インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

新しい何かを提案するときにリスクを提示しないのは不誠実だと思う

【週休4日で月収15万】ゆるい就職

ゆるい就職:若者が正社員で働くのは「負け」 慶大助教が提案 - 毎日新聞


「ゆるい就職」は、今の日本だと全然ゆるくない。 - 脱社畜ブログ


ゆるい就職は週休4日に何をするか?収入を増やすか、支出を減らすのが大事ではあるまいか。 - 団劇スデメキルヤ伝外超


「ゆるい就職」に関する違和感と羨望と諦め

 

読みまして。すっげーモヤモヤしたので推敲なしでバーっと書きます。

  • 結局は単なる人材派遣サービスだよね?
  • 25歳過ぎてからのキャリアプランはサポートしてあげるの?
  • 1万円/日のフィーが稼げるスキルがある人ってどのくらいいるの

 

フルタイム週5日勤務じゃない働き方があってもいいし、どんどんそうなってほしいと思うし、フリーランスやってるときにも週休2日ってやっぱ少ないよな〜と実感しました。週に3日休みがあれば、1日休息して1日家事やって1日遊びに行く、でちょうどいいんですよ。もっとそうあるべき。気が向いたら3日のうち1日くらいたまに仕事しに行ってもいいかなくらいのノリで。

なので彼らが提案するような週3日勤務の生き方も「アリ」だよね〜っていう流れになるのは良いことだと思うんだけど、なんか全体的に良いことだけしか言ってなくて、無責任なように感じました。

 

いわゆる「新卒カード」を使わず、企業に属することなく、自分が楽に生きられる方法を模索する、というのは素晴らしいチャレンジだと思うけど、「若い世代が正社員で働くのは『負け』」みたいな煽り方が本当に嫌だなあと思う。勝ち負けじゃなくて、自分がこう生きたいと思えるスタイルにフィットするならなんでもよくて、その選択肢を増やすためのサービスなんじゃないの。

そしてこういう「新しい生き方!新しいワークスタイル!」みたいなのに踊らされて後々苦労するのはいつも若者たちで、まあお前らも乗せられてないでちゃんと考えろよしっかりしろとは思うけど、提案する側が「こういうスタイルを採るならこういうメリットがあるよ、こういうデメリットもあるよ、それでもいいならサポートするよ」ってフラットに両方を提示しないのは、超いやだなーって思いました。甘い言葉で騙してる感じがする。

本人がデメリットまで踏まえてよく考えた上でこのスタイルを採るならアリだけど、「あっそうなんだ新しいワークスタイルなんだ楽しそうじゃん超いいじゃん」って飛びついた人たちが25歳を過ぎて、新卒でもなく中途半端なスキルだけ身についた状態で社会に放り出されるのではと思うと本当に胸が痛い。いわゆる「フリーター」と同じ未来が待ってるだけなんじゃないのかな。

 

あと週3日勤務で15万てことは単純計算して1日あたり1万円、その金額を企業が払いたいと思えるスキルがある人材ってことだよね。その金額ってそこそこのコストだと思うんですけど、それを支払っても仕事をお願いしたい人って専門的な技術や知識がすでにあるとか、それなりのスキルないと継続した案件受注は難しいんじゃないかな。

でいうと結局学生のうちから腕一本で食っていける技術を身につけましょうって話になると思うんですけど、そこは語られてるんですかね。同じレベルの人たちで集まって「未来を語ろうぜ〜」ってやってもその技術って身につかないと思うんですけども。

 

ということで良い取り組みな感じがするのになんかすっげーモヤモヤするなと思ったのでバーっと書いてみました。個人的にはフリーランスでも派遣でも正社員でも、自分のスキルを高く理想的な環境で買ってくれる会社を見つけて、そこでバンバン成果を出すなら週1勤務だろうが週6勤務だろうが、なんでもいいと思ってます。会社は「成果」にお金を払う組織だからね。そこ見落としてると「思ってたのと違う」になるんじゃないかな。

 

なんかちょっとプリプリしたノリになっちゃいましたけど、今日はそんな感じです。

チャオ!