インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

仕事も結局「守・破・離」

GWがあけて約1週間、この期間中、
新卒のみなさんはなんとなく気持ちがずーんとなったり
新卒でないみなさんもなんとなく気だるい感じになったりして、
やっと復調してきた頃じゃないでしょうか。


なんでそんなことを思ったのかというとこれを読んだから。
5月11日に新人が抜ける!?-タケルンバ卿日記



あー、たしかに、と思ったわけですが、逆に考えると
仕事と少し距離を置けるいい機会ということでもあったわけで。


GW明けに限らず、心機一転というか改めて仕事がんばろうーと思ったとき
こんなことを心がけていますよ、というのをまとめます。
#わりと新入社員さん向けの心がけかもしれない

ポーズでもいいからメモをとる

まずメモを取る。


メモを取っていますよ、というアピールになるからだ、
というのもどっかで見ましたが、そういう考え方もあるとして、
やっぱりメモは自分のためなんです。未来の自分のため。


このエントリにも書きましたが

なんといっても自分自身の備忘になるので、未来の自分が困らないためにもとってもおすすめです。

つまりそういうことです。


絶対に言われたことは忘れるし、覚えていても必要なときにど忘れするし、
そのときの損失&失望はもうなんともいえない。


新人の頃は高速縄跳びに入れないときみたいな感じで
打ち合わせている内容がちんぷんかんぷんだったりしますが、
それでも出た単語や気になったことをどんどんメモしておくべき。


あとから見直して、そのときの自分の思考をトレスできるので、
ぼーっと終わった打ち合わせをたぐることができるのです。


なので、上司や先輩に「ちょっといい?」って声をかけられたら、
必ずメモと筆記具を持っていくこと(基本中の基本ですが)。

教わったことはマニュアル化する

仕事や業務を教わったとき、必ず出てくる同じ作業、というのがあります。
それはすぐにマニュアルにしてしまうこと。


わたしの経験で恐縮ですが、どんな会社でも
ローカルルールや独自の処理方法が各社にあって、
それはもう口伝みたいになってることが多い。


確かにプロジェクトごとにちょっとずつ違ったりするけど、
基本的にはAをBするためにCする、ということは変わらないので、
教わったことからどんどんマニュアル化していきましょう。


マニュアル化するには「何を」「どうするか」を書けばよくて
きれいな体裁などは不要です。


極論、メールの下書きで保存してもいいし、GoogleDocsとかでもいい。
「更新ができ」「すぐ参照できる」状態で置いておくこと。


メモする内容は、その作業をするときに必要になるポイントを押さえればよいです。
個人的に必ずつっかかるのは「何がどこにあるか」だけなので


例1)○○のファイルにある管理数字の毎月の☆☆項目を参照して
△△に保管されている××の用紙に手書きで記入、とか

例2)○○フォルダにある△△ファイルを参照し、
××(URLを記載)から入力する


みたいな。


最初は自分備忘用、何度も使ってこなれてきたら、
次に引き継ぐとき用に体裁を整えておくと、
将来の自分のために便利です。


「自分はこうしている」を付け加える

前の項目までは、相手から与えられる/指示される内容を
いかに正確に、勘違いしないように記録するかが大切ですが
ある程度のマニュアル(最低限の必要なこと)がまとまってきたら
初めてここで「で、自分だったらこういう工夫をする」が出てきます。


ただ、マニュアル化することで何をすることが目的の作業なのか、
という全体が見えてきた上でのプラスアルファであること。


教わっていきなり自己流でやり始めると
思いこみの勘違いやヌケモレが出てしまうので。


先輩や上司から100%その作業に必要な指示が出ている、
とは思わずに、まずは何をどうしたらヌケモレなくその作業を
受け取れるかを把握した上で、自分で考えた工夫を付け加えること。


具体例が挙げにくいのですが、
マニュアルには記載するまでもないけれども、
「伝票は午後2時までに経理へ提出すると処理が当日中に終わる」とか
「データ入力後、報告のメールを○○さんあてに送ると親切」とか、
マストではないんだけど、それが業務全体を円滑に動かすために
役に立ちそうだ、と自分で考えて実践してみていることです。

結局は「守・破・離」

ここまでやってみると、
・業務の指示を正確に引き受けて
・俯瞰でやっていることを理解でき
・自分なりの工夫を付け加えた
状態の作業マニュアルができているはず。


そうなると、どうなるか。
良くも悪くも、あなたはその仕事から離れやすくなります。


つまり、次の階段を昇る=もっと上のレイヤーの仕事をする、
もしくは、異動や転職への下準備が出来ている状態が常にある、
ということになります。


これは精神的にとても楽。
いろいろ仕事をしていた中で「引き継ぎ資料」を作るのはほんとにしんどいし、
まとまっていない状態って頭の中もモヤモヤしていて苦しい。


マニュアル化しておくことで、どこにでもすぐ動けるぞ、という気持ちになれるし、
自分は今こういうことをしているんだ、と把握しておくことができるので。


自分でまとめていて思ったのは、これも結局「守・破・離(しゅ・は・り)」ですね。


守=師について流儀を学び、その教えを守ること
破=教えられ身につけたことを自分の特性に合うようあえて破ってみること
離=「守」にとらわれず、「破」も意識せず、新たな境地に進むこと


世阿弥が言ったとか言わないとかいう言葉だったはず…うろ覚えですみません


つまり、メモをとりマニュアル化する=「守」、自分なりの工夫を付け加える=「破」、
マニュアル化できたら次の人に渡して、自分は新しい仕事をする=「離」、
なんだなあ、と。


ちなみにわたしがこうして仕事のことでいろいろまとめたりするのは
もちろん仕事が好きというのもあると思うのですが、
「いかに未来の自分が楽をするか」のためなのです。


なので、自分はめんどくさがりだしなーと思うひとほど
試してみてもらえると嬉しいです!

    • -

☆お仕事関連エントリまとめ


一緒に仕事をしたいと思ってもらうために心がけてる3つのこと

人との出会いは新しい人生の可能性(話題リストつき)

私的お仕事三大原則

あたらしく社会人になるひとへ

新社会人になったときやっとけばよかったなーとおもうこと

からっぽにしないと入ってこない