たぶんわたしは「社畜乙www」
と言われる働き方をしているタイプだと思うけど。
家庭と仕事の両天秤
実家にいたころ、もしくは一人暮らしをはじめたころは
完全に仕事>家庭(家族)だったし、そもそもプライベート
という概念があまりなかった。
それは仕事が面白かったから。
確かに大変だったし体力的にはきつかったけど、
音楽が好きな人が寝るのも惜しんでライブ行くみたいな、
恋人に会うためにいろいろ頑張って調整するみたいな、
そういう感じのこと。なので、大変だったけど、苦じゃなかった。
で、大切なパートナーができて、仕事も変わらず面白いけど、
今は家庭や家族の時間を持って大切にすることに興味が出てきた。
具体的にいうと、前は仕事が終わって24時とか1時にフラフラになって帰ってきて
いそいで寝る支度して余力があればちょっと読書して倒れるように寝て…っていう生活が、
毎日なるべく21〜22時には帰宅して、家で食事をして、寝る前に1〜2時間、
その日のどうでもいいことや面白かったこと、考えたことなんかを
だらだらと話す時間を持ってる。(半分寝ながら話してるときもある)
これがメンタルにたいへんよい影響を与えていて、毎日よく笑うからか
小さいことでイライラしなくなったし、常にハッピーな気持ちでいられるのが
とても心地よくて、生活がガラッと変わった実感がある。
なので、今は圧倒的に 家庭>仕事。
やめないモチベーションと続けるモチベーション
仕事のことで悩むこともあるけど、でも頑張ろうと思うときもあって、
そう思う理由を洗い出してるときなんとなくこれにも種類があるなーと気付いて、
2つに分けてみたことがあります。
・やめないモチベーション
…定期収入がなくなると困る、いま辞めると迷惑をかけるから、
せっかく就職できたんだから、などなど、
「○○をしたくないから」、という理由
・続けるモチベーション
…いまの仕事が楽しいから、憧れてた職種だから
誰かの役に立っている実感があるから、などなど、
「○○をしたいから」、という理由
この2つの種類の理由がそれぞれあって、その理由が
わたしを引き留めていてくれるんだと思いました。
だから、例えばパートナーの収入が激増したとして、
わたしが専業主婦になってもいいよ〜というレベルになっても、
続けるモチベーションである「誰かの役に立っている実感」が
まだ強く感じられている限りは、がんばっちゃうんだろうなーと思うし、
その実感が弱くなった瞬間に、経済的に不安があっても仕事を辞めようとか変えようとか
思うんだろうなーと。
なので、その「モチベーション」と、「やらなきゃいけないことの大変さ」の
バランスが取れてるうちは、けっこうキツい仕事でもなんとか乗り切れたりする。
ああもう無理辞める!って思うときは、その「大変さ」の方が
がくーんと重くなっちゃって、限界が来るんだと思うんです。
というのがポジティブな理由。
ただ、こういう「ポジティブ社畜」みたいな人はあまりいないだろうなあと
思うのですが、逆の「ネガティブ社畜」な方たちがなんで辛いのかっていうと
緊急度と重要度のマトリクスのバランスが取れてないからなんじゃないのかなーと
思っているのです。
わたしは最近家庭のことも仕事のこともこのマトリクスの上に
ぜんぶ乗っけて「いまわたしがやらなきゃいけないこと」タスクを
判断しようとしているのですが、なんとなく「社畜」になってる人って
持ってる仕事タスクをぜんぶ右上にぶちまけて、それ以外の家庭とか自分の時間とかに
やりたいタスクがぼろぼろ落ちちゃってる傾向が強い気がする。
もちろん、とくに今、そうせざるを得ない状況なんだと思います。
この景況でもう何しろ急いで全部やれ!全部重要だ!的なプレッシャーをかけられ
もう疲れちゃって判断する元気もないけど、言われたことは守らなきゃ!って
真面目に必死でやってる人がほとんどなんじゃないかなあ。
でもそれって何のため?って言ったら、もちろん自分が職を失わないため
っていうのもあると思うけど、わたしみたいに「やりたいことのため」=自分のため
でもあるし、家族を養うため、っていう人もいっぱいいると思う。
だから、仕事がんばりすぎてる全員が全員、「会社のため」に働いているっていうのは
昔はそういう時代もあったかもしれないけど、今はちょっと違うんじゃないかなと。
確かにそういうやり方は生産性が低いし自己犠牲なんてばかばかしいし
不器用だなあと思うけど、その人たちを責めても仕方ない。
責めるべきはそういう状況や仕組みなわけで、必死な人たちを指さして
「社畜乙www」と笑うのは、なんかちょっとなあ、と思う。
でもね。
決めるのは自分
だからといって、家族との時間も取れないまま、身体もぼろぼろで、
疲れ切ったまま仕事を続けるのも意味がないと思うのです。
前段でマトリクス上に家庭のことも仕事のこともぜんぶ乗せてる、
のはそういう意味で、自分の持ってる限られた24時間の中で、
何にいま時間を使うのか?ということをある程度コントロール
出来るようにならないと、一生どうしようもならない。
例えば
あ:旦那が熱だした
い:明日までの企画書が終わってない
う:トイレの電球が切れてる
え:経費精算たまってる
お:お中元のお礼状書かなきゃ
が全部同じテーブルに乗ってるとやることいっぱいあって
死にたくなるけど、実は「今すぐ」やる必要があって「逃すとヤバイ」ものって
いくつかしかない。(今回例が悪すぎるけども!)
とりあえずあ〜おを、マトリクスの1→2→3→4に振り分けて、
ひたすら1から順にこなしていけばいいし、基本、タスクは2か3にしか
ない状態に意識しておけばいい。ぶっちゃけ1みたいなドキドキしちゃうタスクって
よく考えてみると、ほんとに数えるほどしかないんです。
それでも「1みたいなタスクばっかなんですけどうちの会社」なら、
マトリクスに乗っかる検討項目の種類が変わってくるので、
その会社にそのままいていいのか自体を検討すればいい。
何かあったときに会社は自分を守ってくれない、まったくその通りで、
そのための自衛策はたくさんある。守ってくれないけどそれでも
この会社・この仕事でやりたいことがある、というなら、うまくバランスが取れるように
コントロールする力をつけていかないと、さきざき倒れたり心を壊したりして、
本末転倒になっちゃうと思うので、
まあつまりなにがいいたいかというと自分の人生なんだから
ほんとうに働くのがいやなら誰に何をいわれても働かないで地べたで暮らしてきゃいいし
そんなのやだよーっていうなら自分で選んで決めていけ、決めたら文句いうな、
文句いうなら変えていけ、ってことです。
あなたが辞めても誰も困らないし、
あなたが本当にやりたいなら誰も止めないんです。
日本がだめだというなら他の国で生きていく術を探せばいいし、
日本で生きていきたいならその中でどうやっていくかを考えればいい。
選択できるのに選択しないで、文句だけいうのは子どものすること。
ともあれみなさんがんばりましょう。
わたしもがんばります。
家族と過ごす時間を優先=板硝子の英国人社長、1年余で退任
日本板硝子は26日、昨年6月に就任したばかりのスチュアート・チェンバース社長(53)の9月30日付での退任を発表した。退任理由は「家庭の事情」。英国に残した家族と過ごす時間を確保するため、約30カ国で事業展開するグローバル企業トップの地位をなげうった。同日夕、都内の同社本社で記者会見に臨んだチェンバース氏は「多くの日本人は家族は二の次だが、私にはできない」と強調した。