インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

ウォーキング・デッド(ゾンビ)を観ながら考えたチーム運営のこと

某氏の熱烈なプレゼンにより最近huluを導入しまして。


それでいくつかアメリカのテレビドラマを観たりしているのですが、怖すぎてちょっとずつしか観れてないけど続きが気になるのが「ウォーキング・デッド」。

怖がりの自分がまさかゾンビものを観る日が来るとは…という感じですが、なかなかどうして面白い。怖いけど。あとグロいけど。


で、あらすじとしては「ゾンビが大量発生した世界で何とか生き延びようとする人たちの話し」なのですが、人間描写にとても共感してしまったので、シーズン1を観終えたところで備忘。

ウォーキング・デッド (2010)
アカデミー賞ノミネート作品「ショーシャンクの空に」と「グリーンマイル」の監督が贈る究極のパニック・サバイバル・ドラマがHuluに上陸!
http://www.hulu.jp/the-walking-dead

生き残った人々でサバイブしていく

ジョージア州で保安官をしていた主人公は、事件で銃撃を受けて昏睡状態に。目が覚めると世界が一変していて、なんじゃこりゃってなりながら家を目指すも奥さんと息子さんはいない。数々の困難を乗り越えて、妻子が合流していた生き残りグループと合流し、安全な場所を求めて試行錯誤する、という流れ。

主人公は保安官で正義感強そうで真面目そうなハンサムなのですが、それ以外の面々は、ちょっとクセのある、ジャイアンみたいな俺様とかDV親父とか確執のありそうな年の差姉妹とか、このパーティで戦うのとか超無理っぽくない?みたいなメンツ。


かろうじて主人公の同僚保安官もいるんですけど、なんかこの人も不穏な感じ。で、主人公は性格なのか責任感なのか、リーダーとしてグループを率いて、僅かな情報をもとにあっちへこっちへ移動して助けを求めていくんですが、主人公リックが何かもう小さいベンチャー企業のトップみたいな苦悩を抱えているわけです。

弱者をどうフォローしていくか

この場合の弱者は、ゾンビが襲ってきたときに逃げ遅れる/犠牲になる可能性の高い老人・子供・女性。ゾンビのお約束よろしく頭をふっ飛ばすとやっつけられるんですが、何ぶん彼らは血とか鉄砲とか無理、こわい、みたいな感じで、男性陣にイッキに負荷がかかるのです。


とはいえ、誰かの娘だったり自分の嫁だったりで、簡単に見捨てられないわけです。すごい危なそうな状況にも主人公は迷わず飛び込んでいく。かといって、完全に足手まといなのかというとそうじゃなくて、役割分担してそれぞれのタスクをこなすことで助けあうことができる。


また、そういう人たちを見捨てないことで、集団内にリーダーに対しての信頼関係や尊敬が生まれていく。

防ぎようのない脅威にどう立ち向かうか

目が覚めたらなんかゾンビいっぱいで何をどうしたら倒せるのか、彼らが何をしたいのか、何で攻撃性を持って襲ってくるのか、全くわからない状態で、手探り手探りで立ち向かっていく必要がある。


どうやら走るのは得意じゃないっぽい、とか、死臭(血の匂い?)とかに敏感で吸い寄せられるとか、大きい音の方に寄ってくるとかいろいろ行動の法則が見えてくると、それに対しての対策を練ることができる。このへんも、観察して考えて経験からまた学んで…という組織の運営と似てる。


観察した上で、「どうして?」と考えて、様々な苦難を乗り越えるからそれが生きる術として蓄積されていく。

脱落しそうなときの引き際

残念ながら、ゾンビに噛まれてゾンビ化しそうになったり、もうこれ以上逃げたり戦うのは無理、と思う人たちも出てきます。そのときに、自分から退けるかどうか。そして、相手のその意志を尊重できるかどうか。


もちろん「キミが決めたなら仕方がない」というときもあるし、何としてでも説得して生き延びさせようとするときもある。でも、一方で「このままだと自分が足手まといになる」と理解したときに、他の人の生存を優先し、自分が犠牲になれるかどうか。


自分がリーダーとして率いる立場にばかり目がいってしまいますが、逆の立場だったとき、どうしたらいいのか。そういうことを考えさせられました。

というわけでゾンビにはまった

ウォーキング・デッドはやっとシーズン2を観始めたところですが、ゾンビマニア(そのドアを開けたらゾンビがいる)、という人種が世の中にはいるようで、彼らのご指導ご鞭撻のもと、いろいろ観ていきたいと思います。


死ぬな!そして生き延びろ!
#あとお前らリックに頼りすぎ!


ウォーキング・デッド Blu-ray BOX

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