誰が言ったか忘れちゃったんですけど、そんな言葉を贈りたくなる本。
レールの外ってこんな景色: 若手ブロガーから見える新しい生き方
- 作者: イケダハヤト,タクスズキ,鳥井弘文,けいろー,ツベルクリン良平,下津曲浩,池田仮名,金野和磨,中里祐次
- 出版社/メーカー: WOODY
- 発売日: 2014/11/14
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
「若手ブロガーから見える新しい生き方」ということで、個性豊かな男性ブロガーのコラム+イケダハヤト氏のコメントという構成です。感想ってほどでもないけど読み終わった所感など。
人の数だけ生き方がある
ずっと「どんな人でも、どんな普遍的な内容でもブログを書くべき」と言い続けてて、なんでかっていうと、人が生きてる限り、俯瞰でみたら似たり寄ったりかもしれないけどよく聞いてみるとみんな本当にユニークでヘンテコで面白い人生を生きているんですよね。
で、どんな人でも絶対に聞いていて面白いエピソードとか持ってると思うんです。波瀾万丈でなくても、その人をかたちづくってきた出来事について聞くのは、すごくおもしろい。
ということで、この本ではそういった「いろんな人のいきざま」みたいなのをまとめて読めたのが、すごく面白いと思いました。あと、ブログの感じと電子書籍の感じが違う人もいたりして、そこもまた、違う一面を垣間見れて興味深く感じました。
「自分メディア」をつくっていくこと
わたし個人としては、こうやってブログを書いたり他のメディアに原稿をお渡ししたりしていて思うのですが、ブログって「自分メディア」なんですよね。
自分自身のポートフォリオっていうか、ショーケースというか、自分ポータルサイトというか。書いた記事ってその瞬間瞬間の、「わたしってこんな人間です」の集積だと思うので、どんなことでも書き残すのに意味があると思うし、ブログを読んでくれている人は、わたしがどんな人間で何に怒って何に喜ぶか、つかんでもらえてると思ってます。(もちろん、記事単位でしか読まない人のほうが大多数ですけれども)
なので、ブログって「形式が決まっていない経歴書」みたいなものだな〜と思っています。その集大成に何らかのかたちで価値がついたり、それを書いた自分に価値を見出してもらえたり、いろんな切り口はありつつも、そういう「濃いめの経歴書」みたいなものを、つくっておいて損はないんじゃないかな。
この本で執筆しているみなさんにも、そんな印象をうけました。
いっぽう、「ブログで飯を食う!」という場合、自分メディアのマネタイズも重要な課題になるわけですが、やはり試行錯誤されてるんだなと。ここは個人的に色々おもうところあるのですが、今回は触れずにおきます。
世代が代わっていく興味深さ
これはまたちょっと違う視点なのですが、「世代が変わってきているんだなあ」というのも感じました。わたしがインターネットに文章をあげ始めた頃、「ブロガー」というのは海外でしか成立しないもので、しかもちょっと「ブロガー(笑)」という空気があったような気がするんですね。
でも今は、自分の好きな生き方を得るための手段の一つとして確立していて、それで実際に生活している人たちが、気持ち悪くない感じで表に出てきている、というのはとてもわくわくするなと思いました。
そして彼らは「親世代の時代にはなかった仕事」を作っていこうとしているわけで、彼らの生き方、働き方が今後の若い人たちの指標になるということを考えると、責任重大だなとも感じます。
そういう意味では、安直な金儲けに走らず、真摯にひたむきに、その生き方を極めて欲しいみたいなめんどくさい感じのことを書きつつ、応援の言葉とさせていただきます。
とりあえず、わたしはやっぱりインターネットが大好きだな〜と思いました!
人と出会う瞬間って新しく自分の人生が分岐するポイントがポンと現れるようでどきどきするし、インターネットで出会った人たちがリアルに収斂してくるのも、すごく面白い。そういうのの契機をあたえてくれるインターネットは、本当に楽しい。
人との出会いは新しい人生の可能性(話題リストつき) - インターネットの備忘録
↑もう5年も前の記事だったけど、当時から言ってること変わらないですね…。
そして折にふれ思い出すこの言葉が、あらためてしみじみ染みこんでくるなあと実感しました。はてなかわいいよはてな。
ほろ酔いの勢いで言いますが。昔近藤さんが、ふとしたときに、社会はたまたま対面でのコミュ力がある人間が有利になってる。でも、テキストでのほうが上手だって人間は世の中にはたくさんいる。そういう人のためのサービスをおれたちは作ってるんだって言った時があって、俺はそれに感動した
— Naoya Ito (@naoya_ito) 2014, 7月 6
「誰も読まないブログなんて書いてどうなるんだよ」って思ってる人には、おすすめしたいと思います。自分でも書きたくなるよー!たぶん。
で、最後にアレなんですが、なんで執筆陣の中に女性ブロガーさんがいなかったのかちょっと不思議だったのと、KindleアプリのUIがクソすぎて本当に読みづらかったので(自分の電子書籍のことも棚にあげまくって言いますが)マジでどうにかしてほしいと思いました。
今日はそんな感じです。
チャオ!
ブログにためになることなんて書かなくていい impress QuickBooks
- 作者: はせおやさい
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2012/02/08
- メディア: Kindle版
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (9件) を見る