今日はそれだけのために早出してバリバリ仕事を終えた。
ほぼモッシュピットの中で過ごしてTシャツは汗だくだし白いスニーカーは薄汚れた。あの空気を完璧に説明するための言葉をわたしは持たない。何をどう表現してもあれ以上のものにはならないし、ステージから客席を睨む浅見北斗さん以上のメッセージが伝えられる気がしない。
とにかくお会いしたかった方、ご挨拶したかった最低限の人にだけお礼を伝えて、会場を後にした。帰り道のビストロに1人で入り、ワインと少しの美味しいものと一緒に、ハッシュタグで今夜のことを追った。わたしには到底手の届かない世界があった。皆が幸せで皆が何かの事件を目撃したような興奮に我を忘れていた、わたしも含め。打ちのめされて、ワインを数杯飲んで帰るところ。
悔しい。でもこういう悔しさを与えてもらえたことを、何よりの幸福だとも思う。今日はよく眠れそうな気がします。
それでは。