インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

「セカイカメラで見たセカイ」(きのう見た夢)

「@みんな おやすみ(^^)/」
と入力してからユミはPCの電源を落とした。


まだ眠るわけではないが、24時を過ぎたらTwitter
「おやすみ」とPostするようにしている。
両親がユミのTLを見ているからだ。


部屋の明かりを消し、今日学校で支給されたばかりの
iPhoneを片手にベッドにもぐりこむ。


iPhoneから再度Twitterを見ると、クラスメイトや友だちから
おやすみ@が飛んできていているが、誰も本当にユミが寝たとは
思っていない。そう思っているのは「○○なう」なんて自分の居場所を
バカ正直にTLにPostしていた、パパやママの世代だけだ。


いまTwitterで自分の行動を素直につぶやく人なんて、ユミの周りにはいない。
そういうのは、「おじいちゃんちなう」や「図書館なう」など、自分のよさげな行動を
アピールしたいときか、彼氏の家にいるのに「ヨウコの家なう」「自習室なう」など、
いま自分がどこにいるのか、居場所をカモフラージュしたいときだけだ。


もしもいまTwitterで「渋谷なう」などとつぶやこうものなら、
地名でキーワード検索をしてきたオヤジたちから「渋谷でサポ 3kからどう」
などと援助交際を持ちかけるDや@が待ち合わせ場所のイマココ付きで飛んでくるだけだ。


ちゃっかりしたクラスメイトはサブアカを取ってサポ用に
使い分けたりしているようだが、いまのユミにはそんなことどうでもいい。


9月からの授業で使うからと、待望のiPhoneが今日支給されたのだ。
「わたしたちのころは学校に携帯すら持ち込めなかったのに」と両親は驚くが
そんなこと関係ない。先輩から聞いたあの噂。


セカイカメラである場所に好きな人の名前と自分の名前を書いたエアタグをつけ、
1週間、誰にも見つからずにいたら恋が叶うという噂があるのだ。


すでにセカイカメラはDLしておいた。明日学校に行ったらすぐに試してみよう。
部活の先輩から聞いた話だと、学校のピロティにある石像が噂のスポットらしい。
ユミは枕元に置いたiPhoneを握り締めたまま、わくわくした気持で眠りについた。


翌朝。


待ちきれなくて早めに登校すると、同じく早く来ていたクラスメイトたちも
iPhoneを片手に、昨夜のうちに探してDLしてきた面白いアプリの自慢話をしている。
ユミも登校するまでの間に、先輩が授業で作ったというゲームアプリをDLしていたので
すぐ話の輪に入り、みんなで盛り上がった。


そういえばこの話知ってる、とユミはセカイカメラを立ち上げ、iPhoneをかざした。
画面を見てみると、教室の中にはすでに様々なエアタグが貼られている。


なんだ、みんな知ってるんじゃん、と思いながら画面を通して教室を一周し、
ユミの席周辺を見てみると、そこに貼られた無数のエアタグが飛び込んできた。


「ユミまじうざいw」
「ユミたん早く死んで^^」
「もう学校来ないで欲しいなー」
「まじでブス!ほんっとキモすぎ!」


セカイカメラを通じて見た世界は、ユミが今まで知っている世界ではなかった。


なんてな。
という夢を見たので備忘。
これからはそういうこともあるのかものな、という。


iPhoneまだ持ってないんですけどもね。

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