インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

スラブ(SLAB)、音の隙間、粘度の高い快楽

ゴルジェという音楽ジャンルにハマって久しいですが、また最近、出会って衝撃を受けた音楽がありました。「スラブ(SLAB)」です。

↓ MVが公開されたので見るべき

www.youtube.com

mikiki.tokyo.jp

音楽的な部分は、わたしをゴルジェに引き込んだ張本人であるid:dubstronica氏のエントリに譲るのでこちらご参照ください。

dubstronica.hatenablog.com

▼あとこっちも

GORGE.IN.CLIPS - 「この遅さで音楽は可能なのか?」〜Drastik Adhesive Forceインタビュー


まったく音楽に詳しくない、ちょろっと知り合いの音楽イベントに遊びに行く程度のわたしがなぜSLABを知ったかというと、本当にたまたまで、Gorgeの人のライブを観に行ったついでに観た、という、本当に偶然のラッキーでした。なのにライブの最中から驚きすぎて、帰りの電車ですぐ検索してSoundCloudを見つけて、そのリンクを友達にメールしたほど。

何がそんなに好きかっていうと、自分でもまだよくわかんないんですけど、ドンツクドンツク踊れ!という感じではないし、すごーくすごーくゆっくりなのに、真空みたいな音の隙間にどんどん吸い込まれていって、身体がバラバラになってしまう気持ちになれるところ。橋の上を歩いていたら、突然踏み板が消えて落ちてしまったときのような怖さと、気持ちよさ。イヤフォンで聴いていると、耳から熱した水銀を流し込まれるような快感があるところ(そんな経験ないけど)。重くて、熱くて、どろっとしてる。なのに身体が奥から突き動かされて自然に動いてしまって、そこ突かれたら否応なしに反応しちゃうんだけど、なんでその場所、知ってるの?という気持ちになります。「遅い」のにこれだけ身体が運ばれていくような快感があるなんて、知りませんでした。

ゴルジェが面白いと思ったのは、その「なんだかわけのわからない」音も含んだ、全体的に”モンド”な感じの空気で、その勢いや熱狂に巻き込まれたくていろいろ見聞きして、知っていく過程でどんどん好きになっていったのですが、今回は初手で「ウワー!好きー!」という勢いで、頭からどーんと飛び込んだ感じです。どーんと飛び込んだら一枚岩で頭蓋が割れてドバドバ出血してるんだけど気持ちいい。ゴルジェと同じように「え、何これ?何これ?よくわかんないけど、かっこいい!」という、抗えない何かに引き込まれる快感、みたいなものがすごく強い。

その衝撃を与えてくれたDrastik Adhesive Forceのアルバムが出るとのことで、これは備忘しておかねばと思いました。いてもたってもいられなくなるよね。わたしはディスクユニオンで予約しました。

diskunion.net

 

自分が何を好きになるか、何に巻き込まれるか、それを誰が隠し持っているかって分からなくて、出会い頭で事故るみたいな感じで見つけられたときの幸福度は、本当にすごい。

これを読んでいるあなたがSLABを好きになるかはわからないけれど、世界にはこんなにいろんな音楽があって、身体と心にフィットして、我慢してても突き動かされるほど気持ちよくなれるものが、きっとある、ということを伝えたくて、このエントリを書いたのでした。

今日はそんな感じです。
チャオ!

SLAB

SLAB

 

 

ゴルジェについてはこちらご参照のほど。もう2年前かー!早いな!

hase0831.hatenablog.jp