インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

「一人口は食えぬが二人口は食える」…世帯年収で考えようの話

フリーランスな僕らの結婚事情http://blog.4-5matworks.com/archives/813

ご結婚記念日おめでとうございます!


あれやこれやありまして、現在我が家もフリーランス×2人で暮らしております。
いわゆる「お勤め先」がない状態での結婚にうちの両親はたいそう心配をしておりましたが、お互い壮年期、諦めるもの拘るものが見えてきた年齢ということもあり、現在わりと楽しく(大なり小なり問題はありますが乗り越えつつ)過ごせているので、こんな結婚もあるよというのを備忘。

家で1人はヤバイ

さみしいんです。本当に。
うちは先に同棲→やや遅れて入籍のダンドリをとったのですが、これはわたしが家で1人でいるのがさみしくて耐えられないから。入籍する年月日にこだわったとはいえ夫婦になるのは半年待とうかという程度で、待つのも大差なかったのですが、先に同居を始めました。


当時はまだわたしが会社員で、仕事を終えて家に帰ってきたら話す相手がいるっていうのは本当に嬉しくて、疲れていたり嫌なことがあっても夫に話を聞いてもらうだけでかなり楽になりました。
その後、身体を壊して退職したのですが、そのときも家に1人じゃなくて本当に良かったと思いました。具合を悪くしているとき家に1人でいると絶望感がすごくて、夫がいなかったら良からぬ結果になっていたかもしれない。


夫と出会う前に一度肋骨を折って自宅静養した時期があったのですが、怪我より家でじっとしていなければいけないことの精神的なストレスがすごくて辛かったので、療養期に1人で過ごさずに済んだのは大きな支えになりました。感謝しています。

自炊も2人の方が断然お得

料理は好きな方なのですが、1人のときの自炊ってなんか中途半端になったり食材が余ったりして結果節約にもならないし、頑張って作ったごはんを1人で食べてもあんまり楽しくありませんでした。

で、2人になってみたら肉も魚も野菜も消費しやすくて、食材の回転率も上がるし、何より誰かと一緒に食べると料理するのが楽しい。
食後の洗い物なんかもどちらかが洗ってどちらかが拭いてしまう、というふうに分担すると、1人のときより早いし、おしゃべりしながらなので苦じゃなくなって、とても良かったと思います。
一方で外食すると1人の頃に比べて単純計算でも倍の額が家計から出ていくので、ちょっと痛いですけどね…。


それ以外の家事でも自分以外に家庭運営をしてくれる相手がいることで、寝坊した日にゴミ出しをしてくれたり、洗濯を済ませてくれたり、食事を作ってくれたりと負担を半分こできるのがありがたいなと思います。

世帯年収」で考えると色々楽になる

収入が不安定な職業で不安になることも多いんですが、この本が参考になりました。

夫婦で年収600万円をめざす! 二人で時代を生き抜くお金管理術

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「年収600万円稼ぐ男を見つけるより、二人で年収600万円稼ぐほうが近道」と帯にある通り、2人が生活する収入をどちらか一方だけが担保するのはかなり危なっかしくて、だったら年収の合計が600万円になるようにお互いが助け合うほうがぐーんとハードルは下がります。


これって自分が男性だとしても、自分の収入だけをあてにして生活しようとする女性って重いし、そこまで責任取れないよ!と思うんじゃないかなって感じるんですよね。
世帯年収の合計額は住んでいる場所とか理想の生活スタイルで上下するとは思うのですが、「○○万円くらい稼いでくれれば、わたしも○○万円くらいは頑張る」でもいいし、「○○万円ずつで頑張ろう」でもいいから、一緒に収入を目標額に近付けるように、お互いが協力して助け合えたらいいなと思います。


すごく現実的だし妥当な方法だとは思うんですが、かなりリベラルな夫でもこのスタイルに落ち着くまではかなり抵抗があったようです。子供の頃から刷り込まれた「男性は外で稼いで来て、女性は家を守る」という概念ってなかなか覆らないので、お互いがすっきりできるのはどのラインか、根気よく話しあうのも必要かも。

自立したオトナとして助け合おう

「仕事するのイヤだから早く結婚して楽になりたい」とおっしゃる女性がたまにいますが、どんな大企業にお勤めでも潰れるときがあるし、怪我や病気で働けなくなるかもしれない、じゃあそのときどうしよう、と女性側もちゃんと考えておくことが大事。「世帯」という1つの組織の収入支出と、家事や雑務などの運営を「一緒に」考えられる人になろう、と言い換えられるのかもしれません。


「収入は俺が100%稼いでくるから家事は任せる」スタイルの人もいるでしょうし、うちみたいに「どちらかの繁忙期はどちらかが家事を多めに負担してカバーする」というふうに助け合いスタイルでもいいと思います。
出産育児も家庭運営の重要な要素なので、そちらにリソースを割かねばいけない間は片方がそれ以外の部分をカバーする心構えが必要ですが、そうやって2人1組で回していく方が色々都合がよかったりすることが多いし、お互い気が楽なんじゃないかな。


出産育児のことを考えない、もしくは他人と家計を共有することが苦にならないなら、信頼できる友人と生活をシェアして生きていくのもアリだと思います。いずれのケースも「お互いが相手を尊重できる、自立したオトナ」であればうまくいくのではないでしょうか。


「あの人がいないと生きていけない」と相手に依存しすぎたり、お金をタテにして横暴になったりするのは自立も相手を尊重することもできていない証拠だし、そういう相手とは夫婦でも他人でも、一緒に何かをやっていくのは難しいですよね。
うちもまだまだ手探りですが、それでも1人でいる頃よりは、よっぽど楽しい。楽しさは倍に、苦しさは半分こに、という感じです。そのぶんやってくるトラブルも2人分ですけどね!結果的に対処しなきゃいけない「苦」は同じくらいじゃねーか!とも思いますが、それでもまあ、良かったとおもいます。


実際のところ、現実的な結婚ってこんな感じなんじゃないかな。では!