インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

「仕事ができない上司で使えない」と嘆くあなたに

振り返ればもう10年ほど働いているわけですが、色々な人と
一緒にお仕事をしてきました。

ありがたいことに相談や愚痴もよく聞かせてもらうのですが
わたしの中に答えがあるものもあれば、ないものもあります。
今回は、わたしなりに答えがある回答を備忘してみます。

「上司も与えられたリソースである」と思う

仕事をしていく中で、チームやプロジェクトのメンバーは選べても
上司を選ぶ、というのはなかなかありません。


「リソース」つまり「資源」ですが、自分の仕事をしていくとき、
時間や予算と同じく、人員も資源のひとつとして考えます。
#「人的資源」とか言いますよね


仕事をするときに、与えられた要件の中で目的を達成するのが使命だとしたら、
たとえ上司が「使えなく」ても、それをどう活用するか、に視点を転じましょう。

「外」に仲間をたくさん作る

自分のチーム内での信頼関係ができていることが前提ですが
自分の「チームの外」「部署の外」「会社の外」に仲間を作りましょう。


会社で仕事をしていくとき、他のチームはどうやって問題を解決しているか、
自分たちの部署では見つけられない解決案を持っている人はいないか、
会社をまたいで、業界や市場を広く見渡した議論が出来る相手はいるか。


仲間で固まり、ジャーゴン(仲間にだけ通じる特殊用語)でコミュニケーションを取るのは
確かに気楽で、意思の疎通もスピーディです。それを否定するつもりはないのですが、
いかに多くの視点を持つか、がより多くの選択肢を得ることにつながるのではないでしょうか。


選択肢が増える、ということは、つまり可能性が増える、ということです。


自分の「外」に答えがあると念頭に置いて、より遠くの視点を持つ相手との
接点を増やすよう意識してみましょう。


また、いつかその「使えない上司」が異動したとき、または逆にあなたが
別の部署へ異動したときに、その「複数の視点」が役に立つのではと思います。

「仕事」は1つだが、会社は1つではない

最近、わたしの身の回りでも職場を移る人が多いように感じます。


このブログを書くのに利用させてもらっている「はてな」からも
有名な技術者の方が転職されたことが話題になりました。


「グリー株式会社に入社しました」−naoyaのはてなダイアリー
http://d.hatena.ne.jp/naoya/20100901/1283327891


職場を移る人たちに共通して感じるのは、「やりたいことをやる」ために
「会社を移る」ということです。


「就社」ではなく「就職」。
つまり、自分がやりたい、得意だ、という仕事は1つかもしれませんが、
その仕事をやれる「会社」は1つではありません。


もちろん、気軽に職場を移ることのデメリットもありますが
会社にこだわっていると見えてこないことが、自分はどんな仕事をしたいのか、
という視点を得たときに、見えてくることがあるのではと思います。


このエントリーで一番言いたいのはこのポイントでもあります。


「上司が使えない」「同僚がバカだ」「経営陣は何も考えてない」というのは
きっとどこにでもあることです。実際、わたし自身も感じたことがあります。


そこでストレス発散目的以上に愚痴を吐いたり、悪し様に罵るよりも
自分がやりたい仕事をするためには、今、どんなことがやれるのか?を考え、
今いる場所がそれに適さないというのであれば移る、という選択肢を持つために
出来る限りのことをしておくほうが生産的ですよね。


基本的に、悪い言葉や暗い意見はいいことをもたらしません。


適度にストレスは発散し、内側に溜め込まないことも必要ですが
吐き出したあとにどう次の一歩を踏み出すか、を頭の片隅に
置いておくのもよいのではと思いました。