なんで全員にリーダーシップを求めるの?|Chikirinの日記
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20110927
組織の中で能動的に動けて、共通の目標を達成するためには構成員が協力しあうことの重要さをリーダーシップ体験を経て知っている人が集まると、高いパフォーマンスを発揮しやすいのは実際そうだと思います。
例で挙げられているように「集団の目的」<「自分の意志」な人が集まると、目的を達成するため以外にもリソースを割かなければいけないので、非合理的。
これってどの世代にもまんべんなくいると思います。「自分には関係ない」「自分がイヤだからやりたくない」だけじゃなく、「まず俺に話を通せ」「俺の顔をつぶす気か」みたいな…
全員がリーダーだとややこしい
とはいえ、いつも思うのですが、「全員がリーダー」である必要ってあるのかな?と。船頭多くして船山に登るじゃないですけど、リーダーに従って、しっかり船を漕ぐ人も必要ですよね。
目標や目的を正しく理解して戦略と戦術を立てて、みなを引っ張れる人望がある人がまさしくリーダーシップのある人、となるのかもしれませんが、みんながみんな大声で手を挙げる組織も、それはそれでややこしい。
#でもこれは、またちょっと違う問題かもしれませんね
すぐやる人とやらない人
例えば、何かを頼んだときに、すぐやる人と、やらない人がいます。
説明が難しいのですが、「あえてやらない」人と、「なんとなくやらない」人とも言えるのかな?
電話一本で済むような確認を、すぐやる人とやらない人。その行動に対する評価って、一律では言いにくいのではないでしょうか。その分かれ目って、「優先度が正しく判断できているか」だと思うのです。
優先度を正しく判断するには、仕事の目的を明確化し、目標達成のために「今なにをすべきか」が理解できていないと、難しい。その理解のために一番手っ取り早いのは「リーダー経験をさせること」だというのは分かるのですが、その言い切り方は、マッチョすぎるなあと。
目的の明確化
もちろん「リーダーとしての目線を持つ」ことが重要で「リーダーとして行動できる・する」かどうかは別でいいと思うのですが、それってリーダーシップ体験がないと、分からないものなのでしょうか。
性善説にすぎるのかもしれませんが、リーダーシップ体験がなくても、目的を明確にし、その中でどう振る舞うべきかをはっきりさせることで行動が変わる人も少なからずいるのではないかしら?と思うのです。
目的の明確化と適材適所の配置がリーダーまたは経営者のすべきことであり、得意分野で能力を発揮するのがメンバーの役割。もちろんそのために、「自分ひとりの感情や不満を押し通すことが、目標達成の妨げになる」ことを理解ししてもらう必要はありますが。
ともあれ
行き過ぎた成果主義・リーダーシップ主義を
- 経営者目線で考え
- 新入社員並の給料で働き
- 終身雇用時代のような忠誠心を持て
みたいにねじ曲げ、自分の都合の良いように解釈する乱暴な経営者もいるので、「社員全員が経営者」主義が広がりすぎるのはちょっとイヤだなーと思って、まとめてみました。
とはいえ、前述のようなスタンスで、組織の目的と目標達成に向け、前倒し前倒しで動こうとするといろんな面倒が避けやすくなりみんなが幸せに近付けるので、そういうことを意識して働けるといいですね。