
- 作者: 藤田晋
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2013/04/12
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (18件) を見る
感想としては「ブログの延長。だがそれがいい」。
こういう柔らかい語り口で会社経営について語れるのは藤田氏の特性だと思う。
渋谷で石を投げれば首から社員証をぶら下げてロングノーズの革靴履いたサイバーエージェントのイケメンに当たる、というくらいノリにノッてるサイバーエージェント社の社長である藤田晋氏の著書。「渋谷ではたらく社長の告白」の続編にあたるそうです。
2000年代のサイバーエージェントがどんな立場だったのか、どんな危機があったのか。
アメーバという(当初は)謎だらけのサービスにあそこまで振り切れた理由はなんだったのか。
それより何より、35歳の1人の男性が悩んだり怒ったり苦悩しながら「21世紀を代表する会社を創る」という目標に向けて必死にもがいている様子がナマナマしくて、こういうのが読めるのはスゴいことだと思いました。書いてくれてありがとう、という感じ。
主要キャラクターとして堀江貴文氏が登場するのも良い。仮釈放のタイミングに合わせたのかな?というくらい、ナイス登場。ふたりのやりとりはまさに「戦友」、という感じで、青春っぽい空気があります。30代の青春小説みたいでした。
あとネット系サービスに関わってる人たちにとっては2000年代のネットサービスあるあるが詰まってるので「あー、そういえばアメーバビジョンってあったね……」とか思いを馳せられて楽しいですよ。