インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

藤枝梅安の根深汁と冷凍油あげの話

年末から来ている池波正太郎ブーム、続いておりまして、最近は鬼平剣客商売藤枝梅安のローテーション制となっております。

その中でも特に最近は藤枝梅安がお気に入りで、なんでかっていうとやたらと食べ物が美味しそう。池波作品はだいたい全部美味しそうなんですけど、梅安さんは一人暮らしでシンプルごはんなので、余計に「うおーこれやってみたい」が高まるんですね。

 

その中で冬の代表格として出るのが「根深汁」。

「根深(ねぶか)」ってネギのことだそうで、単にネギをぶつ切りにしたおみそ汁のことなんですけど、これがまたとっても美味しそう。

「さ、急ごう。腹が空いて腹が空いて、どうにもたまらない」

「だって梅安さん。おれのところには、酒はあるが、食い物は何もねえぜ」

「葱はあるかね?」

「そりゃあ、ある」

「味噌は?」

「味噌なんぞ、切れるわけがねえ」

「それでいいじゃないか。熱い熱い根深汁を、ふうふういいながら吸いこむのさ。うまいぞ」

「そして、飯を五杯もおかわりしなさるのかえ?」

「そうとも。こんなに気もちのよい仕掛けは久しぶりだよ、彦さん」

白く冷めたいものが、はらはらと落ちて来はじめた。

梅安と彦次郎の姿は、闇の中へ溶けこみ、寺島村から消えてしまっている。  

新装版・梅安蟻地獄 仕掛人・藤枝梅安(二) (講談社文庫)

新装版・梅安蟻地獄 仕掛人・藤枝梅安(二) (講談社文庫)

梅安と彦次郎のやたら親しげなところとかいろいろ想像が広がるんですが、ともあれこの寒い冬の空気と根深汁の組み合わせが美味しそうで美味しそうで、最近よく作ってます。

 

作り方は本当に簡単です。

  • 葱…1/3本くらい
  • だし汁…お好み量(昆布とかつお節か、ほんだしでも。1〜2カップくらい?)
  • 味噌…お好み量

 

鍋にだし汁を沸かしたら切った葱を入れて弱火で煮たら味噌を溶き入れるだけ。葱の切り方は池波正太郎スタイルというか、氏のすき焼きの葱が斜めではなくぶつ切りだったということにならって、1〜2センチくらいのぶつ切りにしています。

余談ですが池波正太郎のすき焼きというのは、葱を斜めに切らず立てて煮たそうなんですね。そうすると葱の巻いてる部分がトロっと甘く美味しくなるとかで、それを参考にしています。

 

で、その根深汁が美味しくて、遅く帰ってきて炭水化物は要らないけどお腹すいたなーってときにサッと作って食べたりするんですが、何度も作ってるとちょっとあっさりして飽きてくるときがあって、根深汁をベースに色々アレンジしてみたところ、油あげが一番簡単&相性が良いということがわかりました(私見)。

 

折しも食品冷凍ブームが来ていたので、試しに油あげも冷凍してみたところこれがまた便利。こっちも手順は簡単です。

  1. 油あげを買ってくる
  2. 使いやすい大きさに切る(わたしは1センチ×3センチくらいの短冊が好き)
  3. ジップロックに入れる
  4. 冷凍庫にしまう

以上です。簡単!!!!!

使うときは必要な量をジップロックから出してくればいいだけで、おみそ汁に入れるときはだし汁で材料を煮るタイミングで凍ったまま一緒に入れます。

この冷凍油あげがなかなか便利で、おみそ汁以外にもうどんとかに使えるし、おひたしの添え物としても使えるし(水菜と油あげのおひたしが好物なので)で大変優秀です。

 

ということで冬〜春の肌寒い夜に自炊するのもダルいぜ…でも外食も嫌だしコンビニのご飯も飽きたぜ…ってときに超おすすめです。根深汁に冷凍油あげ入れただけのおみそ汁なら、20分もあれば出来上がっちゃう。

 

また料理の話になってしまった。

でもほんとにおすすめ。

 

今日はそんな感じです。

チャオ!

 

新装版・殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一) (講談社文庫)

新装版・殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一) (講談社文庫)

 
仕掛人藤枝梅安 1 (SPコミックス)

仕掛人藤枝梅安 1 (SPコミックス)