前回挑戦しますと書いたおせちですが、四苦八苦しつつも無事に出来上がりまして、好評のうちに三が日を終えました。
#お世辞かもしれないがキニシナイ!
☆なぜ正月におせちを食べるんだろう?
http://d.hatena.ne.jp/hase0831/20101228
で、調理は28日くらいから始めて、30・31日はずっと台所に立ちっぱなしで何しろ大変でした。でもそのぶん満足できる仕上がりだったので、次もまた作ろうと思うもののレシピをメモ。
当初の予定とあわせて振り返り
最初に作ろうと思っていたメニューは以下
- 口取り肴…栗きんとん、紅白かまぼこ、昆布巻き
- 三つ肴…黒豆、鯛の子、田作り
- 酢の物…紅白なます
- 焼き物…鰤の照り焼きと、ローストビーフ、海老
- 煮しめ…鶏肉・里芋・れんこん・ごぼう・にんじん・さやえんどう・筍
で、「鯛の子」は関西出身の夫が好きだというので探してみたのですが、見つからず…。結局スーパーの安売り数の子を買ってもらいました。それ以外は基本的に予定通り制作。あとこれに伊達巻が加わったくらい。
次はもう買えばいいや・なくていいやと思っているもの
今回は結婚してから初めてのお正月!ということで張り切って手作りしましたが、4日現在でいくつか残っているものも…。夫婦2人で食べるにはやっぱり量が多いのと、元旦くらいしか家でおせちを食べよう!という気にならないので、余らせてしまうようです。
で、次から買って済ませるか、もしくは作らなくてもいいかな〜と思っているものは
- 昆布巻き
- 鰤の照り焼き
- ローストビーフ
- 海老のうま煮
あたり。
◆昆布巻き
早煮昆布というのを一袋買ってきて、いっきに全部戻してしまったのですが、そんなにたくさん食べたいものでもないかな…と。
今回は中に豚/鶏肉とごぼう・にんじんを包んで煮てみたのですが思ったよりおいしかったので、普通のおかずとしてもありかなーと思います。
ちなみに、かんぴょうで結ばずに竹串で刺して煮る、というのを「きょうの料理」で見たので、そのやり方で試してみました。無事に崩れずできましたよ。
◆鰤の照り焼き
出世魚の鰤は縁起がいいということで入れるそうなのですが、別に普通の日のおかずで食べるからいいや!と思いました。あと鰤の照り焼きは正直わたしが作るより夫が作るやつの方がおいしいので、来年からは夫に任せます。
◆ローストビーフ
何を血迷ったか1.5kgの牛肉カタマリを買ってきてしまいました。カタマリに塩コショウを執拗にすりこみ数時間寝かせたあと、フライパン(強火)で回りを焼き付け、赤ワイン・醤油・みりんを注いでお酒の匂いを飛ばしたあと、5分ほど返しながら煮たら、アルミホイルをかぶせて放置。
重いし油は飛ぶし薄く切りにくい(これはお肉のグレードをけちったせい)しで大変だったのですが夫は旨い旨いと食べてくれたので、年末とかじゃない、立て込んでないときに作ろうかと思います。
◆海老のうま煮
海老の背ワタを取ってヒゲを切り整え、「つ」の字に曲げたら楊枝を挿して固定。この「つ」の字にするのが重要だそうで、「腰が曲がるまで元気に長生き」という意味があるようです。
「つ」の字にした海老に塩とお酒で下味をしたら、塩を入れたお湯で2分ほど茹でます(茹ですぎると固くなるので注意)。その後にだし汁・酒・みりん・砂糖・薄口醤油の煮汁で2〜3分煮たら、冷ましながら味を含ませます。
で、まあおいしかったのですが、なんだかんだで有頭海老は食べるのが面倒だし別に作らなくてもいいかな〜と思うので、次回検討。
自作してよかった!と思ったもの
- 栗きんとん
- 黒豆
- 田作り
です。
なにがいいって「甘すぎない」ように調整できること!!!
子供の頃は甘いおせちは楽しみでしたが、大人になってお酒を飲むようになったらこれらの「甘すぎる」味付けが厳しくなってきて、お正月がちょっと憂鬱でした。
なので自作するときには絶対に甘さは控えよう!と思っていたので念願叶って満足の出来に。
◆栗きんとん
栗の甘露煮をシロップと栗に分ける。さつまいもを1センチ幅程度に輪切りにし、耐熱ボウルにいれ、塩を入れた水を1/2程度かぶるくらい入れたら電子レンジへ。やわらかくなったところを木べらなどで丁寧に潰し、シロップを入れて混ぜる。そのあともう1度電子レンジで3分ほどチンしたらまた丁寧に混ぜ、栗の甘露煮を入れ、栗を潰さないように軽く混ぜ、もう一度レンジへ。最後、大まかにかき混ぜたら出来上がりです。
シロップの甘みと、さつまいもの甘みだけで味付けをするのでモリモリ食べても胸焼けしない甘さで、味見といいつつえんえん食べてしまいそうでした。しかも簡単だし!
実家に持って行ったところ、妹も「いつものよりこっちが好き!」と大好評だったので、次回もまた作ろうと思います。
◆黒豆
沸かしたお湯に黒豆を入れて(もしくは前夜から水に漬けて)戻したら、砂糖・醤油・塩・重曹を入れて中火で煮立てます。アクをすくって弱火にしたらキッチンペーパーの中心に穴を開けてかぶせ、そのまま弱火にかけます。様子を見ながら(煮汁が足りなくなったら都度お水を足す)やわらかくなるまで煮たら出来上がり。
黒豆がやわらかくなって、煮汁がとろっとする程度まで煮詰まればOKです。今回どうしても甘すぎない黒豆にしたかったので、砂糖の代わりに梅酒を漬けた残りの氷砂糖を使い、やわらかい甘さにしてみました。おいしかった!錆びた釘は今回手に入らなかったので入れませんでしたが、次は入れて挑戦したい。
しわが寄ってしまったのが残念でしたが、「シワが寄るまでマメマメしく働く」意味もあるというのを小耳に挟んだのでまあよしとします。
◆田作り
これも実家で食べていたものはネッチョリとしていて何がおいしいかわからない…と思っていたのですが、自分で作ったらおいしくできました。
ごまめを一袋、油をしかないフライパンに入れて炒ったあと、一度バットなどに広げて置きます。フライパンに水・砂糖・醤油・みりんを入れてとろみが付くまで煮詰めたら、ごまめを戻し、絡めるように炒めたら、白ごまを振って出来上がり。
しっかり炒ったのと、砂糖を控えめにしてあまりドロドロさせなかったので、ネチョネチョとせず、食べやすい仕上がりになったので大満足。
おせち作りはおもしろい
ということで無駄に張り切った初おせちでしたが、料理すること・食べることで昔の人の考えを知ることができたり、食品保存の知恵を学べたりと発見が多く、本当に大変でしたが、やってみてよかったと思います。
子供の頃はお手伝いする程度で分からなかったけれども、祖母や母はこんなに手間隙をかけて新年を迎える準備をしてくれていたのだなあ、と思うとさらに感慨深く。
あとは実家に作ったおせちを持って行って、両親が「自分でおせちを作るようになったなんて」と成長を喜んでくれたのも、またよかったなと思います。
ということで長々と書いてしまいましたが今年のおせちはこんな感じ大変満足の出来上がりでした。次はお重をちゃんと買ってやりたい!
では、本年もどうぞごひいきに。
#お重がなかったので、実家へはタッパーに詰めて運びました
苦肉の策…そして運搬係の夫ありがとう
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