インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

言葉なんてかけなくていい

「頑張れとか復興とかって、多分、今言うことじゃない。」
http://anond.hatelabo.jp/20110407001402

立場が違う以上100%分かり合えることなんてない

励まそう、力になろう、と思うときほど、自分の無力さを痛感し、どんな言葉をかければいいか悩みます。

「頑張って」「ご愁傷さま」「かわいそうに」これらの言葉をかけられるとき、わたしは彼岸と此岸のように、相手と自分の間に線を引かれたように思うことがあります。
立場が違う者である以上、100%分かり合えることなんてない、理解しあえるなんて幻想だ、と思っています。

では、そんなときに何が出来るのでしょうか。

「傾聴」

ロジャースの学説「来談者中心療法」の核心は、「人は誰でも自らの内部に、自己を成長させ、実現させる力(growth drive)を持っている」という考え方であり、カウンセラーが複雑な精神分析的理論に従って、クライアントの話を解釈したり、分析したり、指示を与えるよりも、クライアントの気持ちを受容し、共感的に理解することによって、クライアントは、自ら立ち直っていくことが可能であると考えています。


コーチングを行ううえで必須のコーチングスキル 傾聴について。
http://www.c-coach.jp/learn/skill02_01.html

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傾聴。
文字通り、「傾けて聴く」のです。
何を傾けるのでしょう。
耳を傾けて。
心を傾けて。
身体も傾けて。
一所懸命に、相手の言うことを聞こうとすることです。


傾聴と普通の会話の違いは何でしょう。


普通の会話では、主人公が交代しています。
相手の言うことに触発されて、
自分の脳裏に浮かんだことを、言うからです。
自分の脳裏に浮かんだ…それは、自分の経験がもとになっている、
自分が主人公の話です。


傾聴では、主人公は常に相手であるように、聞こうとします。
簡単なようで、難しい。


対人関係の心理
http://blogs.dion.ne.jp/miewie/archives/6497590.html

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相手の話を聞いて、自分はこう思う、こうしよう、こうしたら?というように、主人公を交代するのではなく、相手を主人公として、じっと話をきき、最後まで心のなかにある澱を吐き出してもらう。

 カウンセリングでは、クライエント(来談者)の話を聴く時に、「何とかしてあげたい」という自分の気持ちではなく、クライエントの気持ちを最優先とします。
 クライエントの心を尊重し、相手の置かれている状況や立場を考えながら、感じていることなどをそのまま受け止めます。


 クライエントは、悩んでいることで自分に対して否定的な気持ちになっているのが普通です。その気持ちをそのまま受けとめることで、「本当に自分のことを分かってもらえた」という手応えや安心感を得られるものなのです。


 カウンセラーは、まずはクライエントの言うことをそのまま受け止め、それに対して心から理解を示し、クライエントが前向きに自分の問題に取り組むことができるようになったところで、クライエント自身が持っている解決策や周囲からの適切なアドバイスを活かせるように援助をしていくのです。


 「クライエント自身のために」という、あなたの真心を適切に表現する技術の基本、それがカウンセリングでの聴く技術=『傾聴』なのです。

 
「傾聴」とは?|NPO法人東日本カウンセリングセンター
http://www.npo-ejcc.org/listening.html

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「何かしよう」と思わなくていい

募金しなきゃ、ボランティアしなきゃ、誰かの役に立たなきゃ、自分も何かしなきゃ、何か、なにか…と思って、焦ってしまうかもしれません。でも「ただ、相手を受けとめるだけ」ならば、お金が無くても、役に立てる力がなくてもできることなのではないでしょうか。

傾聴してもらえていないと感じたら、話し手は、「話しをしても無駄。もう話しをしない。適当に話せば言い。冗談じゃない、反応のない人に話すほど暇じゃない。馬鹿にするな、人の話をちゃんと聞け」などと思ってしまい、一刻も早くこの場を立ち去ろうと思うものです。


話し手は聞き手が聞いてくれていて、それに対してどんな反応を示すか、どんな意見を持っているかを聞いて、自分の考えていることの正当性を確認したいのです。自分ひとりが一方的にしゃべっていて、聞き手が無反応、無視されていると感じたのでは、聞き手に対して話しをする意味・価値を見出すことができません。
http://www.c-coach.jp/learn/skill02_03.html

「聴くこと」には三つのレベルがあります。


レベル1 自分で話しをしたくてむずむずしています。
→(失格)話し手の話しではなく、自分の心の声を聞いてしまっています。


レベル2 相手が何を言おうとしているのか、真摯な態度で一生懸命に聴いています。
→傾聴として最低限のレベルです。


レベル3 相手がしゃべっている言葉だけでなくその背景にあるものも理解しようとしています。
→傾聴として申し分のないレベルです。


http://www.c-coach.jp/learn/skill02_03.html

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「傾聴」のスキルメモ

「コーチングを行ううえで必須のコーチングスキル 傾聴の重要性とスキルについて。」
http://www.c-coach.jp/learn/skill02_02.htmlより引用

1.うなずき:


「うなずき」とは、相手のしゃべっている音が聴こえているという信号です。

うなずくことで、相手は聴こえていると安心するのです。
うなずかないと、相手は聴こえているのかどうか不安になり、より大きい声で話すことになります。
相手に無用のプレッシャーを与えないことです。

2.あいづち:


「あいづち」とは、相手のしゃべっている文が伝わっているという信号です。

「あいづち」をうつことで、相手はしゃべっていることが理解されていると安心するのです。
「あいづち」をうたないと、相手は自分のしゃべっていることが理解されているかどうか、変なことを言っているのではないかと不安になり、違う言い回しを探そうとしたりしてパニック状態におちいります。
相手に無用のパニックを与えないことです。ただし、機械的な相槌はさけましょう。


何を話しても「はい」「はい」「はい」の繰り返しでは、相手は馬鹿にされていると感じてしまい逆効果です。「あいづち」は何種類かもっていて、使い分けることが大切です

3.アイコンタクト:


「アイコンタクト」とは、相手のしゃべっている気持ちが伝わっているという信号です。
「アイコンタクト」をすることで、相手はしゃべっている気持ちが伝わっていると安心するのです。


「アイコンタクト」をしないと、相手は自分の気持ちが理解されているかどうか、変にとられていないかと不安になり、違う言い回しを探そうとしたりしてパニック状態におちいります。相手に無用のパニックを与えないことです。「目は口ほどにものを言い」です。やさしいまなざしで相手の話を聴くようにすることにつとめます。あなたの言っていることはよくわかりますよ、というやさしい母親のようなまなざしが重要です。


ただし、やりすぎても逆効果、適度の「アイコンタクト」に心がけましょう。相手のつらい、苦しい話に対して、機械的なやさしい「アイコンタクト」ではやらないほうがいい

4.確認 その1 繰り返し:


「繰り返し」とは、相手のしゃべっていることが伝わっているという信号です。
「繰り返し」をすることで、相手はしゃべっていることが伝わっていると安心するのです。
「繰り返し」とは「オウム返し」にすることです。


相手の言っていることを忠実に「オウム返し」にすることで、相手は自分の言っていることを確認します。

5.確認 その2 言い換え(要約):


「言い換え」とは、相手のしゃべっていることが伝わっているという信号です。
「言い換え」をすることで、相手はしゃべっていることが伝わっていると安心するのです。
「言い換え」とは、相手のしゃべっていることをまとめて要約することです。
要約することで、相手はコーチの理解していることがわかります。
(中略)
問題になるのは、コーチが先走ってしまうことです。


・仕事のことで悩んでいる部下に対して、「要するに転職したいってことか」と言ってしまう。
→(そうか、仕事で悩んでいる私のようなものは、普通は転職を考えるのか)こうなってしまう。
→転職など考えてもいない部下が転職を考えるようになってしまう(コーチのミスリードとなります)。


・成績のことで悩んでいる受験生に対して、「要するに受験先を変更したいってことか」と言ってしまう。
→(そうか、成績で悩んでいる私のようなものは、普通は受験先の変更を考えるのか)こうなってしまう。
→受験先を変更など考えてもいない受験生が受験先の変更を考えるようになってしまう(コーチのミスリードとなります)。


感情の表現は、「言い換え(要約)」不可能です。感情の表現は「繰り返し(オウム返し)」を使います

6.うながし:


「うながし」とは、相手のしゃべっていることが伝わっているという信号です。
「うながし」をすることで、相手はしゃべっていることが伝わっていると安心し、その先を話そうとします。

7.沈黙:


「沈黙」とは、相手が自分の心の深い部分を必死になって探っている行為です。
必死になって探っている人に、話しかけることは手助けでもなんでもなく、邪魔をしていることになります。
相手が考えているのにそれに対して余計なことを言って中断してはいけません。
相手が「沈黙」から戻ってくるのを待っていることが重要になります。

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今はわたしたちが聞く側であり「頑張る」ことが必要な状況です。
とはいえ、いつ、逆の立場になるかは誰にも分かりません。わたしも、明日何かが起きて家や家族を失うかもしれない。誰かに当たってしまったり、誰かの不幸を願ったりしてしまうかもしれない。「絶対にそんなことない」と言い切れるほど立派な人間ではないから、不安になったり怒りや悲しみを想像して心を痛めたりするのです。
そのときに、何ができるか。どうしてほしいか。どうしてほしいと思うだろうか。


聞きかじりのにわか知識でこんな…とも思い迷ったのですが、知っておいてもよいことかなと思い備忘しておくことにしました。


※追記
この記事がすごく素敵だったので

インターネットで心が疲れた時のクスリになるかもしれない記事まとめ
http://blog.livedoor.jp/yteppei/archives/55456271.html

インターネットで疲れるときもあれば救われるときもある、ってなんだか不思議ですね