インターネットの備忘録

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わたしたちは大人にならなければいけない(思想地図β vol.2)

思想地図β vol.2 震災以後

思想地図β vol.2 震災以後

読みました。


普段、インターネットから積極的に情報収集している人にとって、読み応えある顔ぶれだと思います。
東浩紀氏、津田大介氏、佐々木俊尚氏らが震災以降、なにを感じどう考えたかが断片的なつぶやきではなく、文章としてまとめられた状態で読むことが出来るのは幸いでした。


巻頭「震災でぼくたちはばらばらになってしまった」という東浩紀氏の一文。
どう消化すればよいのか分からないまま読み進めていくと、だんだん自分の中での考えがまとまっていった気がします。

「日本は元からばらばらだった」「格差が明らかになっただけ」など様々な意見がありますが、読み終えると「上から下へ」のトップダウンではなく、それぞれがそれぞれの立場から考え、必要なものことを決断して声をあげ、動いていかないことには、この国の未来はない、というメッセージを感じました。


そのためのインフラが整い、もうあとがない状況まで来ている今、他人のアクションにいちゃもんをつけている場合ではない、と思います。誰かが何かを考え、動いた。その結果を自分でしっかり見て考え、いいところは吸収し、同意できないところは(批判ではなく)反論して、そして自分でも動くこと。


「行政が」「政治が」「親が」「生まれが」「育ちが」「○○が」と、他者のせいにしている場合ではない。
自分の人生は、最終的に自分で責任を取るしかないのですね。


わたしたちは大人にならなければいけない。
そう感じました。

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ここのサンプルが分かりやすいと思いました。

【新刊】『思想地図β』vol.2 について
http://contectures.jp/about_shisouchizu_beta

思想地図β vol.2 震災以後

思想地図β vol.2 震災以後