インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

プライドを守るために成果を台無しにする人

おい、イケダハヤト師 ちょっと来い @ihayatohttp://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/02/ihayato-3232.html

「損して得取れ」っていうコトワザがあるじゃないですか。
この事案でいうと、一応イケダ氏には(遅くなったとはいえ)「Twitterで言及したじゃん」という言い分があるみたいなのですが、その一点で突っぱねるよりは「報告遅くなってごめんなさい!」的にサラッと謝ってサッサと仕切って、先方の協力を仰ぐほうが最終的なイケダ氏のメリットは大きかったと思うんです。


今回の流れはやまもといちろう氏の煽り芸にマジギレしたイケダ氏が乗っかってきたのをやまもと氏がさらに煽って「じゃあ会って話すイベントやろうぜ」と提案し、なぜかそれを自分からの発案っぽく「イベントしましょうでも条件があります」と返したわけで、イケダ氏はこのきっかけを活かして、自分が応援する非営利団体へ渡すための寄付金を集めたい、という意図があったんですよね。

内容はまあ別にどうでもいいんですが、ここでイケダ氏が最重要にすべきは「このチャンスを逃さずイベントにたくさん集客して収益を上げ、寄付できる金額をなるべく大きくすること」ですよね。
だったらここはやまもといちろう氏のネット上での知名度に乗っかって、できるだけ耳目を集める動きをするべきだったんじゃないでしょうか。


▽参考

今回、

 ただ、良くも悪くも話題になったこともあり、徳力基彦さんや、東浩紀さんとゲンロンカフェの皆さん、阿佐ヶ谷ロフトAの児玉女史、CCIの長澤秀行CEOほか、イベントのお声がけを頂戴し、またメールベースでも複数のイベントスペースやウェブ系プロデューサーの方から何件か、ご協力の申し出やご質問、ご取材を頂戴しました。ありがたいことです。
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/02/ihayato-3232.html

というように、やまもと氏側にはメディアや著名人から興味があるよオファーがあったわけで、うまく段取りできたら、これらのルートに向けても宣伝広報できたんじゃないかなと思うんですが、それをちょっとよくわからない理由でグズって、やまもと氏側にも迷惑をかけたわけじゃないですか。

それはここから読み取れると思うんですが

 Twitterでもメールでもイケダ師に催促しましたが、他の話題などへの言及はブログでもツイッターでも行われているにもかかわらず、本件については反応なしです。当然、その間もウェブメディアの方から「イベントはどうなりそうでしょうか」「4月でも5月でも構いませんので日程だけでも教えてください」とご連絡を頂戴し、都度、お詫びも添えてイケダ師に直接連絡して聞いてみてください、という返答をする以外ありません。
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/02/ihayato-3232.html

これっていわゆる「やまもと氏のメンツを潰す」行動なわけです。やまもと氏が作ってきた人脈があって、その人達は彼にとって大切な人物なわけで、その人達にモゴモゴとはっきりしない理由でお待ちいただかなければいけないというのは、とても失礼なことですよね。一般的な社会人だったら、申し訳なくて恐縮して当たり前です。
「お前がグズグズしてるのを何で俺が謝らなきゃいかんのだ」と怒ってイベント自体をキャンセルされても、仕方がないと思うんですよ。でも今からでもちゃんと仕切るなら出ますよっていうのは、本当になんというか、息子を見守る父の目線というか、ダメな部下を育てようと手を尽くす上司の苦悩みたいなのを感じて、解説せずにおれませんでした。


イケダ氏的には

プレーヤーが複雑に絡む企画にしてしまったせいで、別会場への打診もなかなか話が進まず。うーん、これはメールじゃなくて直接話さないとだめかな、と思い関係者にあらためてアポ依頼。
http://www.ikedahayato.com/index.php/archives/20629

という言い分があるようですが、ハッキリ言って来場者やメディア側からしたら「知らんがな」です。そしてブログ同士で炎上した事案の状況報告をTwitterでされても、「そんなのお前の都合だろ」ですよ。同様に「ハコが空いてないから告知が遅れた」のも、当事者以外にはただの言い訳でしかありません。
特にものすごい知名度があるわけでもないイケダ氏が「まとまった金額の資金調達を必要」している団体への寄付金を集めようとするなら、このチャンスを逃したら絶対にダメです。先方の煽り芸に「ちゃんと言ったじゃないですか」って逆ギレしてるヒマはなくて、すぐにでもイベント会場を押さえ、メディア側への広報も含めた宣伝活動に移行するべきではないでしょうか。


なんかこの流れを見ていて、いろんな意味でかわいそうになってきました。
やまもと氏は相手が下げた頭を踏みつけるようなことはされない方だとお見受けしておりますので、イケダ氏は今からでもすぐに場所を押さえて日時を決め、進捗報告が遅れたことを詫びた上で、ネット中継やら集客やらメディア掲載やらをしてくださるところへ告知をするべきだと思います。


ネットの揉め事ってあっという間に旬が過ぎるわけで、仮に3月に告知が伸びた時点で「あー、あったね、そんなこと。でも、もうどうでもいいや」って思う人が圧倒的多数になります。そうなると、「まとまった金額」の収益(=寄付金額)は上がりにくくなっていくわけで、それって何のためにこのイベントやるんだっけ?ってなりますよね。
「その程度の興味しかない人なら来なくてもいい」という考え方もあるのかもしれませんが、そしたらそのぶんまた新たに「それだけである程度の集客を狙えそうに面白い」企画を立てる必要があるわけで、そんなめんどくさいことやるなら、今回の炎上でひとイベント仕切り、その新たな企画でもう1回やって、2回分の寄付ができるように動くほうがよっぽど良いんじゃないですかね。
寄付を目的として自分の工数を割くなら、結果の金額が増える可能性がより大きくなる方に動いたほうがいいんじゃないかな?「収益の最大化」ってなにをもって言ってるんだろうと首を傾げたのはわたしだけじゃないはず。


この状態だと、両者が同じリングにすら上れていないと思うんですが、そのへん気付いているのかな?