インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

「桐島、部活やめるってよ」の感想を三行で

ネタバレに配慮しない映画の感想とか備忘し始めようと思います。
基本的に事前にチケット取るとか並ぶとかが苦手なので、サービスデーにフラッと入って観れるやつになると思います。


ということで先週のサービスデーを利用して観てきました「桐島、部活やめるってよ」。

2012年8月公開 映画『桐島、部活やめるってよ』公式サイトhttp://www.kirishima-movie.com/index.html

三行

  • 脚本というか言葉選びがナマナマしくて観てて息が詰まった(良い意味で)
  • 登場人物がスクールカースト的に分かりやすい分類になってるけど全員閉塞してる
  • 神木隆之介のウザキモカワイイ愛くるしさと橋本愛の美しさ、東出昌弘の佇まいがヤバイ

備忘

もっと奇をてらった青春映画かと思って構えてましたが、意外と淡々としていてとても好みでした。
終盤屋上で撮影するシーンだけは「あれこの後どうなっちゃうの」と思って不安になりましたが、素っ気ないほどすとんと収まった印象でした。あのくらい説明しない方がわたしは好みなので、とても良かったです。


教室の息苦しい感じ、人間関係とか恋愛が閉じていて逃げ場のない感じ、イライラ、みたいなものが、説明しすぎない台詞と演技でガーンと入ってきて、「映画を見たなー!」っていう気持ちです。どっしりしっかりしていて、閉じた映画館という空間で観るのにふさわしい重さでした。


あまり予習をしていなかったので、序盤の一定時間を繰り返しそれぞれの視点で描くシーンのところで「えっなにこれメメント的な話を追っかけるの大変になってくる系?」と思いましたがそうではなくて、むしろ物語のアウトラインをぐりぐりと、濃い鉛筆で何度もデッサンをするような感じで浮かび上がらせるための繰り返しだったのだなと振り返って満足。


物語の落としどころについてはわたしはすごく残酷なお話だなあと感じて、未成年であろうと彼ら彼女らはそれぞれの立ち位置を守るのに必死で、自分がいちばん可愛くて、周りの顔色を常に伺って生きていかなきゃいけないのは、進学しても就職してもずっと続くわけで…しんどいよなあ、と思ってしまいました。
そのキャラクターを神木隆之介さんが演じててなんかもうキモいけど可愛くてでもどうしようもない感じがとても良かったです。

何がびっくりしたって直前まで神木隆之介さんが桐島役だと思ってて「えっ違うの」ってなったとこ。

あと橋本愛さんと東出昌弘さん(今作が映画デビュー)が美しくて、何かもうクラクラしました。ずっと観ていたい感じ。東出昌弘さん、とてもカッコイイですね。ちょっと困り顔で立ってるだけで絵になるので、眼福でした。