インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

つらいときほどよく褒める

残業終わりの夜中にぼんやりTweetしたものが1万5千RTも超えてたいへんびっくりしたんですが、いろんなリアクションを拝見できて面白かったです。ありがとうございます。常に通知タブに未読が溜まるのは初めての経験だったのでこの週末は驚いたのと嬉しいのと怖いのとで気持ちがザワザワしてました……。

ということで、補足というか、もうちょっと標準化して書いてみようと思い備忘。

 「褒め」は手段のひとつ

「褒め」に注目したネガティブリアクションがいくつかあって、ちょっと驚きでした。「褒めても相手が調子に乗るだけ」「褒め合う職場なんて気持ち悪い」みたいな感じ。自分が感じた「相手の良いところ」をきちんと本人に伝え、良い意味で調子に乗せて、気持ちよく仕事してもらうことって必要だと思うのですが、いろんなお考えあるな〜と思いつつ、ここは極論、「褒め」でなくても、いいです。

あくまで「褒め」は力を抜かせるための手段なので、ピリピリしてる場が和むような言動なら、なんでもいいと思う。わたしはひとまず「褒める」「軽口をたたく」が有効だなと思ってるので、それを実践してますが、確かにこの方法は、相手との信頼関係とかキャラクターに依存するので、万能じゃないかもしれない。「おべっかなんて使われても嬉しくねえよ」っていう人もいるかもしれないですしね。そしたらそういう人にどう働きかけたらのびのびと働いてもらえるか、を考えれば良いと思います。のびのびと働いてもらう、というのは、好き勝手にやらせる、というよりは、無駄なプレッシャーや気負いがない状態で、その人の持っている技術や頭脳の良さをなるべくそのまま発揮して最短でゴールまで辿り着ける環境を作る、という意味です。

余裕がないときほど笑う

仕事が立てこんでたり、仕事に限らなくても、人生がハードモードになる瞬間って、あると思うんですよね。そういうときほど、「逆に面白い!」って無理矢理にでも笑ってることって、大切じゃないかなと思います。
最近「ファスト&スロー」という本を読んでいるのですが、そこからもちょっと引用します。イデオモーター効果について。

ある実験では、大学生に鉛筆をくわえたまま漫画(ゲーリー・ラーソンの『ファーサイド(The Far Side』)を読み、おもしろさの度合いを評価してもらった。すると横向きの鉛筆をくわえた(本人は笑っているつもりはないが)笑顔の被験者は、縦向きでしかめ面の被験者より、漫画をおもしろいと感じたのである。

ファスト&スロー (上)

ファスト&スロー (上)

 

 

「笑った表情に近い状態の顔を作って読むと、しかめつらのときより漫画がより面白く感じる」ということなんですが、これみたいに、「笑顔に近い顔の表情を作っておくと、なんとなくそんな気分になっちゃう」という効果は実際あると思っていて、「笑ってる場合じゃないよ」というときほど、笑うようにしたほうが、結果的に良い効果が出るんじゃないかな。

これも「ご機嫌さんでいるコツ」として書きましたね。

ウワーこれきっついわという場面に追い込まれた時、こう呟くだけで、かなり前向きさがキープできます。

「逆に、面白い」

hase0831.hatenablog.jp

「演じる」ことの効果

じゃなんでそんなことするのよ、っていう話になるんですが、ある程度は「演じる」のって必要なんじゃないかなって思うんですよね。職場でも、友人関係でも、家族でも、ある程度、その「場」をベストな方向に運ぶためには、完全に素のままの自分でぶつかるのって難しい。1対1の関係でも、そういうところがあるんじゃないかなとわたしは思っています。

とか言いつつも、

そうしないと愛されない、相手から求められているロールを演じていないと、わたしは誰にも必要とされない、と、勝手に思い込んでいたからです。

空を飛ぶ魚や、海を泳ぐ鳥みたいに、多少ヘンテコでも、それが間違いなく自分なら、それでいいじゃん、しょうがないじゃん、と思ったら、世界が明るく開けたような気分になって、息苦しさが消えました。 

hase0831.hatenablog.jp

「演じる」ことについて以前こんなことを書いたので、真逆のこと書いてるじゃねーかという感じもするんですけど、「周りに期待されるロールを演じる」のと、「自分で意図を持って演じる」のは、また別のことだと思ってます。

でいうと、あくまでその「場」のベストが何かを考えた上で、自分の素の主張より、他のことの優先度のほうが高いと感じられるのであれば、その役割を進んで演じに行く、というのはアリなのではないかと思います。具体的に言うと「すごいムカつくことを言われたけど、この場でそれについてキレてもわたしの気が済む以上のメリットがないから、アホのふりして『えーわかんない』って受け流す」みたいなケース。もちろん時と場合に応じて、自分のプライドや主張を守るべき瞬間だ今は!と思えるなら、そちらを押せばよいかと思います。

ともあれ、最初のTweetに戻るんですが、つらいときほど、身近な人のことはよく褒めて、できればお互い褒めあって、なるべくニコニコしながらいろんなことを乗り越えていきたいよね〜というお話でした。大切な人にできることって、あんまりないからね。

ちなみに「褒め」と「けなし」の両方を必要に応じてやれると割と効果が高くて、「褒め」は高田純次をお手本に、「けなし」は毒蝮三太夫をお手本にしています。コミュニケーションを円滑にすることを目的として褒めるときはガチでやるより適当・おおげさな方が分かりやすく笑いに転化しやすいのでそっちのがよくて、逆にけなすときは愛をもって(相手をちゃんと観察し、適切なポイントを見つけて)けなさないといけないなと思っています。ガチで褒めるときは、相手が出した実績とやった経過と褒める理由をセットにして伝える必要があると思うので、それはまた別の話として。

このエントリ書くついでにググってみたら、こんなサイトあった!インターネットべんり!

高田純次 発言集・語録1530選(やきそばかおるのページ)
毒蝮三太夫 毒舌集


今日はそんな感じです。
チャオ!