離婚したら、幸せになれると思っているあなたへ - ぼくら社Blog
読んだので。
籍を抜いてからはまだ4ヶ月だけど家を引き払って半年経ったしまあいいやって書きます。
なんとなく半年くらいまでは振り返るのが早い気がして様子見かなと思ってたけど、最近すっきりしつつあるので。
タイトルに書きましたけどわたしは離婚してよかった。わたしは離婚して幸せになりました。
理由は、元夫のことを好きなままでいられるから。
元夫のことは本当に尊敬していて大好きで、超超超好きな相手に結婚してもらえて、すごく嬉しかった。でも結婚してみると、ただ好きでいればいいってわけでもなくて、一緒に作っていかなきゃいけないことがたくさんありました。
お互い家で仕事をしていたので、普通の夫婦より一緒に過ごす時間がめちゃくちゃ長くて、冗談抜きで24時間365日ずっと一緒みたいな状態でした。濃い時間だったぶん、あっという間に破綻も来ました。お互いの何かを変えようとするなら時間をかけなきゃいけなかったのかもしれないし、時間をかければうまくいったかもしれないけれど、わたしはとても幼稚でした。また間の悪いことに、元夫もそういうことを上手にこなせるほど器用ではなかった。
いきなりうまくいかなかったからって、ああもうだめだ、やっぱり合わなかったんだと思ってしまいました、わたしたちは。最初から100%カンペキに合う人間なんていないのに。
とはいえ、渦中で頭がパーになっている人間がそんなことに気付けるわけがなく、ああこのままいくとわたしはこの人のことを本当に嫌いになって、本当に憎んでしまうと思ったし、その予感が辛かった。思うように生活や人生が進まないのも苦しくて、イライラして大好きな相手に腹を立てたりひどい言葉をぶつける自分が嫌だった。
不満とか不安とか苛立ちと、そのストレスの吐き出し先がないばかりに元夫に対して感情的になり怒りをぶつけたりしました。前に行っても後ろに行っても道がなくて、右も左も、全部の行き先が塞がってしまったような気持ちで、もう無理だ、やめよう、と思いました。
離婚が決まってから、まだ一緒に住んでいる段階ではお互い次に住もうと思ってる物件を見せ合ったり、このインテリアサイトがいいよーなんて教え合ったりしてしばらく穏やかな時間が戻りました。一人で暮らし始めてから、3ヶ月くらいの間は身を切られるような、内側から内臓を全部えぐられるような辛さがあって、自分でも笑えるほどでした。精神の痛みが肉体に出るんだなあと思ったのを覚えています。
ただそれは単なる喪失の痛みで、じっと時間が過ぎるのを待つだけで乗り越えることはできました。
それよりも、離婚に至るゴタゴタの中で、自分の幼稚さが元夫を苦しめていて、まさに今も苦しめているのだということを実感していくのが辛かった。それまで逃げていたからです。
結婚生活がうまくいかなかったのは、わたしの甘えや依存心が原因で、完全に自業自得だったんだと自覚するプロセスがあって、それがかなりハードでした。
でも、もし、あのまま結婚生活を続けていたら、わたしは自分の幼稚さを戒められずに、なんでもかんでも元夫のせいにしていたと思います。こうして自分の考えや行動を深く省みることはなく、いつまでも被害者で、「相手から何かしてもらえるの待ち」でいたかもしれない。
それは結局、あんなに大好きだった相手に負担や我慢を強いることだし、そんなことしたくなかった。今でもちょっとしたことを思い返してウッとなることはあるけれど、距離を置いたおかげで二人の関係や、自分自身の行動を冷静に振り返ることができるようになりました。
振り返ると、結果的にはダメになってしまったけれど、結婚できてよかった。とても幸せでした。あの期間があったからわたしは生まれ直せたんだと思う気持ちは変わっていません。結婚生活は本当に素晴らしかったし、大切な人と暮らす楽しさや安心感や、しみじみとした幸せを実感させてくれた元夫には、とても感謝しています。
でも、だからといって、また同じ人とっていうわけにもいかなくて、それはまだ言葉に出来ないけれど、ある程度、離れていたほうが大切にしあえる相手との関係がある、ということだと思います。これはわたしと両親の関係に近くて、たぶん、わたし自身の問題なんでしょうね。
……みたいなことを離婚を通して気付けて、元夫とは今も遠い親戚とかたまに会う兄くらいの距離感で付き合えていて、尊敬と親愛の気持ちを失わずに済んでいるので、本当によかった、と思います。
一生を共にしたいと思った相手を嫌いになるのは、やっぱり辛い。当時の自分も否定するような気持ちになりそうで、どうしても避けたかったから、ホッとしています。
でも離婚は離婚で、「離婚してもずっと仲良し!」ってわけでもないし、傷つけ合った過去があることも事実なもので、なんとなく苦い後悔は残ります。そういうのもコミでの「離婚」なんだろうな、と思います。
だから誰にでも勧められる選択肢ではないし、離婚しなくて済むならそっちのほうが絶対によいんですよね。それは間違いないと思います。疲れるし、やっぱり悲しいし、周りの人をたくさんがっかりさせるので。
わたしも今では良かったとは思ってますが、心が弱って孤独を感じたときにもそう思えるかは、まだ分かりません。でも人生なんて、わからないことばっかりだもんね。
つらつらと書きましたが、いろんな考え方があると思うので、これもひとつの経験談としてとらえてもらえれば幸いです。
そして自分が決めた選択肢をベストなものにしていくのは、未来の自分自身の行動しかないと思うので、そこは間違わないようにしていたいと思います。
今日はそんな感じです。
チャオ!
---
わたしが悩んでいたとき出会ったカウンセラーさんの本です。
なにも知らずに行ったらたまたま離婚カウンセリングのオーソリティで、とても救われました。
- 作者: 吉池安恵
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/03/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る