ひとりの男の登場で、わたしの季節が区切られていく

という台詞を何かの小説で読んだ気がするのだが、なんの本だったのかはすっかり忘れた。ただそれを読んだときの感覚だけははっきりと覚えていて、それはわたしも同じように感じたことがあるからだ。男に限らず、音楽でも映画でも演劇でも、それを知る前と知った後のわたしは、決定的に違う。知ってしまったら知らなかった…