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インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

あなたの物語を聞かせて

 人のブログを読むのが好きです。

他愛ない日記だったり、熱い思いをぶつけていたり、様々な思いと、それをどう文章として定着させようか、という苦悩が見て取れるテキストデータが並んでいるのは、とても心が踊ります。

インターネットに接続して、スマホで、パソコンで、タブレットで、それぞれの人がそれぞれの思いを書き留めようと、ページを開く。最初の一文をどうしようか迷い、指を運んで言葉を並べ、入れ替え、追加したり削除したり、何度も読み返しては書きなおしたり、それぞれの方法で自分の気持ちにフィットした文章を書けているかの検分をしているのを思うと、なんて素晴らしいんだろうと思います。そこには、その人の、その人による、その人の表現で描かれた、その人の物語が詰まっているから。

 仕事についてのコラムを書く機会を多くもらっていますが、わたしはわたしの人生しか生きていないので、お題によっては、わたし以外の仕事人について書くことも多いです。彼ら彼女らのことを思い浮かべ、書きたいことを決めてから、わたしが彼らからもらったもの、感じたこと、憧れていた部分を思い出そうとすると、いつも涙ぐみそうになります。

彼らはわたしのように文章を書くことをしないだけで、胸の中には、様々な情熱がある。それを日々抱え、悩みながらも実践して、失敗することがあっても、また立ち上がって歩いていく。わたしはたまたまその隣を歩かせてもらって、覗き見することができたから、ちょっとお借りしますね、という感じで、彼らの情熱を、わたしの視野を通じて変換し、文章として定着させています。

その熱さは人それぞれで、夏の砂浜のようであったり、照り返す鉄橋の手すりのようであったりと、たくさんの種類があります。その手触りと匂いがみな違うので、真剣に観察しなければいけませんが、どうにかしてそれを言葉にしようとする作業は、とても楽しいです。そうしてコラムが公開され、読んでもらうことで他の人にまで彼らの熱が伝えられるのは、とても幸福だと思います。

人間がひとり生きて死ぬまでの過程で得られる経験や感情は、どれだけのものでしょう。そしてそれはどれだけ豊かなものなのでしょう。そう思うと、もっともっと、いろんな人の話が聞きたいし、知りたい、と感じます。

 

 以前、勤めていた会社のオフィスが高層階にあり、その会議室のひとつから、夜、東京タワーが大きく見えました。夜景をバックにすっくと立ち上がる赤い鉄塔は本当にきれいで、「東京で働いている」という実感を、強くわたしに与えてくれました。東京タワーがこんなに間近に見える都会で、自分のやりたい仕事をやれているんだ、という嬉しい気持ちがわきあがってきて、深夜まで及ぶ会議の疲れが吹き飛んだのを思い出します。

 

「東京の夜景は、残業で出来ている」

と聞いたことがありますが、これは必ずしも悲しい言葉ではなく、そのひとつひとつの灯りの中には、誇りと情熱と、熱狂を携えて働く人たちのまぶしい輝きだって、含まれていると思うのです。

 

今日はそんな感じです。
チャオ!

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