インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

3年間の集大成が、Kindle本になりました

3年前、わたしは何も連載も持たないただの会社員で、書いたものがたまーにはてブに入る程度の、単なるブロガーでした。そこへ声をかけてもらい、3年間、どんなに忙しくても書き続けてきた集大成が、このたび、なんと4冊のKindle本になりました!

信じられないような、本当の話です。

cybozushiki.cybozu.co.jp

ブロガーズ・コラムとは、ブロガーの桐谷ヨウさん、朽木誠一郎さん、はせおやさいさん、日野瑛太郎さんによる、「チームワークや働き方に関するコラム」のことです。国内大手メーカーから外資コンサルティング、ネットベンチャー、大手IT企業、メディア運営企業、そして複業、フリーランス。さまざまなキャリアを歩まれている4人の方々に、ご自身の経験談などを交えながら、仕事に対する考え方を書いていただいています。

という感じで、2014年の4月にスタートしたこの連載も、めでたく3周年。書き続けた記事は、4人で合計100本を超えました。

 

サイボウズ式はかなり懐の深いメディアなので、「こんなことについて書けますか?」という相談や提案はあっても、企画を押し付けられることは、一切ありませんでした。

そしてわたしから「こういうことを書きたいんです!」と提案すると、積極的に採用してくれるため、コラムのテーマやターゲットは、新入社員向け、リーダー向け、ビジネスパーソンへのアドバイスや、チームワークとは何か、など多岐に渡りました。

逆に多岐に渡りすぎて、様々なターゲット向けのコラムがまとまってしまっていて、うまく分類できたらいいね、と悩んでいたところ、それらのコラムをサイボウズ式編集部の明石さんが丁寧に分類してくれたものが、今回の4冊です。

明石さんは、わたしたちにとってサイボウズ式の担当編集さんであると同時に、一番最初の読者さんで、原稿を出したあと、彼女から返ってくるフィードバックをいつも楽しみにしています。もちろん企画出しから、出した原稿を厳しく校正・校閲もしてくれる、頼もしいパートナーでもあります。

そして表紙イラストは新たに描き下ろしてもらっています。わたしの髪型が変わっていたり、朽木さんがやや痩せていたり、そういう細かい部分も拾ってくれるのは、おなじみのイラスト担当、エイコさん

エイコさんはコラムの初稿原稿を読んでからイラストのラフを上げてくれるのですが、いつも「こんなところまで読んでくれたんだ!」と思えるほど、丁寧にこちらの意図を汲んでくれる、最高のパートナーです。

 

オンライン、オフライン問わずやりとりをしているとき、わたしは「このサイボウズ式ブロガーズ・コラムそのものが、よいチームの体現だな」と思うのです。全員が違う出自で、違うスタンスで、キャラクターもバラバラ。でも共通の理想と美学があって、お互いのズレや相違を認めあった上で前向きな意見を交換し、新しいアイデアを気兼ねなく起案することができる。

わたしたちは同じ会社に所属しているわけではないので「同僚」ではないですし、端的に言えば編集者とライター、というだけの関係ですが、実感としては「パートナー」というか「同志」というか、そういう距離感が近い。本当によいチームだと思っています。

会社員という肩書のままこの連載を続けることで、わたし自身も成長してきました。そしてその過程で学んだり考えたことを、この連載を通じてみなさんに伝えることで、よりよい働き方、生き方の一例を提示することができたらよいな、と思っています。

読んだらぜひ感想を聞かせてくださいね!

今日はそんな感じです。
チャオ!

 

2017年第15週の日記

2017年第15週の日記です。

気温の上昇に伴い気持ちも浮かれ、身体も頭もなんだかポワンとした一週間でした。春のせいなのか、やたら眠い……。お花見シーズンも終わりかけ、だいぶ葉桜になりましたね。ここからはピクニックだ!と浮かれております。

それでは今週の日記です。

20170410

月曜、薄曇りで暖かい日。所用があり会社をフレックス退社したので、夕方の街を歩き、本屋さんでお料理の本をたっぷり物色して、たいへん満足。

恋人が家の鍵をなくしたので、次はなくさないようかわいいキーホルダーを探しているのですが、みんなおうちの鍵って何につけているんでしょうか……そしてメンズのキーホルダーって、なぜあんな「革のバンドにシルバーの輪っかがついている」タイプが多いのでしょうか……。探し方が足りないのかな。キーホルダー、わたしは長年、「キル・ビル」のプロップレプリカであるこちらを愛用しています。

プッシーワゴンキーホルダー、キルビル、レディーガガ | ビンセントベガ

20170411

急に肌寒くなり雨の1日。花散らしの雨になりましたね。風邪を引かないよう注意しなけりゃいけません。気圧の急降下に伴い体調も急激に悪化したので早めに帰り、湯たんぽを仕込んで早寝しました。身体の不調に弱くなったなあ、と思うのと、昔は「この程度なら」と無理をおしていたけど、自分の身体を優先するようになれたのだなあ、という感慨と、両方を感じています。

あと宮益坂で、取り壊し中のビルの横を通ったらその隙間から突風が吹いてきて、傘に引きずられて車道に転げ出そうになったので、本当に怖かったです。ビルの隙間ってあんなに強い風が吹くんですね……気をつけましょう。

20170412

日中はコートいらずの陽気でしたが、夕方以降急に冷え込み、夜は雨までぱらつきました。寒かった~。また新しいアシスタントの方が来られたのですが、スパッと業務に入ってもらい、予想以上に順調でうれしい。

夜は友人の結婚祝いのサプライズに駆け付け、15分だけ仲良しが集まって彼女を驚かせクラッカーでおめでとうとプレゼントのシャンパンで乾杯をして、残れる人以外は解散!という爽快な会合でした。みんな忙しいのに、15分だけというピンポイントでよく集まったなあ。いい会でした。

20170413

穏やかに晴れて暖かな日。なぜかポコッと余裕ができたので、資料やファイルの整理をしつつ、マストドンの登録とお試しに時間を使った日でした。新しいサービスは、何でも楽しい……。新しさゆえの不安定さも含めて楽しいですね。夜も早めに帰れたので、家でのんびり過ごして就寝。早くこのペースを取り戻したい!

20170414

気温がぐっと上がって、やや暑さすら感じた日でした。朝からポカポカだったので気分が上がってしまい、会社を早々に退社したあと恋人と待ち合わせてスーパーへ。あれこれ買い込んで、翌日のお弁当作りも含めてお料理に着手したのでした。

あさりと菜の花の酒蒸しを作ろうと思ってあさイチで見た砂抜き方法を試したところうまくいって最高でした。前に流行った「50度洗い」ってやつなのですが、本当に5分で砂抜きが終わるのがすごい……。酒蒸しはおいしくできました。

5分で砂抜き!旬のあさりを味わいつくす|NHKあさイチ

あとは夜中までダラダラと、恋人と立ったまま台所でビールを飲みながらお料理をして、だいぶよい気持ちになって就寝。

20170415

春らしく晴れた土曜日。朝、起きてからお弁当のための卵焼きを焼いて、仕事の用事を済ませる恋人を見送ってからお弁当箱に詰め、いざ出発。当初の目的地だった新宿御苑は大混雑ということで急遽行き先を変更して、四谷三丁目の消防博物館へ。

東京消防庁<防災館・博物館><消防博物館>

展望フロアの休憩スペースでお弁当を食べて、のんびり全館を満喫しました。楽しかった……

夜は平野監督のオンラインサロンオフ会へ遊びに行って、いろいろな話を伺ってきました。みなさんお酒が強くよく飲まれていたので釣られて酔った~~。そのせいで帰ってきてから即寝してしまいましたが、寝ている間に恋人がスッ……とお弁当箱を洗っていてくれたので、感動しました。

20170416

せっかくの日曜にも関わらず、疲れなのか二日酔いなのかおふとんの中でだらけて日曜天国を聞く朝。遅めの朝ごはん兼お昼ごはんに、ひじき煮の入った卵焼きと、油揚げと小松菜のおみそ汁を作って白いごはんと食べたものの、力尽きて再びお昼寝。ぐずぐずした後、銭湯へ向かいました。初めてのところだったのですが、ぼちぼち。でもサウナが無かったのは惜しかったな。

帰りにスペイン料理屋さんに寄って予想外にたくさん食べ、TSUTAYAへ寄って帰宅。Netflix四畳半神話大系2話ほど観て就寝。滑り出しがだらっとしてしまいましたが、銭湯でのんびりできたので、よい日曜でした。

 

2017年の第15週は、そんな感じでした。

チャオ!

「小さいエラー」をたくさん踏んだほうがいい

管理職の仕事って、「わたしがカバーできる範囲内でならどんどんミスっていいよ、って部下に任せて、何かあったら粛々と責任を取っていくことだよね」みたいな話をしました。

仕事の権限委譲って重要で、何かあったら責任は取るからやってみて、って思い切れない人が管理職につくと、チームが硬直してしまうし、業務もスタックしてしまう。そして、ミスでしか得られない知見もあるはずなので、必ずしもミス=悪ではない、という前提をもって任せる。そういう腹のくくり方が管理職には必要で、その覚悟を引き受けるから権限をもらえたり、お金をたくさんもらえたりするんだよね、という感じ。

 

という覚悟を持って仕事を渡しているので、メンバーには「こっからここの範囲内なら、いろいろトライしてみていいよ」と言って任せられたら、じゃんじゃん挑戦してミスってみてほしいなと思っているんですが、なかなかそうもいかないようです。

たとえば、経験が浅いメンバーと話していると、「間違えてはいけない」と思うあまり、細かくエスカレーションしすぎて全体の進捗が遅れる、みたいなケースがあります。もちろん管理者側からの「ミスっていい範囲」の設定と伝達がうまくないせいもあると思うのですが、「ミスってはいけない」と思いすぎなくていいんだよ、というのを伝えるのも重要だな、と思います。

ここで突然なんですが、こちらはロボットがディープラーニングでバラバラに積まれた円柱をつかめるようになる過程を説明した動画です。


バラ積みロボット: 深層学習で教示レス動作獲得

それで、とくにこれとか分かりやすいんですけど(0:50あたり)、

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「多くのデータを集めるほど予測が正確になる」ってまさにそうで、たくさんのFor Exampleがないと、正確な予測ってできないんですよね。なので、人間だって同じで、たくさんのデータがないと正確な予測なんてできないわけで、ミスもたくさんしていいんです。

なので、ミス=悪になりがちな空気のときにはこの動画を見せて、「ロボットですらたくさん間違えて学習していくんだから、人間だってたくさん間違えていいんだよ~」みたいなことを話しています。

今までわたしもたくさん間違えて、そのたび上司や周りの人たちに助けられてきました。なので、そういうふうにしてみんなで補って働けるのがチームで仕事をするメリットで、楽しさ・面白さなんじゃないかなっと思っています、という話でした。

「理屈は分かっていてもやっぱりミスは怖いよ~」という気持ちは正しい感情の動きだし、当然のことだとは思うんですが……。恐怖心がなきゃないで困っちゃいますしね。むつかしいねー。

 

今日はそんな感じです。

チャオ!

2017年第14週の日記

2017年第14週の日記です。
花曇りの1週間。肌寒いなあ、と、あったかいなあ、が交互にくる感じでしたね。お花見シーズン突入、ということで、どことなくみんなソワソワしている雰囲気もあり、春だな〜と思います。いかがお過ごしですか。

それでは今週の日記です。

20170403

暖かくいいお天気。積もり積もったストレスの限界を感じたので、おもいきってお休みにしてだらだらと眠ったあと、遅いランチタイムでお蕎麦屋さんへ。おいしい酒肴で昼酒と、締めのかき揚げそばで一気に仕上がってしまった日。たまにはこういう日も必要だ!ということでひとつ。

20170404

薄曇り、でも暖かい日。たくさん歩いた1日でした。今年に入って毎週火曜日はカルテットがあって、翌朝にはけものフレンズの録画を観て、という、「曜日を起点としたお楽しみ」が増えていました。しかも火曜は隔週でメムメムちゃんの更新もあるので、火曜が特別な日のように思えていたのですが、カルテットが終わり楽しみが減ってしまったので、なんだかさみしい。
ブロガーズコラム3周年企画、いろいろとご質問をお送りいただきありがとうございます。

【質問募集】ブロガーズ・コラムのみなさんに、仕事や働き方の悩みを相談してみませんか? | サイボウズ式

みんなでありがたく読んでいます。読んでくださる方とは書いたものでつながっていられればいいや、と思っていたのですが、こういう双方向な動きは、やはりうれしいものです。回答を楽しみにしていてくださいね。

20170405

やや雨、そして花曇りという感じ。先週から立ち上げていたチームが一気に機能して、あっという間に独り立ちしていったので、久しぶりの早帰りです。むかしは「わたしがいなくても仕事が回る」ことをなんとなくさみしく感じていたのですが、今はもう「ヤッホー!」というか、作った機械がうまく動いてうれしい!という気持ちです。それ以外の課題もまだまだ山積していますが、このままうまくいくといいなあ。

20170406

しとっとした空気そのまま、夕方から雨。日中に起きた問題のトラブルシュートですぐにチーム編成を変えたり体制に手を入れたり、そのレビューを頼んだりして、会議が終わったのが21時過ぎ。自分の手持ち業務を持ったままマネジメントに入るとこうなるよ!という悪例を爆進しているので、ちょっとどうにかせねばいかん……と思って反省しつつ、遅めの晩ごはん。なんとなく決断力がイマイチな夜でした。

20170407

花曇りの金曜日。起きたら体調が芳しくなく、モヤモヤした調子で重い身体を引きずって出勤、これはいかんと思ってお昼は外出し、本を1冊買い求めました。最近、民藝が気になっているのでその入門編として。

民藝の教科書? うつわ

民藝の教科書? うつわ

 

内容は分かりやすくて面白く、まさに教科書という感じ。会計が終わったあとにもう1冊、恋人が好きそうな本を見つけてしまったので恋人宅を発送先としてネットで注文。

いい買い物をしました。夜は思ったより早く帰れたので、待ち合わせてハンバーガーと缶ビールを買い、代々木公園へ。ハンバーガーと缶ビールの相性は最高。そのあと足を伸ばして原宿までぶらぶらと歩き、楽しい夜桜散歩でした。

20170408

起きたら小雨。夕方からお花見の予定だったので残念に思いながら午前中は家事に費やし、「やすらぎの郷」を視聴。そのあと少しだけ昼寝をして出かける支度をし、品川へ。もともとは公園でお花見の予定だったのが「雨なので飲み会に変更します〜」という流れ。今年の4月から社会人という新卒の子もいる年下世代が中心の飲みだったので、とても勉強になった!同世代〜年上世代と話すのも楽しいですが、年下世代から教えてもらえることもいっぱいあるので、面白かったです。

20170409

日曜日なのに早朝から二日酔いの気配。目が覚めたタイミングであわててコーン茶をいれ塩をひとなめして再度就寝したところ大勝利でした。なんとかなってよかった。
朝昼食兼で小松菜とあぶらあげ、落とし卵のおみそ汁、おにぎりと、豚肉と豆苗の炒め物。午後から銀座へ出かけて爆音上映の「キングコング」と「T2 トレインスポッティング」を連続で鑑賞しました。

www.marupicca-bakuon.com

爆音でやや疲れましたが、どちらも面白かった!

 

2017年の第14週は、そんな感じでした。
チャオ!

お花見散歩が楽しかった話

お花見シーズンですね。週末の金土日、3日連続でお花見散歩をしまして、これは最高だな、と思ったので、その話を書きます。

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お花見散歩とは

場所取りなどをせず、銘々が飲み物を片手に、桜を眺めながら歩く。

今回やってみたけどそれぞれ段取りはバラバラで、金曜はハンバーガーを買ってベンチで食べたのち代々木公園をお散歩、土曜は飲み屋で普通に飲食したあと大崎エリアの目黒川沿いをお散歩、日曜も別の場所で飲食したあと中目黒駅で降りて川沿いをお散歩、という感じでした。
土曜は井の頭公園でお花見の予定が雨で流れて飲み会だったんですが、「やっぱりお花見しよう」ということで実行となり、楽しかった〜。江戸時代、土手の補強のため桜の木を植えることで人を集め土を踏み固めてもらった、という話があるように、川沿いには桜が多く、水のそばをぷらぷら歩くのは気持ちがよいものでした。

いいところ

  • 場所取りがいらない
  • 集合時間が明確なのでダラダラしない
  • 移動しながらなので、話す相手が固まりにくい
  • 安い

いまいちなところ

  • 食事がしにくいので別で済ます必要がある
  • 道を塞いでしまうので大勢で集まるのには向かない
  • 調子に乗って歩きすぎると、疲れる
  • 気温によってはやや寒い

手軽で身軽で楽しいのが良い

ブルーシートでつまみやお酒を広げて飲むスタイルのお花見だと場所取りなんかで気合いが必要なため今までは「桜が見えるお店の席を予約」が定石だったんですが、ものすごい前から予約しなきゃいけないのがネックでした。このお花見散歩だと、思いついたらすぐ行けるし、気楽だし、小雨でも決行できるのでいいな、と思います。

みなさまもぜひ(ゴミの処理は適切に)
今シーズン中に、もう2〜3回くらいは行きたいな。

今日はそんな感じです。
チャオ!

2017年第13週の日記

2017年第13週の日記です。
春の気配がめきめきし始めているもののまだコートは脱げない気温の日が続き、もどかしい一週間でしたね。今週はチームにメンバーが大量追加となって大わらわでした。なのであまり平日の記憶がない……。新年度のスタートと同時にいろいろと変化の始まりそうな予感です。

それでは今週の日記です。

20170327

やや曇って肌寒い日。
いまの業務が繁忙を極めているので緊急で他の部署からメンバーが参加することになり、レクチャと受け入れの体制を整えるのに走り回った日でした。初めましての人と話すのは昔から苦手なのですが、何らかのトピックさえあればなんとかなる……という自分の社会人スキルを信じてなんとか乗り切った日。
あまりの忙しさにストレスが最高値を叩き出しそうになったので、交渉して金曜の有休をもぎとり、何をして過ごそうか、計画に心を躍らせたりしたのでした。

20170328

人が増えれば仕事も増える。新しいメンバーのサポートで1日が終わり、22時過ぎに会社を出たのですがお昼ごはんを食べそびれていたので、帰り道、たいへんな貧血で倒れるかと思いました。お腹がすきすぎるとこういうことが起きるので、なるべく緊急的に口に入れられるものを常備していたつもりがタイミング悪くすべて品切れしており、家の近くで頼みの綱にしていた飲食店が軒並み営業終了または定休日という、弱り目に祟り目な夜。

こんなに忙しいのは久しぶりなので、サバイバルのカンが鈍っているぞ……と思ったのですが、それはそれでよいことですね。

20170329

お天気であたたかな日。引き続き新メンバーの受け入れとレクチャ、質問に答え続けていたらあっという間に1日が終わりました。疲れがピークだったので、夜は恋人と待ち合わせて遅めの外食晩ごはん。

20170330

やっとたどり着いた木曜日。連日の残業とストレスフルな業務を癒そうと、同僚と豪勢に鮨を決めてきました。恵比寿の個室、おまかせコース1万円から。お、おとな……と震えながら食べるお鮨はたいへんにおいしく、日本酒がすすみました。

明日は有休なので、予定を終えた恋人と待ち合わせ、スーパーへ寄って、まだ仕事をする恋人のためにパスタを作って食べてもらったあと、遅めの就寝。今週もおつかれさまでした!

20170331

3月最終日!ということで有休でしたが、差し入れを持って別の部署へ異動してしまうメンバーの顔を見に会社に寄りました。10分ほど話して帰ろうとしたところエレベーターホールまで見送ってくれて、一緒に働けて嬉しかった、またご一緒させてください、と言われて思わず涙腺がゆるみそうに。

お昼ごはんのあと名曲喫茶ライオンで休憩してから公開初日の「ムーンライト」を観に。感想も書きましたが、すばらしい作品でした。

映画「ムーンライト」感想文 - インターネットの備忘録

そのあとは家電量販店で買い物。わたしの好きな立ち飲み屋さんに寄り、ほろ酔いで早めの帰宅。

20170401

やや肌寒い土曜日。昨日のうちにパン屋さんで買っておいたパンと、冷蔵庫にあった残りの卵を使ってオムレツ、の朝昼兼の食事。お昼寝ののち、恋人と近所のスーパー銭湯的な銭湯へ。温冷交代浴を満喫して、晩ごはんに冷蔵庫の残り物一掃のパスタを作りました。ベーコン、茄子、しめじ、まいたけのトマトソースパスタ。新しく買ったChromeキャストでテレビっ子が捗りすぎて、最高です!

20170402

今日は恋人が仕事のため日曜なのに早起き。梅干しのおにぎりとおみそ汁を作って食べさせ送り出した後、スーパーへ寄ってあれこれ買い込んで家に戻り、豚の角煮を作り始めました。ので、手順を備忘。
塩を振って少し水分を出したあとよく水洗いをして血や汚れを取り除き、適切なサイズに切り分けたらよく焼き目をつけます。脂が出てくるのでキッチンペーパーでよく拭き取りながら焼いたあと取り出し、鍋に水、生姜、ネギの青い部分と焼いた豚肉を入れて30分ほど中弱火で煮たら豚肉と野菜を取り出してスープを濾し、もう一度鍋に戻して、さらに弱火で煮込みます。砂糖とみりんで下味をつけ、先に下茹でしておいた輪切りの大根とゆで卵を入れたら最後にお醤油。冷めるタイミングで味がしみ込むので、この状態で火からおろしてさまし、食べる前に再度火を入れればOK。なので今回はこのタイミングで恋人を迎えに行き、帰宅と同時にサプライズの角煮お披露目となりました。

とても喜んでくれたので、よかったよかった。休みの日にお仕事をがんばると良いことがあるよ〜、というプレゼンは成功のようです。ごはんもおかわりしてたくさん食べていたので、嬉しかったな。そんな素敵な日曜。

2017年の第13周は、そんな感じでした。
チャオ!

映画「ムーンライト」感想文

初日に観てきたので感想を書きます。

少し前に「牯嶺街少年殺人事件」を観ていたのですが、この両作は、心の同じ部分を刺激してくるなあと思っています。

名前はシャロン、あだ名はリトル。内気な性格で、学校ではいじめっ子たちから標的にされる日々。自分の居場所を失くしたシャロンにとって、同級生のケヴィンだけが唯一の友達だった。 高校生になっても何も変わらない日常の中で、ある日の夜、月明かりが輝く浜辺で、シャロンとケヴィンは初めてお互いの心に触れることに…

映画『ムーンライト』公式サイト

「リトル」というあだ名だった少年シャロンが、ある事件を経て「ブラック」となり、大人になって、友人ケヴィンと再会する、というのが、大まかなあらすじ。

ポスターが美しくて公開を楽しみにしていたところアカデミー賞作品賞を受賞となり、題材的にいろんな人のレビューが上がる前に早く観たいと思ったのですが、正解でした。これはあまり前提を頭に入れない状態で観たほうがよい映画で、しかも、劇場のあの空間で観るべき作品だと思います。

物語としては様々な角度から話せる内容です。人種、セクシュアリティ、親子関係、友情、などなど、見終えたあとには本当にたくさんの感情と思考の連鎖が起きて、混乱しました。

シャロン父親のように見守り「自分の道は自分で決めろ」と諭すフアンは人格者のようですが、実際はドラッグの売人であるように、登場人物や事件すべてに明確なポジジョンは与えられず、ただそこに事実として、あるもの/あったもの、いるもの/いたものとして存在させています。善悪や白黒を明確に提示せず事実として映像に映しとり、わたしたちの実際の生活のように劇的な解決は起きず、時間はただ、流れてゆきます。その中で主人公のシャロンは、じっと痛みに耐えるように、目を伏せている。自分が無力だというのを何度も思い知らされて、どうすることもできないのを知っている、というまなざしと、彼が築いた「ブラック」という、新しい自分。ひとりの少年の人生の一部を、息をひそめて見つめていたような2時間でした。

シャロンが耐えた痛みは、どこかでわたしも通過した痛みで、そして今ではもう忘れてしまっていた痛みでした。なぜ忘れてしまったのだろうと思いましたが、忘れなければ生きていられなかったからだと気付き、そして痛みを忘れられたのは、シャロンがケヴィンに触れたあの美しい夜のような出来事が、わたしにもあったからでした。

そのことを静かな波のように思い出して、見終えたあとには世界が少し変わって見える、そういう作品でした。映像は美しく、月明かりに光る肌の輝きやまっすぐ見つめる瞳の強さに、目を奪われます。なのでぜひ、劇場で観てほしいと思います。

ちなみにサントラも超よかったです。

ムーンライト

ムーンライト

 

忙しいながらも細々と映画を観れているのでうれしい。その中でも時間を作って観にいってほんとうによかった、と思えた作品でした。

今日はそんな感じです。

チャオ!