秋ですね。
今年、浴衣デビューをした夫ですが、なかなかきものが気に入ったようです。
この調子できものデビューしてもらいたい所存ですが、いかんせん、わたしもきもの屋さんの着付け教室に数回通ってちょっと教わった程度なので、男性のきものはサッパリなのです。
ですが!とっても優秀な本を見つけました。
最初、表紙を見たときに「いやいやいや・・・ないわ」と思ったのですが、ためしに中をパラパラッと眺めたところ押さえて欲しいところが押さえてあったので、即買いしてしまいました。
体型分類が「肉質型」「骨格型」と分かりやすい
まずなるほどと思ったのが、
男の二大体型の着こなしポイント
- 肉質型−貫禄・恰幅…ハラで着る
- 骨格型−気骨・精悍…肩で着る
という表現。
肉質型は「帯で着る」、骨格型は「きもので見せる」とワンポイントが紹介してあって、分かりやすい。それぞれの着付け方、帯の締め方の違いも写真入りで紹介してあります。
素材種類と格(ドレスコード)一覧が使える
薄物・袷・単衣の素材の特長と、それぞれの素材写真が一覧に。また、格とドレスコードの比較がしてあってありがたいです。
黒紋付きは洋装でいうタキシードであり、木綿の浴衣はコットンジャケットのようなもの、というように、きものと洋装の格を比較で示してくれるので、「じゃあこういうときには紬は止めておいたほうが無難かな」という判断の目安にできそう。
もちろんこの素材はこの季節に着ましょう、という基本もしっかり載っていますし、必要なアイテムも写真入りで解説。
前述の体型別で素材ごとの選び方も示してあり(肉質型の紬ならずっしり地厚な風合いのものを、骨格型ならさらりと光沢のある風合いを、など)たいへん参考になりました。
男女の違いも紹介してある
きものの形がどう違うか、着付けはどう違うか(衣紋や背縫いなど、確かに男女でまったく違いますね)、男性が女性に着付けるときに気をつけるのは、なども。
きものの各名称、たたみ方まで解説してありました。わたしも忘れがちなので、辞書的にまとまってると助かるなーと。
カバーしている範囲が広い
ほんとのほんとの初心者向けなので、基礎知識的なところから着付け方、たたみ方、さらに補整、江戸風/京風の着付け方の違い、仕立てるときのポイントまで、幅広くカバーしているので、これ一冊で事足りそうな感じです。
羽織、袴、コートについても触れてありました。