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インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

いつだってそこにいた/GORGE.INリニューアルに寄せて

再三ご紹介しておりますが大好きな音楽ジャンル「ゴルジェ」、その専門レーベルであるGORGE.INの公式サイトがリニューアルされました!おめでとうございます!

 せっかくなので「ゴルジェとわたし」的なことでも書いてみようと思います。

 いっとき、新しい音楽をまったく追わなくなってしまった時期がありました。それまでは「音楽が好きです」と言ってもいいだろうくらいにはいろんな曲を聴いたり、音楽情報誌を隅から隅まで読んでみたり、毎週、店頭の試聴機を片っ端から聴いてみたりはしていたのですが、たぶん、その過程で「自分の人生で音楽に使える時間」と、「聴きたいと思う音楽にかかる時間」がバランスして、「あ、もういいや」と思ってしまったんですね。

もうこれ以上、新しい音楽を知っても聴けないし、何より今こうして好きな音楽がすでにたくさんあって、それを聴いているだけでいいじゃないか、という気分でした。情報を追いかけるのにも疲れてしまい、傲慢にも「なんだか最近の音楽ってつまらないし、もういいよ」とさえ感じていました。そうして最低限聴きたい音楽がiPodに入っている程度で、ライブやフェスにも行く回数が減って、こうしてこのまま音楽から距離を持って生きていくんだろうか、さみしいな、と思っていたところに、バババッと新しい出会いがあり、その中で見つけたのがこのゴルジェ(Gorge)でした。

 初めて聴いたときにはびっくりしかなくて、戸惑いました。hanaliさんのライブから入ったせいもありますが、歌詞とかメロディとか、それまで持っていた概念が適用できないまま、驚きと混乱の中に放り込まれてしまったようで、最初はどうしていいか、わからなかった。正直、少し怖くも思いました。難解で、わたしには分からないかも、とも感じました。でも、そういう先入観を捨てて、とりあえず聴いてみよう、と思ってみると、どんどん頭の中の要らないスイッチがオフになっていき、ただのひとつの個体として、音楽が身体の中に入ってくるようになりました。内臓が揺れる感覚と、理由は分からないけど動く手足、頭のシンが痺れるような気持ちの良さ。

そうか、これも音楽なんだ、と思いました。歌詞もメロディもないけれど、感情が肉体を超えて膨張し、身体が突き動かされて、意味もなく声をあげたくなるような高揚感は、まぎれもなくわたしが大好きだった「音楽」でした。わたしが「最近の音楽なんてつまらない」と斜に構えて距離を置いていた間にも、音楽を好きな人たちはずっと変わらずに音楽を作り続けていて、こうやって、新しい世界が生まれていたんだ、と思うと、感動で身体が震えました。

歩いていたら突然景色が開けて、それまで見えていなかった世界が急に目の前に現れたようでした。でも音楽はいつだってそこにあって、わたしが目を向けていなかっただけだったんですね。ただ、やはりこのゴルジェという音楽は手強くて、「あーなるほどこういう感じね」が通用せず、聴けば聴くほど、知れば知るほど、意味がわからなくなっていく。でも、わかろうとしなくてよかったんです。自分の感覚を思いきって解放して、考える頭のスイッチはオフにして、ただひたすらに、自分の肉体がその音をどう感じるか、見ていればいい。新しい音源に触れるたび混乱し「また頭で理解しようとしている!」と気付いてスタート地点に引き戻されますが、そうして打ちのめされる気持ちの良さは、他ではあまり味わえないものなのではないかと思います。

 そんな素晴らしい音楽を見つけやすくなったGORGE.INのサイトリニューアルに、喜びをおさえきれません。ぜひ、チェックしてみてもらえればと思います。いつかそれぞれのアーティスト(ゴルジェではそれをBOOTISTSと呼ぶそうです)にも触れてみたいのですが、それはまた別の機会に。

今日はそんな感じです。

チャオ!

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サイトリニューアル記念のイベントが10/11(日)にあるようです。こちらもぜひ〜!

gorge.in

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