インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

「発言に責任を持て」と「自意識過剰」のダブルバインド

仮説

「誰が聞いているか分からないから、発言に責任を持て」「お前の言ってることなんて誰も気にしない、自意識過剰」

この2つは両立するか?

しないと思う

厳密に言うと「するケースもある」のかもしれないんですけど……。


みたいなことを考えていて、この2つを交互に言って相手を混乱させるのって、イジメの手法と似てると思いました。暴力とか恐喝とか犯罪行為とは別に、シカトするとか言動をあげつらって笑うみたいな精神攻撃のアレです。


Aくんがターゲットになったとき、イジメっ子はAくんの言ったことやした行動の揚げ足を取ります。
Aくんは「自分がしたことをよく見てあら探ししている人がいる、気をつけなきゃ」とストレスを感じながら行動します。その「気にしている言動」を目ざとく見つけたイジメっ子は、「お前のことなんて、誰も見てねーよ!自意識過剰なんじゃねーの!」と、また笑います。
ダブルバインドをされ続けた人間の心は、思ったより早く壊れます。


それから逃げる手段は1つだけで、支配者から逃げる・無視すること。
物理的に逃げるのであれば学校や会社を辞めるとかそのコミュニティから去るしかないし、物理的に距離を置いたとしても、ネットやSNSで自分への攻撃をウッカリ目にしてしまう機会も多いから、精神的に無視するのもかなりタフな作業だと思う。


物理的・精神的にシャットダウンできた後には、さらに打ち砕かれた自信を回復するステップが必要で、家族や友人からの無条件肯定であったり、新しいコミュニティに受け容れられた実感みたいなものが大切。そのステップは、思ったより簡単ではなくて、まさにサバイバルというか本当にしんどい作業だと思う。

無意識にダブルバインドをしていないか

この自信回復のステップを誤って、「うるせー!俺は何をどう言っても(しても)間違ってない、俺は正しいんだ!」「どうせお前らは俺の言ってることなんて、聞いてないんだろ!」と開き直ってしまうと、発言に責任が持てない大人になるのかもしれません。


今回のことで「もしかして、自分も同じことを誰かにしていたんじゃないか」と気付いてゾッとしました。常に言動の整合性を取り続けるのも息苦しいけど、関わる人たちを苦しめないためにも、意識していきたい。


……みたいなことを考えた週末でした!


めも

ダブルバインド(Double bind)とは、ある人が、メッセージとメタメッセージが矛盾するコミュニケーション状況におかれること。この用語はグレゴリー・ベイトソンによって造語された

Wikipediaより