自己防衛のための思考停止ならアリなんじゃないかなって話

ブロガーズ・コラム | サイボウズ式をはじめ、お仕事系コラムを依頼いただくことが多いです。ありがたく書いているんですけれども、そういうことを書いていると「意識高い人なんだ」と思われるみたいで、お話する機会があるとよく「いつもあんなにマジメにしてるの疲れませんか」みたいな話になるんですよね。

そりゃ疲れますしいつもああじゃないですよってだけの話なんですけれども、やっぱりああいうことを考えて書いて外に出し続けていると、サボる自分に罪悪感をおぼえたり、できないことが辛くて自己嫌悪したりすることも多いです。アウトプットと現実の落差を自分でも受け入れられないっていうか。

完璧主義でゼロか100か、できないならもう止める・投げるみたいな極端な性格だったんで、理想のためにめちゃくちゃ頑張る、ということができていたんだと思うんですけど、30年以上もこの性格だともういいかげん疲れるんですよ。

そんで最近は積極的に取り入れているのが「思考停止」なんですね。

意識高い系・自己啓発系の人たちに蛇蝎のごとく嫌われている感のある「思考停止」ですけれども、うまく活用するのってアリなんじゃないかなって思っていて、考えても考えても理解できないこと、解決できないことって、残念ながら実際に存在しちゃうんですよね。努力しても変えられないことって、たくさんあるし。

今までは「どうやったらこの状況を変えられるんだろう」とか「改善できるんだろう」という試行錯誤をすべての事象にやろうとしていたんですけど、最近はもう「ダメなもんは何やったってダメだな」と思うときも増えました。

ちょっと話が逸れますけど、基本的な価値観としては「世界の幸福の総量が増えるほうがいい」をキープしていて、近頃、その「世界」に、「自分」もちゃんと組み込めるようになったんですね。今までは自分個人の幸福については「世界の幸福」の対象から除外していて、自分は不幸せでも誰かが幸せならそれでいい、っていう考え方から、自分も含めたみんなで幸せになりたい、みたいな感じにシフトしつつあるんです。

なんですけど、「みんなで幸せ」ってまあ実際問題、不可能じゃないですか。みんな＝100％の人が幸せって、あるべき姿で、あってほしい未来なんですけど、たぶん無理なんですよ。そのことを突き詰めると、本当にしんどくなってきて、ああもうダメだ自分はなんて無力なんだこの世界の役に立てないならいっそ死のう！みたいになる（というか今まではなってた）ので、つらかったんです。なので、もちろんある程度までは努力するしこれからもしていくんですけど、一定の領域以上のことはもうカバーできないし考えない、って思考停止するのも自分の精神を守る上ではいいんじゃないかな〜って思うようになりました。

なんか主語がでかくなっちゃいましたけど、世界の幸福にかぎらず、仕事で一緒になる「なに考えてるかわかんない人」とか「いろいろめんどくさくてやっかいな人」とか、「いちいちシャクに触るキライな人」とかに出会ってしまったとき、何とかしてうまくやっていこうとか相手に合わせて自分を変えようとか相手を変えようとか、ダメ元でやってみるぶんにはいいですけど、まあダメだったら諦めよう、それより自分が楽しいこととか大切な人のことを優先して考えよう、みたいに切り替えていくのも心地よく生きていくのには必要かもなと思っています。

みたいなことを週末、いろんなものを燻製しながら考えていたのでした。

今日はそんな感じです。

チャオ！