インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

他人への不寛容は自分の首を絞める


あるある、と思ったので備忘。


この手の話をするとき必ず思い出すのが、数年前、同僚が予定外の妊娠で産休に入ることが分かって、メンバーでプロジェクトを調整しようとしていたとき、本人不在とはいえ「いきなり子供とか作って休まれるのって迷惑ですよね〜」と言い放った女性がいたこと。そのときはゾッとして「そんなこと言うもんじゃないよ」とたしなめましたが、あまり理解していなかったようで…。
その会社を退職してからは彼女と疎遠になってしまいましたが、同僚のツテで聞くところによると本人も先日お子さんを産んだそうで、しっかり産休を取ってぎりぎりまで手当をもらって退職したとのこと。自分がむかし言い放ったことと自分の現状の整合性をどうやってとったのかな、とイジワルな気持ちになりました。


当時も今も同じ考えですが、正直、仕事が落ち着いたら…とか考えていてもそんなときは来ないし、欲しい人は1年でも早く作った方がいい。そのときに周りのことを気にしてたら本当に何もできないから、ある程度は割り切って、無視してしまえばいいと思います。会社が自分の将来を保証してくれるわけはないし、何やかや言う人だって、自分がその立場になるかもしれない、と実感できたら気付いてくれると信じて。


わたしは妊娠出産を経験したことはありませんが、友人の話やものの本などを読むと肉体的・精神的にも変動が激しくなって制御しにくくなるというか、生活に制約が出てくるものだということはイメージで理解しています。それって妊娠出産にかぎらず、怪我をしたり、病気になったりと、「不可抗力の事由で今まで出来たことが出来なくなる/出来ない時期がある」ってことで、程度の違いはあっても誰にでもありえる話ですよね。


女性の育休「取らないで」25% 求人広告会社調査

 女性は妊娠したら育児休業を取得せず、退職して欲しい――。求人広告のアイデムが30日まとめた女性労働力に関する調査で、今なお企業の25%がそう考えていることがわかった。

朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/business/update/0530/TKY201205300467.html

これも共通して言えるんですが、こういうことを言う会社は男性女性に限らず、そこの社員が怪我をして入院したり休職して病気療養に入るのも、同じように嫌がるのでしょうかね。
肉体や精神を削って働き続けるってカッコイイ!みたいな価値観を早くなくして、仕事も生活もそれぞれ各個人のペースでできる会社・人間がカッコイイ、みたいな世の中になるといいなって思います。もちろん成果を出すことが前提なので、ある意味いまより厳しい働き方になるかもしれませんが、それが本来的な姿なんじゃないのかな?