11月6日(土)大塚にて「暗黒演奏会」というイベントがありました。
詳細は端折りますが、よい意味で「いい大人が本気出して遊ぶ」というのを目撃し、思うところがあったので、備忘。
思い出すのは「めるりゴールド」
少し時間を戻して2008年12月。
中野にて「めるりゴールド」というイベントがありました。
このイベントも今回同様に、「いい大人が本気出して遊ぶ」会。
ちょっとだけ違ったのは、このときの求心力として中心にいたのは、あるひとりの青年でした。
当時の彼は(今も?)若さと才能をもてあます悩み多き年頃で、多彩な才能をかいま見せつつも、様々な葛藤の中で苦悩していました。
そんな彼の才能を買った、生まれ持ってのお祭り精神を持つ大人たちが、よってたかって彼を主役にしたイベントを企画・開催したのです。
忘れもしない2008年の12月6日。
わけのわからぬまま神輿にのせられた彼は、当日、しっかりとやり遂げました。
やり遂げた、が何を指すかはわかりませんが、彼なりに、周りの気持ちに応えるべく、この日ばかりは「僕なんか」を封印し、自分の出来ることすべてを出し尽くしていたような印象がありました。
やり遂げた経験は残る
このとき、周りの大人たち(の一部)は何を思っていたか。
「何かをやり遂げる経験を彼にさせたい」
「もっと自分に自信を持ってほしい」
ということでした。
#もう時効だし、いいよね?
当人からすれば「ふざけんなー!」かもしれませんが、あのイベント開催の裏側には、そんな余計な親心があったのです。
そして無事に彼はやり遂げ、そのイベントに関わった大人たちへも、少なからぬ影響を与えたような気がします。
「やりたい」「やってみたい」「やろう」、と思えばできるんだ。
そして、「怖くてもやってみると、違う世界が見えるんだ」ということ。
「好き」でつながった仲間は強い
2008年は裏方として、今回は観客として参加したわたしの位置から見ると、今回のイベントは、その流れを汲んでいるような気がしてなりません。
もちろん、単に出演者や参加者の顔ぶれがかぶっているだけかもしれませんし、わたしの勝手な感傷かもしれません。
ただ、2008年のあの日にみんなで共有した「好き」「楽しい」「うれしい」が小さな芽を出して、2010年の11月6日に花開いたと考えると、とっても素敵なことだなと思ったりしています。
前回のイベント同様、今回、当日までの隠れた努力(本当にみんなよくがんばってた!)と、一緒に乗り越えてきた困難、そして喜びは、きっとずっと、一生残るものになると思います。
その芽はきっとまた新しい友人を得て、また新しい素敵な何かを連れて来てくれるんだろうとも。
ともあれ、当日の出演者の方々、裏方をサポートされていた方々、遠くから足を運んで観にいらしたお客さん。
みなさんの共有した「何か」が花をつけて、また素敵なイベントにお誘いいただける日が来るといいなあ、と思っています。