流水などで何かの汚れを落とすのを「洗う」と言いますが、そういえば「お米を洗う」というよりは「お米を研ぐ」と言うよなあ、と思って言い方を調べてみたら、思ったより違いがあったので備忘。
- 研ぐ…米、包丁、刃物
- 磨く…鍋、フォークやスプーン
- 洗う…皿、器
調べてみたら、これ以外にも「ゆすぐ」「流す」「すすぐ」など、いろいろ表現があるようです。
とくに「研ぐ」と「磨く」のハッキリとした違いが知りたかったので「類語辞典」をあたってみると
[使い分け]
【1】「研ぐ」は、砥石ややすりで刃物の刃をこすって鋭くする意。また、「鏡をとぐ」のように、こすってつやを出す意や、「米をとぐ」のように、米などを水の中で互いにこすり合わせて、汚れなどを除く意でも用いられる。[英]to whet; to sharpen【2】「磨く」は、みかけをきれいにしたり、つやを出したりするために表面をこする意。転じて、「芸を磨く」「人格を磨く」のように、努力して上達をはかったり、立派なものとしたりする意もある。[英]to polish
とのこと。
確かに、そんなイメージですね。爪みがきとか、「ネイルポリッシュ」って言うもんなあ。
「鋭くする」のが「研ぐ」で、「ぴかぴかにする」のが「磨く」なのかな?そして「汚れを落とす」のがつまり「洗う」でいいのかな?と見てみたところ、
食器を… | 顔を… | 背中を… | 口を… | |
洗う | ○ | ○ | ○ | − |
流す | − | − | ○ | − |
ゆすぐ | ○ | − | − | ○ |
すすぐ | ○ | − | − | ○ |
(via 「類語例解辞典」)
こんな感じの違いが!
言われてみれば…ですが、自分でも意識しないで使い分けてるんですね。
面白かったので、また調べてみようと思います!