インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

こじらせ女子の話

/または私は如何にして自分磨きを止めダンゴムシ系女子になったかの話。

星野源「こじらせ女子はすげー嫌い。ダサい」発言がもたらす激震と意義http://mess-y.com/archives/500

クソが!!!!!



と思わず叫びそうになった蒸し暑い梅雨の夜ですがいかがお過ごしですか。
そうですね、こじらせ女子に代表されるような「男性の目を意識しすぎて一周してもうよくわかんなくなっちゃった結果ちょっと攻撃的になった系苦しいパターン」にハマった女子の気持ちなんて笑うと口が三角形になってステージ上でバンドメンバーとキャッキャしてるような星野源には分からないよねでも好き!!!!!みたいな捻くれた気持ちを抱えております。

女子をこじらせて

女子をこじらせて

だって、女子だもん!!: 雨宮まみ対談集

だって、女子だもん!!: 雨宮まみ対談集


まあこの2つは当然読んでますよね。


で「女子をこじらせて」を読んで「オイこれわたしのことじゃねえか」と床を転げまわった経験を踏まえて申し上げますと、なんか、この「こじらせ女子」が嫌な女の新カテゴリ名になってるのが非常にツラいです。
記事を引用すると

「うがったものの見方をすることで“自分はわかってる”という選民意識を持つ、いわゆる“こじらせ系”女子が最近増えていますが…。」と問いかけられた星野は、【すげー嫌い(苦笑)】とバッサリ。
http://mess-y.com/archives/500

この時点でね!ズレてるんですよね!


選民意識を持っているわけでもないしうがったものの見方してる自分カッケーとか思ってないし、できれば「あまちゃん」のアキちゃんみたいなハツラツ素直な透明感女子に今からでもリインカーネーションしたいとすら願っているのですが、なんかこう、伝わらないこのもどかしさ。


なんでこうなっちゃったかを自分なりに考えてはみたものの、ああ時間って取り戻せないんだよねと悲しくなっただけだった。クソが!!!!!(2回目)

【ナチュラル系もいいけど、頑張っている人の方が好きですね。言葉が強いけど、僕はとにかく“心のブス”が嫌いなんです。頑張って可愛くなろうとしている人に対して「あざとい」とか言っちゃう人は好きじゃない】
http://mess-y.com/archives/500

でね、このへんとかもう御説ごもっともとしか言い様がないんですけど、じゃあ今からでも可愛くなろうと努力しようとするじゃないですか。例えば10代の頃に憧れてたけど着られなかったミニスカートとか。ピンクとかレースとかフリルの服とか。太ってるからとかこういうのはカワイイ顔の女の子が着るもんだと避けていたものがあるわけですよね、それを今からでも「可愛くなろうと頑張る!」ってなって手に取るじゃないですか。


そこで泥沼のように足を引っ張ってくるのは、「…っていう自分を笑うであろう男性」なんですよね。
可愛くなりたい、愛されたいと思ってした行動が的外れでもいいじゃない?女の子だもんね☆って言うその口で、「デブのミニスカ超ウケるwww」とか「ババアがそれ着るのかよwww」と辛辣な、でも真理を吐き捨てる恐ろしい生き物からの評価ですよ。
正確にいうと「男性」というのは言いがかりで(すいません)そういう自分の足を引っ張るのは、「…っていう自分を笑うであろう男性がきっといるはずイヤ絶対にいる」と恐怖に囚われて動けなくなっている自分なんですよ。


「そんなことないよー☆」と言う人もいっぱいいると思いますし、ぶっちゃけ覚えてないんだと思うからしょうがないんですけど、だいたいの男の子は子供時代にこれに類したことを言っている気がするんですが、どうですか。胸に手を当てて思い出してみてください。かなりのパーセンテージでいると思います。それが悪いってわけじゃなく、子供って正直で、残酷です。ブスはブス、デブはデブ、内面がどれだけ美しくても頑張ってても外側に難ありだったらそれをズバリ言っちゃうのが小学生男子ですよ。しょうがないんですよ。

そしてその男子の言葉を全力で受け止めて学校行きたくなくなるくらい深刻に捉えるのが小学生女子ですよ。こっちもしょうがないんです。その時代のこと、だいたいの男子は大人になるにつれ忘れていって、「いやーあの頃は俺もやんちゃだったよネ!」って折り合いを付けていらっしゃるんだと思うんですけど、言われた女子は一生もんですよ。
一生、あの日、あの場所で、あの服を着てたときに吐かれた暴言、それを一生引きずっていくんです、まあいかない人もいると思いますが、いる前提で話すと、そういう引きずりと向き合って苦しくて苦しくて苦しくて、でも自分ひとりで抱えるのもツラすぎて、というときに現れたのが「こじらせ女子」という新しいカテゴリで、「ああ、わたしだけじゃなかったんだ」という安心と、馴れ合いだったのです。


それがなぜか新しいカテゴリ名として一人歩きして「嫌な女のカテゴリ名」として定着していくのが、マジでほんとに超ツライ。
ツライんですが、

【僕もかつては「童貞をこじらせる」という言葉を使っていましたけど、今、それを我が物顔で言うことは、とってもダサいことなんじゃないかって思うんです】
【最近はそこでグループみたいなものができているのがすごく気持ち悪い。「私たち、こじらせ系だよね?」みたいな】
【それは「リア充」と呼ばれる人たちの、同町圧力による馴れ合いと、実はなんにも変らないんですよね】

ここに1000%同意。やっぱり好き!!!!!


こういう葛藤は一人で抱えるべきというか、名前をつけてグループ分けし始めた瞬間に違うものになっていくんだなと感じました。
同じ痛みを共有して安心したかっただけで、舐め合ったりマウントポジションを取りたかったわけじゃない。でも、ある程度の母数になってくると、そういう人も出てくるわけで、これはもうどうしようもないんですね。


ということで最近はずっと「ダンゴムシ系女子」を自称しています。
というかうちはふたりともそういう感じなので、「ダンゴムシ系夫婦」です。石の下の、暗くて湿ってて穏やかな場所で、マイペースにひっそりと暮らしたい。もちろん石の下で自分なりに楽しんだりたまには外に出かけたりはするかもしれないけれど、ちょっと攻撃を受けたらソッコーで何より硬く己をガードする準備も万全。
そんな生き方をわたしはしていきたい。


しかもこのエントリを書こうと思ってダンゴムシの生態とか調べてたら「花のきれいな花壇にはいない」とか「エビやカニに近い」とか「加熱するとポップコーンのように弾け非常食になる」とかエピソード盛りだくさんでダンゴムシのコンテンツ力に触れた気がしました。


何が言いたいかわかんなくなっちゃったけど以上!

日本ダンゴムシ協会http://homepage2.nifty.com/e-mon/dango/dango.html