積み上げてきたものが高くなればなるほど、急に全部をなぎ倒して更地にして、何もかも無かったことにしたい、と思わないこともない。書いてきた文章、作ってきた関係、貯めたお金、それにまつわる思い入れや思い出とか。
何かに拘るのは意外にしんどくて、「この人がいないと嫌」とか「この居場所がないと死ぬ」とか、しがみつくものが増えると、今度はそれが無くなったときの恐怖に耐えられなくなりそうになる。あくまで想像でしかないけど、無限に広がってしまう妄想に怯えるなら、いっそ現実にしてしまえ、と踏み出したくなる。
それでも何か1つだけでも、誰か1人だけでも、何があっても絶対に手を離さないと決めて、みっともなく食い下がれることがあるのは、悪くないんじゃないかな。とか思って、実行してみます。
わたしもここにずっといるし、去った人も、いつか戻ってきてくれたらうれしいなあ、って思う。
またあなたに会えるのを 楽しみに待ってさよなら
