インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

心を削らないで

怒涛に忙しかった7月が過ぎ去り8月です。毎日暑いですね。

化粧品のパフを洗うのが好きで、毎週1回は専用のクリーナーで洗って天日干しするようにしています。

忙しかったせいで7月はそれがおろそかになっていて、やっと休みになったので、久しぶりに洗って干したんですが、汚れも落ちて真っ白になり、ふっくらしたパフを見て、急に胸が詰まりました。忙しくてしんどいときの自分は、アドレナリンのせいか、テンションは高く前向きではあるんだけど、生活の細かいことが手抜きになっていて、洗う前のパフみたいにヘタッとなってたなあ、という感じ。

人間が抱えられるものには限度があって、自分の能力を上回る仕事をしようとすると、どうしても抱えきれず、捨てなきゃいけないものが出てきます。人間関係のケアだったり、後回しにできる家事だったり、食事だったり。やるべきことに優先事項をつけて、それぞれに労力を割り当てていくとそうなってしまうのはしょうがないんですが、やっぱり何かを捨てるのは悲しい。自己嫌悪ですね。

ファスト&スローという本に「人間の注意力は限度額のある予算のようなもの」というたとえがあり、まさにその通りだなと思ったのですが、わたしはたぶんあまり残高がないので、すぐに限度額に達してしまって、諦めなければいけないことが多いんですね。諦めることを受け容れるのも必要なんですが、なるべく限度額に達しないよういろんなことを調整して、欲張り過ぎないようにしていきたいと思った次第です。

あと忙しくて脳が疲れてると読書ができなくなってそれもキツかった……。自分がカラカラになっていく焦燥感は恐ろしいです。限度額を大幅に越えた忙しさはもう去ったので、8月からはマイペースを取り戻していくぞ!

 

ということで余暇が戻ってきたので、まず読みかけだったこれらを読了しました。

星への旅 (新潮文庫)

星への旅 (新潮文庫)

 

精緻で美しい文章なのに、表現されているものは硬く冷たく、乾いていて、無表情に突き放してくるような静けさがあり、打ちのめされました。 表題作「星への旅」も描かれている幼い無邪気な残酷さ、純粋さや投げやりな空気の描写が素晴らしいですが、わたしは「少女架刑」から「透明標本」への流れが好きです。「透明標本」は最後の1ページを読み終える直前、呼吸が浅くなって心臓がバクバクし、読み終えた瞬間思わず声が出たほどでした。

 

こちらも読了。

2013年に読んだこの本↓

が、激動する環境でミュージシャンがどう自分をマネジメントし、プロデュースしていくか、 に主軸を置いていたとしたら、こちらはもうひとつ外側の、ミュージシャンの作品をちゃんと聞き手に届けるため、どうやって現代の環境に最適化していくべきかがまとめられています。マーケティングの仕事をしている人でなくても、音楽が好きだったり自分の好きな音楽ジャンルがあって応援したいと思っている人も、興味深く読めるのではと思いました。事例が豊富なので、イメージしやすいのも良かった。

Apple Music、AWA、LINE MUSICが出揃ったタイミングでこれらのサービスを横断的に分析している人っていないのかな〜と思って調べていたところ、見つけたブログが著者である高野修平さんの書かれたもので、こちらも非常に面白いです。

takanoshuhei.com

 

「ファスト&スロー」面白かったなら「ブラック・スワン」も読むべき、と薦めてもらったんですが、まだそこまで脳の元気さが戻ってきていないのでこれはそのうち……。でも内容はすっごく面白そうなので、楽しみです。

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

 

あと「フロー体験」も。

フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)

フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)

 

それからちょっと前「2019年、日本人女性の2人に1人が50代に」という記事を読んで「マジか〜〜〜」ってなったので、これも読むリストに。ちなみに「2050年の日本のGNPは韓国の半分になる」「2050年の日本の平均年齢は52.7歳。アメリカのそれは40歳」だそうです。ひぇ〜〜〜。

www.wwdjapan.com

 

 

みたいな感じで徐々に自分を取り戻しつつあります。

最高の夏にしようぜ!

 

今日はそんな感じです。

チャオ!