インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

時には昔の話をしようか

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この記事はインターネット老人会AdventCalendar2023、25日目の記事です。

俺とお前とインターネット。お前とインターネットとのなれそめを聞かせてくれ!!

と題して始まったインターネット老人会のAdventCalendarでしたが、様々な記事が集まって、わたしが一番楽しんでいた読者だったのではないだろうかと思います。みなさん、ご参加ありがとうございます。

 

わたし自身は、最初に購入した(正確には祖父母に買ってもらった)パソコンはPC-9821 Canbe。わけもわからず、ワープロソフトで同人誌に参加するための小説を書いたり、好きな文章を写経したりしていました。その後、一世を風靡する「iMac」のボンダイブルー(初代)をゲットし、ハチャメチャにインターネットにハマりました。

当時、もっともハマっていたのは「チャット」。映画好きが集まる「シネマちゃっと」(だったかな)というサイトがあり、そこに夜な夜な通って好きな映画やおすすめの映画の話を語り合う、ということをしており、そこから派生し、HTMLタグを手打ちして自分の日記サイトを作ってみたり、ポストペットで長文メールを送り合うなどしてネットの人たちとの交流を楽しむことになります。

思えば、当時から「ふだんの生活で出会わない人と知り合うことで、新しい人生や視野が広がるんだな」というのを実感しており、今の価値観の礎になっているような気がします。

hase0831.hatenablog.jp

初めてのオフ会もこの頃で、まだ実家にいたと思うのですが、恵比寿の焼肉屋にお呼ばれして参加し、「まだ若いんだから、ここは俺が出すよ!」とオフ会の主催者に奢ってもらった覚えがあります。

いま思うと本当に軽率にネットで知らない人と会っていて、まだ出会い系なんかも盛んではなかったこともあり、牧歌的な時代だったんだな〜と思ったりもしますね。とにかく自分の書いたものを読んでもらいたくてウェブリング日記コミュニティに登録して、「知らない人の日記を読む面白さ」に目覚めたのもこの頃でした。

そこからmixiでの日記や、ブログとの出会いなどがあり、こうしていまもインターネットに日記を書き続けているので、本当に人生何が起こるかわからないですね。

blog.hatenablog.com

 

さて、そんな感慨の中で開催された12/22(金)のインターネット老人会の忘年会。いわゆるオフ会でしたが、お集まりいただいたみなさま、本当にありがとうございました。

約20名、Z世代からアラフィフまで、幅広い年代の方にご参加いただき、「老人じゃないんですけど、来てよかったんでしょうか……」という若い世代の戸惑いにも「老人の死に水を取る人は、いずれ必要になるから!」とおおらかに対応してくださる方ばかりで、話も思いのほか盛り上がり、大盛況のうちに無事終了できたのではないでしょうか。

普段、仕事をする上では、昔の話をするのをなんとなく避けていたり、また、日々発展と変化の激しいIT業界で長く働いていることもあり、過去の話をする機会は多くありません。さらに、子どもを育てていると、目の前のことや未来のことに常に意識が行っているので、「あんなことがあったね」と会話することもなかなかなく、こういう生活が、少なくともあと10〜15年?くらい、わたしの身体が元気なうちは続くんじゃないかなと思っています。

でも、インターネット老人会の飲み会では、みんなが「初めて買ったパソコン、何だった?」であったり、「当時お気に入りだったツールって何?」みたいな「はじまりの話」がたくさん出ていて、人それぞれの歴史があり、その人の価値観のもとになったきっかけなんかを聞くことができて、本当に楽しかった。

みんながガヤガヤと交流している様子を見て、ああ、わたしが当時好きだったインターネットの、経歴も肩書も年齢も関係なく、好きなことの話を好きなだけできる場所って、こういう感じだったな〜と思ったりして、とても感慨深かったです。

繰り返しになりますが、「人との出会いは新しい人生の可能性を連れてくる」というのはずっと変わらない価値観で、インターネットの力を通じてきっかけを掴んだ人との出会いのおかげで、アラフィフに差し掛かったいまもゴリゴリ働いて家族を養えているわけで、なんというか、本当にインターネットってすごい。

 

個人的にはチャット文化を通じて人と知り合ったこと、そして、インターネットに携わりたいという思いで飛び込んだウェブ業界で死ぬほど働いたこと、そしてインターネットに文章を書き続けていることで出会えた(夫を含む)素敵な人たちのこと、すべてが繋がっていて、すべてがかけがえのない時間だなと思います。

もちろん、働きすぎて心身の調子を崩したり、嫌な気持ちになることもあったのですが、なんというか、それすらもいまの自分をかたちづくってくれる因子だよなあと思うと、どんなにつらいことでも、あれはあれでよかったんだな、としみじみ思える日が来るのかもしれませんね。

どこにいるのか今ではわからない

友達もいく人かいるけど

あの日のすべてが虚しいものだと

それは誰にも言えない

加藤登紀子 時には昔の話を 歌詞 - 歌ネット

ということで、たまには昔の話をして懐かしみ、解散したあとにまた前向きな気持ちになれるような、そういう場としてインターネット老人会が続けられると嬉しいなと思っておりますので、あらためてどうぞよろしくお願いいたします。

今日はそんな感じです。

チャオ!