わたしはプロデューサー(という名の営業)なので
そのへん織り込んだ三大原則。
一度お仕事をいただいた方、もしくはまだいただいていないけど
これからもらえるといいなーという方に対して、まあ要するに
既顧客/潜在顧客問わず、お客さまに対して
心がけていきたいこと、そして具体的な方法です。
でもこれ対人関係で頼られるひとになるっていう意味で
お仕事以外にも同じことが言えるのかもしれませんね。
思い出してもらうこと
これがなければ始まりません。
まず「困ったなーどうしよう」というときに思い出してもらうこと。
「あーあの人がなんかそんなこと言ってたな」
「○○さんがそんな企画できるって言ってなかった?」
思い出してもらわなきゃ、お仕事の相談もこないのです。
☆やれること:ひたすら近況報告。
「最近こんなことしました」「あんなことやれます」
定期的に、1.5ヶ月〜3ヶ月に1回くらいのペースで
メールでお知らせして、できればお会いするようにすること。
間違えてはいけないのは、誰も他人のただの近況なんて好んで読まないので
相手の役に立つんじゃないかなー?という情報を一生懸命考えて、
探して、分かりやすく盛り込むようにしてくださいね。
メールは読みやすく箇条書きに、アイキャッチも意識して、
パッと印象で目に捉えてもらえるようなものを。
#「メルマガ 書き方」で検索するとたくさん出てきますよ!
相談してみようかなと思ってもらう
仮に思い出してもらっても、
「でもあの人いつも忙しそうだし…」「いろいろめんどくさいしなー」
で、連絡してもらえなかったら意味がないのです。
そのためには持ち込まれた相談ごとは「ひとまず聞いてみる」こと。
「いやー忙しいんで…」「割に合わない仕事はちょっと…」とか
言いたい気持ちをぐぐっとこらえて、「だいじょうぶですかー?」
「たいへんですねー」「なにか手伝えることありそうですか?」
ひとこと笑顔で聞いてみるだけで、相手がいま困っていることが
聞き出せて、状況を知ることができるのです。
ただ、「ひとまず聞いてみる」のと、「安請け合いする」のは別で、
聞いた結果、お互いにメリットがない、もしくはこちらが気持ちよく
お仕事お請けすることが難しそうだ、と感じるのであれば
はっきり正直に「ごめんなさい、今回はお役に立てそうにないです」
と伝えてお断りすることも大切です。
#ここをグズグズにするとかえって気まずくなる
☆やれること:ひとまず何で困っているのか聞いてみる。
相手が困っていることに対してできることって、
おおまかにわけて
1) お金をかければ解決する
2) 時間をかければ解決する
3) 自分は役に立てないけど、誰かを紹介できる
4) 上のいずれにも当てはまらない
の4分類にできると思うので、それぞれについて
判断するための情報を聞いてみる。
つまり、
1') お金をかければ解決できるが、予算はいくらか
2') 時間をかければ解決できるが、締切はいつか
3') 役に立ちそうな誰かを紹介できるが、どういう条件で伝えればよいか
あたりを聞いて、その範囲の中で出来ることがあればそれを提案する。
出来なければ出来ない理由と出来る方法を相談する。
#予算であればいくらならできる、締切であればいつならできるとか
「ねえねえ、こういうことで困ってるんだけどさー」って連絡が来て、
断るときにも「そうか、じゃあしょうがないね!」って気持ちよく
言ってもらえるようになること、が理想です。
安心してもらう
ここが一番肝心で、相手が自分とお仕事したときに
安心感を抱いてもらわないと続かないのです。
お仕事をする上での安心感とは、ミスをしないことでも
お金を安くしてくれることでもなく(ミスしないに越したことはないですが)
スピード感とコミュニケーションの回数だと思います。
トラブルやミス、アクシデントは必ず起きることで、
なるたけ予防することも大切だし丁寧にやるべきなのですが
どんなに完璧に下準備しても起きるときは起きちゃうのです。
これはもう仕方がないし、誰か犯人にして責任転嫁をしたり
ミスした人を責めたりしても、まったく意味がない。
そのときに肝心なのは、すぐに・まめに連絡を入れること。
スケジュール遅れやトラブルが起きたときに、すぐさま
相手に連絡を入れて現在の状況と見込みを伝えること。
お仕事になったとき、両者共通の目的って
「予算と期限の中で納得できる品質でそれを仕上げること」
しかないので、そこの追求だけすればいいのです。
何も進捗がないのに連絡を入れる必要はないのですが、
相手が「どうなってるんだろう…」と不安に思わないタイミングで、こちらから
状況の報告をきちんとする、ということが安心感につながるのではと思っています。
つまり相手に対して誠実であれ、
ということなんだと思うのですが。
☆やれること:まず都度報告。
ほう・れん・そうは社外でも大切なんですね。
最初に全体図を引いてそれを共有し、
変更指示があればそれを確認し、問題が起こったら
何がどこで起きていてどのくらいに解消する見込みで
どのように対処しているのか、という状況を
すぐ・こまめに・正確に連絡する。
ここ最近で有用だなーと思って実行しているのは、
相手が言ったことを復唱すること。
もしくは、
電話口で復唱したら長くなることは、メールで
議事録・打ち合わせメモとして送ること。
#これはもう箇条書きでいい。
(予め断った上で)お話しながらタイプしていって、
電話を切ったと同時に関係各位に送信、が理想ですが、
話している相手がPCを見てるのを嫌がるひともいるので、ここは臨機応変に。
PCがだめならノートでいいんですよ!
そうすると、相手は
「ああこのひとは自分が言ったことをちゃんと理解してくれている」
「ばーっといろいろ言っちゃったけど、ちゃんと把握してくれてる」
と感じて信頼してくれることが多いなあという印象です。
それにメールで同期することで、プロジェクトの関係者に
情報が伝え漏れることも防げますし、なんといっても
自分自身の備忘になるので、未来の自分が困らないためにも
とってもおすすめです。
などなどまとめましたが、つまり
・思い出してもらう → 近況報告はマメに!
・相談してみようかなと思ってもらう → 気持ちよく対応する
・安心してもらう → 相手が不安に思わないようケアする
ということで、誠実に元気よくお仕事していきましょうね、というお話しでした。