インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

料理初心者・一人暮らしデビューの方にぜひ買って欲しい一冊

先日、所用があり実家に帰っていました。


自宅に戻る際に、何冊か置きっぱなしだったレシピ本を持ち帰ったのですが
改めて見直してみても、これはいい!と思う一冊があったので備忘。


「予約の取れないイタリアン、ラ・ベットラ」として話題になり始めた
(と、記憶している)頃に初めて落合さんを知り、買ってみた一冊。
奥付を見たら2000年の初版だったので、当時平積みになってたんでしょうね。


当時はパラパラッと読んでみたとき、文章表現がレシピ本らしくなくて
おもしろいなーと思って買って、たまに参考にする程度だったのですが
イタリア料理をよく作るようになった最近、改めてみると本当に参考になる。

基本+レシピの構成で分かりやすい

まず開いてすぐに

「細かいことを気にしないでいい」
おいしいものにはそれなりの理由があります。
分量や手順も大切ですが、それだけに気をとられてはいけない。
理由といっても、実はそうむずかしくないんです。
ちょっとしたタイミングやポイントに気をつけるだけで、ぐんと料理がおいしくなる。
もっと素早くつくれたりする。
一般の人にもプロの料理人にも同じように大切なこと。
それが、僕なりのイタリア料理の「お約束」です。

「おいしければ、それでいいんだから」
大丈夫。ぜひ、おいしい料理をつくってください。

とある。


本の構成としては

  • 基本テクニック編
  • 料理編
    • アンティパスト
    • プリモピアット
    • セコンドピアット
    • ドルチェ

と、基本+メニューの流れに沿って出来ているので、
「基本テクニック編」を押さえて、「料理編」の中から
「作れそう」と思うものからやってみていけばいいと思います。

テクニックの紹介がオノマトペ

「基本テクニック編」では分かりやすく「押さえるべきポイント」が
紹介されているのですが、難しい用語や表現はなく、オノマトペで書かれています。

「ニンニク加熱のお約束」
ポコポコ→クチュクチュ→ほっこり、になるまで。

「煮込み料理のお約束」
「こげちゃうよー」という瞬間まで肉に焼き色を。

「煮込み料理とソースのお約束」
シャビシャビはだめ。クチュクチュ→ピチピチに。

などなど、落合さんらしい表現がいっぱい。


子供の頃からレシピ本集めが好きで、普通の方よりはいろんな本を見ていると
自負しているのですが、こういう表現でお料理のテクニックを紹介しているのは
なかなか珍しいのではと思います。


感覚的で、シンプルで、分かりやすい。


もちろん、この表現以外にも写真付きで詳細の解説もありますが、
物忘れの激しくて料理しながら「あれ?これってどうするんだっけ」と
レシピ本を開きまくるわたしにとっては、詳細解説で読んだことを
パッと思い出せるこういった表現はありがたいです。

まずは気負わないでちょっと作ってみよう!と思える一冊

いまはインターネットで無料レシピがたくさん検索できますし
わたしも参考にさせてもらって助かっています。


でも、こういう「プロのシェフが教えるお約束」というのは
なかなか見つからないし、あったとしても細かかったりしち面倒くさかったりで
「ごはんを作る」という日常生活には馴染まなかったりするんですよね。


また、自分の経験上、仕事で忙しかったり、疲れて遅くに帰ってきてから
お米を炊いておみそ汁を作っておかずを考えて…というのは正直大変。
だったら、「じゃあもう何か食べて帰ろう」となりがちでした。


なので、「帰ってきてお湯を沸かしてパスタを茹でている間にソースを作れば出来上がる」
というパスタは強い味方で、最近ではレンジで茹でることができるパスタもある時代。


ならば「まずパスタソースだけいろいろ作れる」というのは自炊生活が
楽しくなるきっかけになるのではと思います。野菜も摂りやすいし。


「ちょっとした工夫」で料理がおいしくなる、というのは
多くの方が経験したことだとは思いますが、まず最初の基本のキとして
入るには、この一冊を薦めたいなと改めて思いました。


☆と、思っていたらすでにこちらの本を先に買っていたことを思い出しました…

ただ、こちらはいかにもレシピ本、という感じであまり参考にならなかった気が…
でもある程度お料理が出来る方なら、こちらもいいかもしれません

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☆備忘も兼ねておすすめ料理本をリストにしてみました☆
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