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インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

「劇場版501」完成イベント「501大新年会」に行った話

「劇場版501」という映画の完成イベントに行ってきた話です。 

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「劇場版501」という映像作品は、YouTubeから始まり、渋谷ユーロスペースで上映された「劇場版501」、HMJM動画配信サイトで配信中の「完全版501」と公開されている動画コンテンツが混乱を極めていて、わたし自身もいつどこでどれを観たのか、もはや記憶もおぼろげ、というカオスな状態になっています。

そんな中、完成イベントがあるよ、というので、内容もよく知らないまま予約、直前に「当日は再編集版の『劇場版501』の上映があるらしい」と聞き、「あそこから何をどう編集するの……?」と期待と不安でいっぱいでした。

 イベントの構成としては、鶴岡法斎さんとAV男優の辻丸耕平さんの前説があり、再編集版の「劇場版501」(当日、直前に鶴岡法斎さんが搬入したとのこと)の上映があり、ビーバップみのる監督、鶴岡法斎さん、辻丸耕平さんをはじめ、本編に登場した女優3名が登場してのトークタイム、という感じ。

再編集版の「501」は15分ほど尺が伸びており、記憶にある限りだと「最終ステージ」と呼ばれる豚の顔射シーンと、終盤の「るなちゃん」の語りのシーンが追加されていたと思います。

わたしが印象に残ったのは、豚の射精を顔面に受けた後、目に入ったせいなのか涙のせいなのか濡れた眼差しをした若林美穂さんが、「どんなに嫌なことをやらされても意味はある、得るものはあると思う。だから監督には感謝してますよ」と言い切った部分。状況はカオスだし、あまりにもグロテスクで眉をひそめてしまうものであり、同性として「なんでここまでやらされなきゃいけないの」と思いながら観ていたんですが、「引き受けた以上は、グズグズ言わずにやる」という意志を感じて、中途半端に同情した自分を傲慢で嫌な人間だなと自己嫌悪するのと同時に、若林美穂さんの凛々しさに心を奪われてしまいました。

そして終盤「るなちゃん」のシーン。最初の編集では見えなかった彼女の人となり、なぜ今こういう状況にあるのか、彼女はいわゆる「弱者」で「搾取されている側の人間」なのか、そのあたりがもう少しはっきりと像を結んで見えたような印象です。真偽のほどは分からないし、編集によるミスリードなのかもしれません。ですが初見のときほどの嫌悪感はなく、ああ、この人もこの人なりの人生があって、苦労や幸福があって、今があるんだな、そして未来もあるんだな、と感じました。

観終えて多少の安堵を覚えつつそのままトークイベントへ。若林美穂さんをはじめ出演されていた女優さん3名が登場し、どうなるのかと思っていたら、やはり場の空気的には「戦犯ビーバップみのるを糾弾しよう、被害者の会だ」というような誘導があり、正直、少し不快でした。こっちはそんなものを観に来てるんじゃない、監督の話を聞かせてくれ、という気持ちです。

出演された女優さんがそれぞれが思い思いに語ろうとするものの、この時点で21時半を過ぎており、作品の核心には程遠い自分語りがひたすら展開されていくのは、観ていてもどかしく、退屈でもありました。舞台袖からハマジム所属の監督であるタートル今井さんが登場して「君たちの感じたことをちゃんと話してよ、内輪ノリはやめようよ」と強めのツッコミを入れてくれて、多少の軌道修正はあったものの、感情的に話題が拡散していくだけで、なんともスッキリしない幕切れでした。

とはいえ、エンディングテーマでもある「やさしいスポンジ」の生演奏もあり、そのおかげでなんとか格好がついた形に。

soundcloud.com

 

 まだモヤモヤが残っているんですが、おそらくわたしの感じるもどかしさは、ビーバップみのる監督が、本来の主演女優であったはずの「霜月るな」さんに未だ囚われていて、彼女(と、彼女とのやりとりがうまくいかなかったこと)への執着で作品を仕上げようとしたものの、結局は自分自身が裸になりきれず、主人公を常に「他の誰か」に譲ろうとしていたところ。

自己愛と顕示欲を隠すことなく血と汗と涙といろんな液体にまみれて戦ったAV女優さんたちでもなく、巻き込まれていった他の監督や関係者でもなく、最後に引っ張り出してきた「未来のるなちゃん」でもなく、ビーバップみのる監督自身が、逃げてしまった「霜月るな」さんの代わりに自分を開示して、ドキュメンタリーの素材になりきってほしかった。そこに至る狂気をわたしは観たかった、というのが残念な部分でした。

そもそも、ビーバップみのる監督がロッキーを撮りたかったなら、誰かをロッキーにしようとしたってダメなんだよな。
スタローンは、ロッキーの脚本を売らなかった。
高額のオファーも断った。
「ロッキーは俺だから、俺を主演させないなら脚本は売らない」そう言い続けた。
監督・脚本・主演シルベスター・スタローン、映画「ロッキー」はそうして生まれた。
だから、みのる監督は「500人の女優に中出しし、歳後に豚に中出ししするAVその名も『501』」を撮ればよかったんじゃないかな。

劇場版501新年会 - bronson69の日記

 というU次郎さんの感想がまさにそうで、本当に、「お前が!お前が頑張れよ!そこで人任せにして逃げちゃうのかよ!」というのが、もどかしかったです。

でもその逃げっぷりというか、ヘラヘラしながらヌルヌル逃げ続けているところが「ビーバップみのる」という役者のすごさで、それなのに嫌いになれない、というのが他の人にはない魅力なんだよなあ、しょうがねえなあ、と思わされてしまうところでもありました。

 

 未だに気を抜くと501のことを考えてしまいます。Twitterでうだうだ感想を書いたり感じたことを投げたりしていたら、タートル今田監督がこんなリプライを下さいました。

 「巻き込み型AV」!そうか、そういうことかー!と思って目からウロコだったんですが、まだしばらく、巻き込まれる生活が続きそうです。

 

 次は「ハマジム音楽ドキュメンタリー映画祭」!

Have a Nice Day!ドキュメンタリーのプロローグ編公開もあるらしいということで、とても楽しみです!

「劇場版501」の最終版は2月にアンコール上映がある際に。

「完全版501」はハマジムの定額動画配信サイトで視聴できます。月額2,500円ですが、1月24日までは初月無料キャンペーン中だそうですよ!※18禁です

なんか長くなっちゃった。

ダラダラ書いちゃって要領を得ない感じになりましたが、興味あればぜひ!18禁ですが!(あとイベントに1人で行くのが寂しいので、「行くよー」って人がいたらぜひ声かけて下さい……)

 

今日はそんな感じです。

チャオ!

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