インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

「人はもともと欠けるところのない存在である」

正確には「人はもともと想像力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である」といい、「コーチング・バイブル」という本に載っていた言葉です。

コーチング・バイブル(第3版)―本質的な変化を呼び起こすコミュニケーション

コーチング・バイブル(第3版)―本質的な変化を呼び起こすコミュニケーション

 

 

突然ですが「コーチング」というコミュニケーション技法があります。ひところブームになったような印象がなくもないような、ともあれ一定の世代の人や経営層が、マネジメントレイヤーに上がろうとする人に対して身につけるよう推奨しているテクニックで、わたしも身につけるのを勧められたひとりです。具体的にどんな感じかというと、コーチング、という技法を用いてコミュニケーションを行い、話を聞く上で感じたことをフィードバックして、相手のよいところや特性を引き出し、人材開発に役立てよう、というもの。(すごいざっくりですみません。あとはググっていただければ……)

自分がメンティーを持つようになり、ごく自然に「これはいい技法だからちょっと勉強してみようかな」と思えたのですが、なんかコーチングという単語に絡んで自己啓発セミナー的なアレがあったりちょっとマルチ商法との接近があったりと微妙な感じを漂わせているせいか、あまり普及している実感がなく、残念です。しかし、この「コーチング・バイブル」にあった「コーアクティブ・コーチング 4つの礎」という基本的な考え方がわりと好きだなと思っていて、周辺のもろもろは横に置いておいて、この考え方がもっと広まればいいなと感じているので、備忘録として書いておこうかな、と思います。

さて、この「コーチング・バイブル」にある、コーチングの基本的な考え方である「4つの礎」、そこにあるうちのひとつが、今回のタイトルの言葉です。「人はもともと想像力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である」、これはコーチングに際してはこれを前提として考えましょう、という「宣言」なのですが、これ、仕事に限らず、いろんなことに通じるなと思っています。

これに基づいて考えるとしたら、もし、わたしが仕事で部下を持ったとき、相手が職場で能力を発揮できていない場合、わたしが相手の能力を引き出せていないことが原因なのであって、相手の能力が低いわけではない、と信じましょう、という考え方になります。こう書くと、すごく「きれいごと」のように思えるんですが、自分の経験でいうと、なんか、こう、相手を信じよう、と決めてしまったら、スッと気持ちが楽になったんですよね。

特に英文だとよりイメージしやすいのではと思うんですけれども、それには「People are naturally creative, resourceful and whole.」とあり、「Perfect」ではなく「Whole」が「欠けるところのない存在」に該当します。これ、わたしも英語を日常語としていないので、ニュアンスがむつかしいんですけれど、「完璧」という表現は、していないわけです。人はそのままで、まるっと「欠けるところがない」んだから、上手に良さを引き出してあげるのがコーチの役目、という考え方なんですね。

以前は相手に期待をして、それが満たされないとガッカリしたりしていたわけですが、この発想を得てから、そういう緊張と落胆のサイクルから逃れられるようになりました。もちろん相手に対して「こういうことができるようになってくれたらいいな〜」と思うのは今も変わらないんですが、もし、それが達成されなかったとしても、落胆したり焦ったり、苛立つことが減った、という感じです。もしもお願いしたことがワークしなくても、「ああ、わたしの伝え方や教え方がこの人にはフィットしなかったのかな。じゃあもうちょっとコミュニケーションのやり方を変えてみようかな」というふうに、一発勝負ですぐアウト判定をしなくなったからだと思うのですが、これは指導する側/される側の双方にとって、とても良い効果があると思っています。

なにより、誰かを信じることができる、というのは自分の精神衛生上、良い影響がありますし、同時に「あなたはできるよ」と信じてもらっている状況、というのは、相手に安心を与えて、いらない緊張を解いてあげやすい。精神的な安心を与えることのメリットは、Googleが2012年に着手した生産性向上計画「プロジェクト・アリストテレス」でも言われていることです。

グーグルが突きとめた!社員の「生産性」を高める唯一の方法はこうだ(小林 雅一) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

それは「気兼ねなく安心して発言したり行動できる環境を提供することが、もっとも生産性を向上させる」という調査結果でしたが、個人的には納得感があるものでした。
こんなこと言ったらバカにされるかな、ガッカリされるかな、と怯えたり、言動を否定されないか常に緊張していると、そのことにばかり労力を割くハメになって、本来の能力発揮にかける余裕がなくなってしまう。それってなんだか悲しいな、と思うんです。ちょっとくらい失敗したり間違えたり、そんなのしたってぜんぜんいいし、失敗に怯えることでその人の良さが発揮されなくなるのは、全体の幸福度を下げてしまう。もちろんリスクヘッジは必要ですが、そういう阻害要素はなるべく排除して、じゃんじゃん失敗してもいいよ、きっとあなたの得意なことは、どこかにあるよ、と信じて待つ、気長に待ちながらも、自分にできるところはサポートし、本人の離陸を見守る、という関係性を作る努力は、決して無駄にならないし、無駄にさせない、という強い決意を新たにした今日このごろなのでした。

で、なぜそんなことを思い出したのかというと、いま話題の「けものフレンズ」を観たせいなんですよね。あれも野生の世界で「自分のことは自分で守りなさい」と釘をさされつつ、サーバルちゃんはかばんちゃんのどんくささや慎重さを、決して否定しない。「きっとどこかにいいところがあるよ!」といっぺんの曇りもなく信じてくれているわけで、それに応じてかばんちゃんが自分の良さを徐々に発揮していく様子は、まさにこの考え方のとおりだな、と思ったのでした。

でも思いましたけど、あれはサーバルちゃんが自分独自の強みを理解していて、最悪自分は死なないという強さを身につけているからで、誰かに心理的安全性を与えるためには、自分自身も強くないといけないんですよね……。がんばらないといけませんね。

最後にHave a nice day!の「Blood on the moshpit」から引用して終わります。

ブルーハーツの歌う“決して負けない強いチカラ”とはいったい何なんだろうか
オレは最近それが“信じる”ってことなんじゃないかって思ってる
とてもシンプルなことだけど本当の意味でこれを手に入れることが出来る奴はごくわずかだ


Have a Nice Day!(ハバナイ) 『 blood on the mosh pit』

以上となります。

ちなみに「けものフレンズ」では途中で入る動物園の飼育員さんの解説がもっともテンションが上がるな!と思いました。今日はそんな感じです。
チャオ!

 

補足、コーチングについてサッと知るならこのへん、という本を置いておきます。むつかしい本も多いので何から入るか悩ましいのですが、これはざっくりしたテクニックをつかむのに良かったです。これで興味がわいたら詳しい本を読み進めるとよさそう。

図解 コーチングの「基本」が身につく本

図解 コーチングの「基本」が身につく本

 

 

 

 

2017年第6週の日記

2017年第6週の日記です。

立春を過ぎじわじわと春の気配を感じているような気がする1週間でした。寒いのは苦手なので、早く暖かくなってほしい……。今週はよく働きよく遊びました。週末はバレンタインを前倒ししたデート計画があり、いろいろ準備していたのですが、喜んでもらえてとてもよかった。幸せな週末でした。

それでは2017年第6週の日記です。

20170206

気温が上がり暖かい日。なんとなく春の気配……?みなさんどうですか?

日中は朝イチの打ち合わせから始まり、11/1引き分け、という感じ。非常に疲れた一日でしたが、おかしいと思う状況にぐいぐい入り込んで、やりたいようにやって、少しずつ手応えが出てきました。なので、楽しい。とはいえ解決するそばからまた難解なタスクが増え続けるので頭が痛くはありますが、新しい知恵の輪を与えられたような気持ちで取り組んでいます。チームメイトとの信頼関係ができつつあるのも、すごくうれしい。達成感ある1日でした。

夜は当初の予定がキャンセルになったので、恋人とちょっと飲むことに。帰り、おいしいというラーメン屋さんに連れて行ってもらい、それが話に違わず本当においしかったので、興奮しました。良い1日の締めくくりだったな。また食べたい~。

20170207

前日と比べると、やや冷え込んだ朝。でも、風の匂いがなんだかもう冬ではないような気がします。(春が待ち遠しすぎて、勘違いしているのかしらん)

日中は相変わらず、ヒーヒー言いながらいろんなワークフローを設計しています。考えごとをしていたところに前触れなく激しいツッコミが入って、頭が切り替わらずアワアワ焦ったりしているのですが、必死で考えて決定している設計なので、ツッコミに対して全ボールをクリーンヒットで打ち返せて、とても満足。「なるほどこのフローは洗練されてますね」とお褒めいただいたので、思わず心の中でガッツポーズでした。

なんとかして良いほうに、みんなが快適なほうへ向けて改善しようと各所を説得して走り回っているせいか、その様子を見た別チームのメンバーがこちらへ歩み寄ってくれつつあり、今日もそういう申し出がありました。伝わったんだと思うと、うれしくて泣きそう。仕事のこういう瞬間って、本当に楽しいです。引き続きがんばるぞ~。

夜は今週も「カルテット」を。先週は外出していて観れなかったので、急いで先週分を消化して、本放送に追いつきました。今週は恋愛色が強かったですね。なんというかもう、久しぶりに次のお話が楽しみなドラマ。

20170208

風は冷たいものの、日差しのあたたかい日。ヘロヘロのボロボロで、脳みそがパンパンになった状態で会社を飛び出し、女友達と待ち合わせてmouse on the keysのライブへ。日中は常に誰かから話しかけられ続けて常に何らかの意思決定をし続けているので、もう耳から音を入れたくない!と破裂しそうになる寸前だったのが、好きな音楽に洗い流されるようでした。最高だった……

以前、働きすぎて身体を壊したときはこういう時間を作ることに罪悪感があって、好きなもののために時間を取ることをためらっていたのですが、むしろ全力で仕事をやっつけるためにはこういう時間こそないとダメで、こういう時間があるからこそ良いパフォーマンスを出せるんだな、と実感しました。命の洗濯や……

帰りは一緒にライブを観ていた友人と夕食。10年以上の付き合いなので、もはや会話は家族のように自由で適当で、過剰に盛り上がりはしないけれど淡々と楽しく、お店を出た後は一緒に「寒い~~」と震えながら気楽に解散したのでした。

20170209

寒い!無理!!!と思いつつ仕事へ。

いや~もう本当にこんなに寒いのは無理ですよ。マジで。死んじゃう。早く春来て。

朝から会議、勉強会、緊急のスタンドアップ会議、議論、みたいな感じで時間があっという間に過ぎて、気付けばもう15時、という一日でした。マジか!おちょこ並みのキャパしかないわたしはすでに限界寸前!という心持ちですが、いま進めている改善が成功すれば、来週いっぱいで今の雑草まみれの荒れ果てた庭は解体され整理され美しい庭園になるのだ!と思うと、非常にワクワクしています。

一緒に入ってもらっているメンバーのモチベーションも高いので、マネジメントしているこちらも嬉しい。自発的に考えて発言しイキイキと活発に仕事をしている女性の表情が心底大好きなのですが、本当に美しくセクシーに見えますよね……。目に光があって背筋が伸びていて、こうしましょう、ああしましょう、と発言している、才気あふれる表情はいいものだ……。わたしもこういう表情ができていたらいいな、と思いました。また、上司と今後について議論した最後に「他に今わたしが進めているプロジェクトでなにか不安に感じられていることはありませんか」と聞いたら「なにひとつない」と言ってもらえたので、またもや心の中でガッツポーズでした。総括して、いい仕事ができた日でした。がんばるぞ~。

20170210

待ちに待った金曜は、有給休暇をもらって、お休みです!!!!!

なぜかというと、恋人と前倒しのバレンタインをするためです。ふだん出勤するときより早く家を出て待ち合わせをして、まずは築地市場からスタート。お天気もよく青々とした空の下で歩く築地市場は、なんだかとても良かった。うにとイクラが半々にのったぜいたくな丼を朝食代わりに食べた時点で、もうすでに最高で勝利を確信、詳細は割愛しますが、夜までずっとずっとずっと最高な1日でした。

ディナーの帰り、増上寺越しの東京タワーを見上げて散歩して、チェックインしていたホテルのバーで一杯だけ飲んで、部屋に戻ってから隠し持っていたプレゼントを渡して、という、ロマンティック満点な夜。たまにはこういうのも良いですね。

20170211

バレンタインデート2日目は、ホテルでブランチからレイトチェックアウト後、東京タワーに登るところからスタート。この日は前もっていろいろ練っていた計画を全部投げ捨て、ちょうど目の前に来ていたバスに無計画で乗ってしまったところ、最高の感じになりました。

昨日は海鮮やらぜいたくなディナーだったので、今日はいっそのことカレーとか食べたいよね、と話していたのをヒントに、目的地へたどり着く前に思いつきでバスから降りて、日比谷公園日比谷公園でカレーといえば、そう松本楼です。お庭を眺めながら定番のカレーとオムライスを食べて、また散歩をしだしたものの陽が傾き出して冷えてきたのでお散歩は終了だ、と銀座を散策していたところ、ソニー展に出くわしたのでそのまま入りたっぷりと満喫。ウォークマンと携帯電話のエリアがやたら活気付いてたのが印象深かったです。

そして同じビルで開催中のマイケル・ジャクソンハイレゾで体験するイベントも、楽しかった!そしてぜんぶ無料だったので、なんか申し訳ない気持ちに!おすすめです。

マイケル・ジャクソン ハイレゾで体感する“NUMBER ONES”|ソニービル 8F OPUS

20170212

日曜は金土の反動で1日引きこもり、ぐっすりと眠りました。布団から出られないまま「けものフレンズ」を観て、のろのろ起きて、遅いお昼ごはんでサバとほうれん草のトマトソースパスタを。サバを洋食に使う、というのはこのパスタで知りました。サバに塩をふって置いておき、臭みを抜いたあとにんにくの香りを出したオリーブオイルで焼いて、玉ねぎとトマトの水煮でソースの下地を作る、というシンプルなものですが、ほうれん草はスーパーで「ちぢみほうれん草」が出ていたのを使いました。おいしかった。

お腹がいっぱいになって気持ちよくなってしまったので、カーテンを開けたままでまた昼寝してしまい、起きたら夜。映画にでも行こうかと言っていたのが全部すっ飛びましたが、たくさん眠って、とても元気になりました。とはいえ、このまま1日が終わるのもな~ということで、夜中に餃子とチャーハンとビールでジャンクな感じの晩ごはん。ロマンティックデートの締めくくりにこういう感じなのはたいへんわたしの好みで、よい週末だったなと思いました。またがんばって働くぞ〜〜!

 

今年の第6週目はそんな感じでした。

チャオ!

彼女たちのチェリッシュ

前回に続いて、また化粧品の話を書こうと思う。コンビニコスメが好きだ、という話を書いた。前回は化粧品というかネイルを塗る時間を作ることで、「自分のために時間を使う大切さを知った」という思い出話で締めくくった。生活の中にある「コンビニ」という場所が、化粧品というアイテムを扱ってくれているおかげで、ルーチンの生活動線から非日常へふいにジャンプするポイントを見つけられて、うれしかったのだ。ということで、今回は、また少し別の話です。

コンビニコスメの対極にあるのは、いわゆる「デパコス」と呼ばれる、デパートコスメだろう、という前提で話を進める。デパコス、というのは、いわゆる伊勢丹高島屋など高級百貨店の化粧品売り場において、ブランドごとに異なる凝った制服を身につけ、上手に(ときには濃すぎるほどの)化粧を施した美しい女性たちの対面販売によって提供される、手のひらに載るサイズなのに5,000円とか12,000円とかする高級な化粧品のこと、と、わたしは認識している。(もちろんそれ以外もあるのかもしれないが、今回は概念としてのデパコスなので、いったん除外する)

男性からしてみると「コンビニで売っているものも百貨店で売っているものも、同じ化粧品じゃないか」と思うかもしれない。「ただの水にちょっと加工しただけなのに化粧水やら美容液というものはなぜあんなに高いんだ」と思うかもしれない。ちょっと知見のある人だと「化粧品の価格なんてほとんどが宣伝費で、それが商品に転化されているだけだろ」と言うこともあるだろう。きっとすべて事実だし、馬鹿げているという気持ちにも共感できる。そりゃそうだろう、と思う。しかしそれだけではないのだ、とも思っている。

高校を卒業するころ、友人たちと連れ立って百貨店に化粧品を買いに行ったことがあった。「タッチアップ」(詳しい人は最近「TU」と略すんですね、かっこいい)というやつで、化粧品売場の、各ブランドのカウンターに赴き、こういうアイテムを探している、と頼むと、おすすめの商品を試させてくれる、というものだ。そのときには、さらにもうひと踏み込みして、初めてのメイク講座、みたいな感じで、販売員(BA、ビューティーアドバイザーというそうです)が実際に化粧をしながらひととおりの手順を教えてくれる、というものに申し込んだ。高校卒業のタイミングで、自己流じゃなくて、ちゃんとした化粧の仕方を習おうよ、という目的だった。友人とカウンターに横並びになり、それぞれにBAがついて、一通り化粧をしてくれた。肌を整え、眉の形や唇の形を整え、まぶたや頬に色を乗せた。わたしたちはとてもうるさい女子高校生だったので、カウンターはとても賑やかになり、平日の昼間の空いている時間帯で予約を申し込んでおいてよかった、と思った。化粧を終えた顔は、なんだかいつもの自分ではないような気がして、むずかゆかった。顔だけが自分から浮いているようで、落ち着かず、なんか大人みたい、と思った。そう思う程度には、わたしたちはまだ子供だったのだ。最後、それぞれがバイト代を貯めて持ってきていたお金でそれなりの金額を払って、みんなで化粧品を一式そろえた。それらはうやうやしく、丈夫で高級そうな紙袋に包まれ、ブランドロゴが入ったその紙袋を下げて街を歩くのが、誇らしかった。

その後、デパコスを始め、さまざまな化粧品と出会い、乗り換え、いまだに使っているものもあれば、買ってみたもののあまり使わないまま、誰かの手に渡ったものもある。今のわたしにとって、デパコスはなかなか縁遠いものとなった。それは休日のわずかな時間を使って百貨店の混雑する化粧品カウンターに赴き、人混みをかき分けてBAに相談をし、セールストークをかわしながら欲しいものだけを買い求める、という作業にかかる精神コストが、わたしにとって非常に高いせいなのだけれど、それでも新しい化粧品のパッケージや効能についての説明を読むと、心が躍る。あの小さな商品パッケージにはいろんなものが詰まっていて、1万円札を1枚か、数枚、お店の人に差し出すことで、それを自分の家に持ち帰れる、というのは、なんだかロマンティックなことのように思える。誰かが心血注いで作ったものを、現金と引き換えに自宅に持ち帰れる幸福、という意味では、世に販売されているすべての商品に言えることではあるのだけれど、化粧品という、ある意味、余剰なアイテムについてだから、より強くそう思うのかもしれない。

最近では、デパートコスメというのはそういうロマンティックなもので、日常における化粧はもっと普通でいい、と思うようになった。わたしにとっての化粧品は、どこのドラッグストアでも買い求められる普遍性だとか、日本全国どこに行っても同じものが手に入るという安心感のほうが重要、というアイテムだ。それは今のわたしにとって、「化粧」という行為が生活の一部になっているからであり、生活の一部をなす行為に使うアイテムを、どう選ぶか、という判断基準は、わたし自身のパーソナリティをよく表していると思う。それは特別な商品をわざわざ探して買い求めるのを楽しめない程度に面倒くさがりで、肌に触れるものについてはいつも同じであるという安心した状態を好み、身なりを整えるために必要以上の金額を支払うのを良しと思えない、というものだ。
プチプラコスメばかりをポーチ入れていて、大人の女として恥ずかしくないのか、という発言をどこかで見かけたことがある。確かにそう思う人もいるだろう。だけれどそのときわたしはむしろ、そういう状態をカッコいい、と感じてしまった。安くていい品を探して手に入れ、使いこなすのは、それもまた素敵な行動のように思えたからだ。様々な情報を集めそれらを精査し、適正と思える価格(よりもう少しお安く、お得に)で商品を手に入れるためには様々なステップがあり、多くの意思決定がある。そういう工夫や検討ができる人が行っているであろう逡巡を微笑ましく感じ、わたしもそういうことのできる人でありたい、と思っている。

いっぽうで、きらびやかな百貨店のカウンターに座り、美しいBAたちにうやうやしく接客をされ、丁寧に説明やアドバイスを受けた上で自分のもとへやってくる高級な化粧品のよさ、というものも知っている。そのときめきは、きらきら光る宝石や、おいしいチョコレートを手に入れたときの気持ちと似ている。必ずしもすべての人に必要なものではないかもしれないが、今のわたしにとっては必要なのだ、という、秘めやかな愉しみだ。チェリッシュ、という単語がしっくりくるのかもしれない。そしてそういう秘めやかな愉しみを知り、胸のうちに持つ女性を、素敵だと思う。

どちらのよさも知っている、というのは、年齢を重ねて手に入れることができた宝物だ。今こうして街を眺めていても、様々な女性がいる。そして彼女たちはそれぞれ、様々なチェリッシュを胸に秘めている。それは彼女たちのポーチの中に隠されていて、当たり前のように彼女たちのそばにある。もちろん、そういったポーチを持たない女性もいる。そして、そういった女性たちもまた、持っている女性とは異なる、彼女たちだけのチェリッシュをどこかに秘めているのだろうと思うと、なんだかワクワクしてしまうのだ。

 

今日はそんな感じです。
チャオ!

2017年第5週の日記

2017年第5週の日記です。

気がつけばもう2月〜!早い〜!2017年もすでに1/12が終わり、というのが軽く衝撃ですが、新しい月のスタートに伴い、新プロジェクトに参加、面白い本を読み始め、よい映画を観て、充実していました。なんだかよく泣いた気もします。そういう1週間でした。

20170130

気温が15℃を超え、春みたいに暖か。日中はコートもいらないくらいでしたが、一転、夜は冷たい風の吹く、寒暖の激しい一日でした。また新しいプロジェクトに入ることになり、落ち着かない感じですが、まあなんとかやっていこうと思います。とはいえ頭をすごく使うのでぐったり。帰宅後はお風呂にお湯をはって長めに入浴しました。「予想どおりに不合理」という面白い本を読み始めたので、しばらく楽しみです。仕事での考え方を探るための読書を最近さぼっていたので、もうちょっと掘ってみたいな〜。わたしにとっては「本を読む」のが思考のジャンプとしては最も効率がよく、気持ちがよいようです。寝る前、少し長めの電話をして就寝。

  

20170131

パキッと寒く晴れた日。慌ただしく仕事を終え、急いで新宿へ。大森靖子さんのイベントで、ロフトプラスワンです。12月にも行ったのですが、今月もやはり熱気がすごい。前回もそうでしたが、何かの圧に押されて一瞬だけ身体がガクッと不調に見舞われるんですが、それだけのエネルギーが充満しているんだなと思います。いろんな話とライブを聴いて、知らない曲も多かったので、楽しかったな。知らない曲に触れるたび「ああこの人はこんな顔もするんだな」と思って興味深いです。帰りは最近お気に入りのバーへ行って、心を穏やかに整えてきました。大衆居酒屋やら老舗のバーとかにばかり行っていて、もう少しおしゃれなお店にも行ったほうがいいのでは思わないこともないですが、好きなんだから仕方ないですね。平日にしてはやや飲みすぎましたけれども、楽しい夜でした。

20170201

もう2月!早い!風は冷たいものの日差しは暖かく、春を待ち遠しく感じた日。夜は渋谷のイメージフォーラムにて、気になっていた映画「タンジェリン」を観てきました。

映画『タンジェリン』公式サイト

LAのトランスジェンダーコミュニティを、iPhoneで撮った、という非常に「イマ」っぽい映画。画面全体にバキッと合ったピント、ガッツンガッツンのBGMとビビッドなオレンジが目に眩しく、神経がビリビリしてやや疲れましたが、乱暴なアトラクションみたいで楽しかった!88分とコンパクトなのも良かったです。映画の後は夕食代わりに串かつ、まだ少し早かったので渋谷の羽當でコーヒーとシフォンケーキで締め。お酒の後に甘いものってあんまりしないのですが、「タンジェリン」でドーナツ食べてるのを観たせいで、なんだか甘いものが食べたくなってしまったのでした。

そして夜、サイボウズ式のコラムが公開されました。「そなえよつねに」、「イージーに生きる」は、常に頭のどこかに置いてある言葉で、それをまとめて説明できてよかったな、と思います。

cybozushiki.cybozu.co.jp

20170202

今日は集中して仕事をやっつけるぞ〜と気合いを入れて出社、朝からトップスピードで頑張った日でした。疲れた……。事前のアジェンダと議事録のない会議が大嫌いで、主語があいまいなまま進むタスク確認が大嫌いで、ここ最近は、たいへんなストレスでした。ちょっと様子が分かってきたので、もう全部自分でやることにして、アジェンダと議事録出し、主語がない会話はしつこく「それの主語は誰ですか?」「誰から誰に対しての依頼ですか?」と確認をしていたら、だいぶ右往左往することが減りました。という話をしたら「そんなことしてたら自分の仕事が増えるだけじゃん」と指摘されたのですが、まあそうなんですが、それでもそうすることで早く帰れるならそっちのがよっぽどいい!

日中ワーッと必死に働くのは嫌ではないので、日中はガッと働き早く帰る、というスタイルの確立を目指して、引き続きがんばるぞ。

20170203

節分の日。いわゆる旧暦でいうと明日が新年、ということで、大晦日みたいなものでしょうか。金曜日ということで慌ただしい日でした。何しろ日中がストレスフルで、苛立ちを表面に出すわけにもいかず、つらかった。終日お腹が痛む日でした。何よりわたしは対象者が何かを待っているのに「それわたしの仕事じゃないです」「知りません」という態度が苦手で、そもそも理解ができないので、そういって自分の仕事を中途半端に放擲する人を丁寧にケアして事故のないよう進めなければいけない状況というのは、すごく負荷がかかるなあ、と思った日。仕方がないので、なんとかやっていきましょう。

夜は歌舞伎町で少しお店に立ち、楽しい人たちと楽しくおしゃべりをして、1日が終わったのでした。

20170204

風は冷たくあるものの、春の気配を感じる日でした。二度寝をしてしまい動き出したのは午後で、コーヒーを片手に散歩をしたあと、夜はなつかしい友人たちと久しぶりに集まって、楽しくお酒を飲みました。振り返ると12年?くらいの付き合いで、その期間、みんないろんなことがあったし、わたしもいろんなことがありました。同世代〜年上の友人たちなので、いつも心配をかけてしまっているのですが、「まあ、お前が元気そうでよかったよ」と言ってもらって、じんとしてしまいました。最近は人の心配ばっかりしていた気がするので、誰かに心配されて、甘えていいんだ、と思うと、うれしいです。

20170205

雨の予報もあり、気圧が下がってぼんやりした日。午前中から出かけるまで、恋人とそれぞれ好きなように過ごし(ヒロアカの11巻を読んで3回も泣いたりし)て、夕方から池袋へ。友人カップルと久しぶりに「中国茶館」へ行く予定だったので、少し早めに到着して、大好きな「千登利」で恋人とふたりでゼロ次会。念願の肉豆腐と瓶ビール、我慢できなくて数本だけ焼きとんをいただいて、いざ食べ放題へ。お腹がはちきれるほど食べ、新宿へ移動してさらにリーベルでフルーツ、最後はバーでウイスキーのソーダ割り。よく食べたし、よく飲んだ日でした。友人が恋人を見つめる表情というのはどことなく照れくさく感じるものですが、その眼差しは優しく甘やかで、なんともいいものだなと思いました。

 

今年の第5週めはそんな感じでした。

チャオ!

コンビニコスメが好きだ。

美容、および化粧というものには人並みに興味をもってきたほうだと思う。元来ミーハーなので、新しいお手入れ法があると聞けば飛びついた。百均の日本酒化粧水がいいらしいと聞けば買いに走ったし、ふき取りがいいと聞けばすぐに試した。新しいマスカラや新作アイシャドウの色出しがどんな仕上がりかチェックするのも季節の楽しみだ。自分の顔は好きではないが嫌いでもないので、いろんなものを取り入れた。ちょっとした線の太さの違いや色のグラデーションで目のかたちが大きくなるのも面白かったし、それを話題にしておしゃべりするのも好きだった。これは!と思うブランドのファンになり、コレクター魂を発揮したこともあった。知っている人がどれくらいいるか分からないが、資生堂FSPフリーソウルピカデリーというラインは何もかもが好みで、商品のみならず店頭で配られる販促品まで狂ったように集めていた。またもう少し最近になると、マジョリカマジョルカにハマった。化粧品という、生きていくのに必要とはいいにくいもののためにこれだけ美しい世界が作られ、女性たちに愛されているのが素敵だと思った。

買い求めに行くのはデパートの化粧品売り場からドラッグストア、コンビニの店頭までさまざまだった。特にドラッグストアに行くのは今でも楽しい。売り場の棚狭しと並べられた化粧品たちからは、ものすごい「念」を感じる。顔の中の、こんなに小さなパーツに対し、これだけ多くのさまざまな商品が企画開発され生産され世間に流通していると思うと、とてもワクワクする。(これは同様のことを毛と毛穴にまつわるグッズの多さにも思う)

その中で、コンビニコスメというものは、激務時代のわたしを支えてくれた、ささやかな癒しだった。もっとも激しく働いていたころは、デパートはもちろんドラッグストアの閉店時間にも間に合わなかったので、外回りのスキを縫って必要最低限のものを買いに行くしかなかった。要するに、仕事上、対面する相手にとって「失礼がない」程度に化粧を整えるのがせいぜいで、自分の生活を彩るための、楽しみとしての化粧をする道具を吟味して手に入れる余裕がなかったのだ。当然、心はすさむ。やがて自虐的になり、自分は化粧とは縁遠い女なのだ、最低限のことさえしていれば別に構わない、自分にそんな余裕はないんだ、もっと重要なことをしているのだから、と思い込むようになっていた。

そんな生活の折、尊敬している先輩女性と雑談をする機会があった。彼女はわたしの上司にあたる人で、いま思えばわたしより激務なはずだったが、いつもおしゃれで気の利いた装いをしていて、香水のいい匂いがした。膝下が細く長い美しい脚を持ち、スカーフの使い方が上手なひとだった。

ある日のタクシー車中で、こんな会話をした。どこかからのアポイント帰りでふたりとも疲れ果てており、帰社後のタスク整理を相談し終えて、ぼんやり窓の外を眺めていたときだった。
「女は仕事をしすぎると先端から荒れていく、って聞いたことある?」
と彼女は言った。
「先端ってなんですか」
「身体の先端。爪の先とか毛先とか、靴のつま先とか」
そう言われて、わたしはハッとした。自分のパンプスの爪先の皮が剥がれていたことを思い出したせいだった。タクシーの後部座席で、爪先をシートの足元に隠すように思わず座り直した。そういう先輩も、カサついていた自分の両手の指先をこすり合わせるようにして苦笑いしていた。
「先端っていうのが皮肉だよね、自分でも目につくから、すぐわかっちゃう」
わたしは鞄からハンドクリームを取り出し、先輩と自分の手のひらに絞り出した。いい匂いだね、これなに?、バラですよ、バラの匂いにはなんかいい効果があるらしいですよ、なんかいい効果ってなに、適当だね、と雑な話をしながら、「ちゃんとしようね、自分のためにも」と先輩が言ったのに合わせて、ふたり一緒に笑った。

仕事を終え遅くなった帰り道、とくに欲しいものもなかったが、習慣的にコンビニに寄った。雑誌を眺め、店内を進もうとしてふとコンビニコスメのコーナーに気付いた。急なお泊まりで必要になりそうなメイク落としや化粧水シート、油とり紙の下に、小さくコスメのコーナーがあった。アイブロウやアイシャドウ、ネイルエナメルが並んでいる。その中にピンクベージュにパールが入ったネイルを見つけて、レジに持っていった。

コンビニを出て帰宅すると25時を過ぎていた。シャワーを浴びて、いつものようにそのまますぐに寝ようとしたが、ネイルのことを思い出した。眠気もあったが、なんとなく今日のうちに塗っておきたい気分になり、コンビニの袋に入ったままのネイルを取り出して、ベッドに腰掛けて、両手の爪に塗る。長くもなく整えてもいない、生活のために短く切りそろえた爪だったけれど、ネイルを塗ったとたん、両手の指先に10本のピンクが灯ったようで、なんだかうれしかった。表面が乾く前にベッドに入ってしまうとネイルに跡がついてしまうので、しばらく待つことにした。その間、返信が滞っていた友達からのメールへ返事を書き、数ページだけ小説を読み進め、あたたかいお茶をいれて飲んだ。窓をあけて空気を入れ替え、寝静まってしんとした家並みを眺めた。表面が乾いたのを確認して電気を消し、ベッドに入る。

布団を首まで引き上げながら、そういえば、仕事や誰かに頼まれたこと、追われるように慌ててやることではなく、自分のためだけに時間を使ったのは、久しぶりだな、と思った。「自分のために、ちゃんとしようね」と言った先輩の言葉は、こういうことなのかなと理解できた気がして、そのまま目を瞑り、眠った。

 

と、いう思い出話です。
今日はそんな感じです。
チャオ!

インテグレート グレイシィ ネールカラー 92 4mL

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2017年第4週の日記

2017年第4週の日記です。

今週はわりと穏やかな一週間でした。給料日もあったので、おいしいものをあれこれ食べたな〜という印象です。あと料理をすると精神状態が安定してたいへん良い。そして金曜、ずっと公開しようと思っていた、去年見つけて「これは」と思っていたブログを紹介するエントリを公開しました。

hase0831.hatenablog.jp

紹介したうちのひとつ、HOTOKEちゃんのセンター試験が終わるまで待とう……と思っていたのですが(終わってよかった、おつかれさまでした)、彼女が

大学(まだ受かったって決まったわけじゃないんだけれど)に行っても、仮に浪人になっても、必ずこのブログは続けます!

20170127:とびきり長い話 - Buddha's Face Sandwich (Components of spiral)

と書いてくれたので、わたしはうれしい。でも無事に受かっていますように!東京のおばさんは、勝手に心配しています。ということで今週の日記です。

20170123

昨日の暖かさが嘘のように寒かった一日。ヒ〜寒い寒いとか言いながら肩をすくめて歩いていると、身体が固くなっていけません。日中に「あっこれは」という感じで喉の痛みが走り、ちょうど真後ろの席の人が「すみません寒気がすごいので早退します」と言って帰宅したので、これはやばいぞーと、わたしも急いで帰りました。
帰宅後、浴槽にお湯をはって入浴剤を入れ、45分ほど本を読みながら温まって、念のため生姜紅茶をつくって飲み、湯たんぽも用意して、猫とベッドへ。うちの猫が最近腕枕でおとなしく寝てくれるので、甘えてくる夜は腕枕をするようになりました。左脇に感じるゴロゴロと喉を鳴らす猫の暖かさと安心感は格別で、ちょっとだけ……と思って目をつぶったら、またたく間に眠りへついてしまった夜でした。風邪はセーフのようです。

20170124

引き続き寒い日。冬が急に本気を出してきたぞ……という寒さで、朝はマイナス気温まで下がったようですね。体調にはじゅうぶん気をつけましょう。夜に映画を観に行こうか迷っていたのですが見送って、その代わりに友人と軽く飲んで帰宅。

今週も「カルテット」、良かったですね!先週に比べて勢いはややゆったりめの印象でしたが、やはり会話が心地よく、恋愛要素が増えたぶん、キャラクターそれぞれの違った表情を覗けたような気がします。というか満島ひかりが強烈に魅力的すぎて、すごい。本当にかわいいし、ドキッとするし、ニヤッとしちゃうし、ハラハラする。この4人のキャストの中だと、よりその魅力の輝きが増すんだな……と思いながら胸ときめかせて見つめています。あと、九条さんが住むアパートが良かった。部屋と同じくらい広いんじゃないか?と思えるほどのベランダ、いいですね。わたしもあんなベランダで、インスタントラーメンとかインスタントコーヒーとか飲みたいです。(ああいうシーンだと、なぜかインスタントのものがよいように思える)

そしてサイボウズ式ブロガーズコラムの連載が公開されました。

cybozushiki.cybozu.co.jp

本文で紹介したダニエル・カーネマンの説はかなりおもしろいな〜と思っているので、ぜひご一読いただけると幸いです。

20170125

PAY DAY!です!
ということで、会社帰りに外食。給料日だし、ちょっとくらい贅沢していいだろ!と、気がたいへん大きくなってお会計のとき「オウ」となりましたが、月に1度なので、まあよしとします。寒い日だったので、これはもう日本酒でしょう……となり、食事とともにお酒を飲み、お腹いっぱい食べたのに、二軒目も日本酒を。楽しく酔ってヘラヘラしながら、メモした日本酒の名前は「会津 中将」「別品 彌右衛門」の2つしかなく、えっもっと飲んだじゃん……と思ったのですが、これもまあしかたがない。酔っぱらいだから……。

二軒目は以前、ブロガー仲間に連れて行ってもらって、とても良かった立ち呑み屋さん、「なぎ」に行きました。そしてそこで1年半ぶりくらいの友達と偶然再会し、嬉しい驚き。元気そうでよかった〜!「なぎ」はいいお店なので、また行こうと思います。

道玄坂 立呑み なぎ メニュー

20170126

美味しいもの好きの友人に「ここはウマいから行ったほうがいいぞ!」と教えられて以来、ずっと行ってみたかった渋谷・百軒店の「とりかつ」へランチに。ランチは15時の閉店で14時半ごろに滑り込んだのですが、それでもほぼ満席。そのまま閉店直前まで絶え間なく来店があり、人気店なんだなあという感じ。

b-lunch.com

お店は風俗案内所やラブホテルが立ち並ぶ歓楽街の真ん中にあって、場所がけっこう分かりにくい。そしてお店に入ったらカウンターに並ぶご常連ぽい人たちがずらり座っており、その圧に負けそうでしたが、なんとか着席、定食を注文。650円で揚げものが2品頼めるということで、とりかつと、クリームコロッケにしました。これにキャベツ千切り、大根のつけもの、白いごはん、おみそ汁。揚げものを3品に増やしても800円。リーズナブルだしおいしいし、お店の人も朗らかで気分がいいしで、大満足でした。昔ながらの定食屋さんという風情も好み、お弁当にしてお持ち帰りもできるようです。また行きたいな〜。

20170127

金曜日、ということで、夜の予定がつめつめ。どうでもいいけど「カルテット」で出てきた「みかんつめつめゼリー」、食べてみたいですよね。市販品だとたらみの「ごろっと果実 大ぶりみかん」か、同じくたらみの「どっさりみかんゼリー」が近そうな気がしますが、どうでしょう。しかし「どっさり」っていい言葉ですよね。好き。

という連想をしながら、夜は以前の仕事仲間たちと、久しぶりの大所帯飲み。焼肉をもりっと食べて、先に抜けさせてもらい、渋谷へ。KAI-YOUさんの新年会イベント(参加自由!)におじゃましてきました。大盛況で、楽しかった〜!ハハノシキュウさんのライブがすごく良かったし、思わぬ人とも再会できたり、うれしい夜でした。人混みは苦手ですが、たまにこういうイベントに参加するのも、いいな!

20170128

昨夜の名残りというか二日酔いを残しつつ、午前中のうちに起床し身支度をしていそいそと銀座へ。はてなで古くからインターネットに親しむみなさんと旧交をあたためるという、なんというか新年会?寄り合い?のような会合へ。一年半ぶりの再会でしたので、積もる話やら知らなかった話やらで、楽しく過ごしました。
帰り道、帰宅を待っていてくれた恋人へセーターのお土産を買って帰ってきて、スーパーに寄って晩ごはん。白菜と豚肉の重ね煮、海老とブロッコリーオイスターソース炒め、もやしのナムルに、セロリの浅漬け。大根の塩昆布和えも作ったものの、漬かりが浅かったので、翌日へ。全体的によくできた食卓ではないかと思います。よく食べてテレビのバラエティで笑って、夜ふかしをせずに就寝。そういう穏やかな夜でした。

20170129

日曜天国を聴きながら起床。朝ごはんにおむすびと、昨日、浅漬けにして余ったセロリの葉を使ったおみそ汁。セロリの葉はいつもコンソメスープなど洋風に調理していたのですが、意外とおみそ汁でもいけました。少しセロリの香りは残りますが、思ったより良かった。ややクセは感じるので、もう少し工夫の余地はありそうです。よかったですね。
午後は部屋の片付けを……と思っていたところ、本棚の奥からむかしの写真アルバムが出てきてしまい、まんまと手が止まる。うわーと思いながら眺めていたらあっという間に夕方で、ひとまずここで終了、となったのでした。本を整理して量を減らし、今ある大きな本棚を処分するつもりなのに、前途多難!

ふと気づけば明日で1月もおしまいなんですね。早いな〜。ひとまず引き続きこの調子で日記を続けてみようと思っています。

1月の第4週はそんな感じでした。
チャオ!

2016年に見つけた、宝物にしたいブログをこっそり教えます

公開のタイミングをはかっていたら、またたく間に1月下旬になってしまいました。時の過ぎるのは早い……。

ということで、2016年に見つけて、あ、好きだな、いいな、応援したいな、と思っているブログを紹介します。紹介することにより彼女たちを見つける人が増え、それがひいては彼女たちの執筆モチベーションになり、いつまでも末永く書き続けてほしい……!という下心からです。みなさまよろしくお願いいたします。

まずひとつめ。ものすごいブックマーク数がついたので、すでにご存知の人も多いかと思いますが、「今夜、どこで寝る」。

www.dokodeneru.com

おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった」という、あまりにキャッチーであまりにクールなエントリーが話題になりましたね。わたしも非常に心を打たれ、はてなブログ大賞でも推薦させていただきました。

blog.hatenablog.com

日本刀のようにスパスパと惜しみなく自分の過去を切り、とっつきやすく調理をして、わたしの目の前にストンと置いてくれるところが本当に好きで、その包丁さばきの鋭さたるや、まるで老舗割烹の料理人のようではないか!と思います。パッと見は重いように感じられる話題でも、彼女の手にかかると単純明快、痛快なシンプルさで切り開かれ、織り込まれるユーモアにウフフと笑顔を浮かべながらスイスイ読めて、その潔さ、思い切りの良さは爽快な読後感を残してくれます。いま、特に更新が楽しみなブログのひとつ。

ふたつめは、Twitterでも好き好き言っているジュリー下戸さんの「歌舞かれて東京」です。

jurigeko.hateblo.jp

かわいらしいイラストで日々を描いた絵日記が魅力的ですが、それ以外にも「好き!!!」が炸裂するさまが愛くるしい歌舞伎紹介エントリー、その明るさの後ろに見える、彼女の繊細さを裏打ちするような過去の経験について書いたエントリーなど、ひとりの女性の光も影も、陽も陰も包み隠さずつまびらかにしてくれる朗らかさに夢中です。ブログで拝見するジュリーさんはとても明るくおしゃれで、かわいらしい女性で、好きにまっすぐ進めるほど芯が強く、とても魅力的。でも、その強さのぶんだけ折れやすかったりするのかなあと勝手な心配をしつつ、一緒に住んでいるという恋人の愛らしさに安心したりしています。最近フリーペーパーの配布も始められたようで、わたしも即入手しました。もう本当にかわいくて、何度も読み返しています。そういうふうに、「人を幸せな気持ちにする」のが上手な人だな、と思っています。

最後はHOTOKEちゃんの「Buddha's Face Sandwich (Components of spiral)」。

hotoke-no-face.hatenablog.com

北海道に住む彼女が残り少ない高校生活についてや受験の悩み、迷い、友達関係で思うこと、気になる男の子の話を飾り気なく率直な語り口で書いていて、なんというかもう全面がキラキラしていて、本当にまぶしい!ハハーンこれが「ダイヤモンドダスト」だな?!とさえ思えるキラキラさで、10代のうちに自分の感情や目にしたもの、感じたこと、触れた経験を言葉にできる技術を持つ、という羨ましさに、わたしは読みながら弾けて飛んでしまいそうです。その鮮烈さに自分の10代を思い出して重ねてしまうのですが、そんなことよりも、本当の、今の、リアルな彼女のライブが美しくて、目が離せない。わたし自身のモットーは「今この瞬間が今までで一番最高の自分」でありそうあろうと努力しているのですが、それでも彼女のブログを読んでいると、一瞬だけ「わたしも10代に戻って、当時感じていたことを文章として残してみたいな」と思って羨ましく感じてしまいます。そのくらい好き!

 

まとめてみると、奇しくも全員、女性ブロガーでしたね。そう思うと、確かに昨年は年下の女性と多く知り合って、彼女たちのひたむきさ、凛としたかっこよさ、美しさに心打たれた1年でもありました。このまま彼女たちが年齢を重ねていったらどれだけ素敵な女性になるんだろう、と思うとドキドキしてしまいます。とはいえ、魅力的な人、憧れる人、可愛い人に年齢なんて関係なくて、年上とか年下とか、関係がないのかもしれないとも思います。わたしは一人の女性がしっかりと自分の両足で立ち、迷ったり間違えたりしながらも、ずんずんと自分の信じる道を進んでいく様子を見つめていたいんだなと実感したのでした。

何度も書いていますが、「やめました」と言わなければ、いくら間が空いてもブログを辞めたことにはならないと思っています。間が空いてもいいし、年に1回しか更新がなくてもいい。あなたの物語をどうかわたしに読ませてください。そういう祈りとともに、おすすめのブログ紹介の締めくくりをしたいと思います。

hase0831.hatenablog.jp

今日はそんな感じです。
チャオ!