑張って書いた企画書を「あ、おつかれ」と軽く受け取られたときのショックみたいなものです。
「え〜?なんか、こんなに頑張っても意味ないわけ?」
こんな落胆はないですよね。
どうやったら聞きやすく・伝えやすくなるんだろう?
ここまで読んで、また友人たちと意見をやりとりをして気付いたのは、こういった問題は女性側から非常に言いにくい意見だからこそ、こういった記事が書かれ、そしてリアクションがあるのだということでした。
男性側の意見としては「そんなの言われなきゃわかんねえよ!教えてくれよ!」というのがあると思います。しかし女性側の意見としても「そんなこと言いにくいよ!気付いてよ!」があり、このまま平行線になってしまうのも悲しいなあと思っています。
男女関係に限った話ではありませんが、どちらも「相手に合わせればいい」「言われれば直す」と受身のままだと、よりよいパートナーシップを築くことは難しいのではないでしょうか。改善したい、より良い関係にし続けていきたい、と思うのであれば、自分から(男女限らず)相手がどうしたら喜ぶか?何か我慢していることはないか?を知ろうとすべきではと思います。
参考までに「なぜ女性側から言いにくいのか?」の仮説を考えたとき
- 女性からそういうことを言い出すのははしたない
- 相手を傷つけるかもしれないのだから言うべきでない
- 相手が喜んでくれているのだから自分が我慢すればいい
あたりが思いつくのですが、ここも「そんなこと気にせず話せばいいじゃん」では済まない根が深そうな問題だなあと感じています。ただ、「言えない理由」や「聞けない理由」を並べても、あまり意味はないですよね。
他人との関係構築に正解はありません。
「教えてもらわなかったから分からない」ではなく、前述の「自分が知っている情報は実地では使えないものだという前提でいること」と「相手をよく観察し、コミュニケーションをとること」を実践し
「どうやったら相手が望むやり方を引き出せるか」「どうやったら相手が望んでいないやり方に気付けるか」
この2つについて考え、相手と話し合い続けることが必要なのではないでしょうか。
☆☆☆
ござ先輩からTBいただいた中に首が外れるほど同意した一文があったので思わず引用
女性は「この人のHでどれだけ自分を素直に出せたか」っていうのは、かなり重要なバロメーターになると思っています。「わかってくれている」「自分を出せる」感を感じられる方が嬉しいさ。大切にされている感は自分が頑張ったぶんだけ、伝わると思います。
AVは性の教科書なんかじゃないから。−Life is Really Short, Have Your Life!!
http://d.hatena.ne.jp/aroundthedistance/20110119/1295402916
ほんと、ほんとそうですよ!