インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

「システム開発契約に関する勉強会」に出てきたよ

勉強会に出てきた!
たいへんためになった!
ので備忘!


契約書の締結はなぜ疲れる?

→注意のしどころがわからないから

「契約まわりの基礎知識」を押さえよう!

契約と契約書

・契約とは?→「約束」のこと


契約書のない契約は原則有効

ならば、なぜ契約書が必要なのか?


1)合意内容を示す証拠になる
2)条件をきちんと検討するきっかけ


条件を検討しない契約は意味がない!

契約締結までの流れ

条件設定
↓↑ ← ここの調整で契約書が出来てくる
交渉

合意

決済手続き

押印手続き

保管


・交渉のポイント
登場人物はこの3人↓
相手方(クライアント)
依頼者(担当者)
法務担当


相手←→法務担当
「あとなんかうまいことやっといて」
で締結させるのは間違い


法務担当者ではなく依頼者が
「どういった内容の契約を締結したいか」を詰めること


相手方から頂戴した要望を担当者は依頼をし、
法務に見解を求める


また、法務から挙がってきた見解を
担当者は噛み砕いて相手方に返す


☆つまり
→丸投げしちゃだめ!

契約書の読み方

・担当者は頭から読まなくてもOK
要点を押さえて読もう!


1)この契約で相手に何をさせたいのか?
2)この契約で自分は何をするのか?


発注する人=対価を払う人
発注される人=成果物を納品する人


基本契約…契約全体の約束を定めるもの
 →それだけでは意味をなさないもの
   用語の定義、仕様や再委託など


個別契約…取引ひとつひとつの約束を定めるもの
 →成果物の要件を定めたもの


☆発注者のポイント
…対価はいくらか?
…期日はいつか?
…支払い先はどこか?


…成果物はなにか?
…成果物の納入先はどこか?


!!成果物は納入されても使えなければ意味がない!
→知的財産権の帰属はどこになるか?
知財権侵害時の対応はどうなるのか?
→瑕疵担保の保証


要するに、使えなかった場合はどうするの?
という約束を定める

契約交渉の進め方

・両者の意見が食い違うときとき


1)押し切る
 →理屈ではない

2)交渉する
 →理由と理由をぶつけ合う


上の2つを使い分けること。
「どこが譲れないのか?」をきちんと見極めること。

つまり

契約とは「これこれをこれこれでやりますよ」という
約束を定めて紙に記したもの。


お互いの譲れないことや守るべきものを明記し、
お互いがそれについて合意しましたよ、
という証拠になるもの。


要点さえ押さえておけば、めんどくさくない!

ということで

勉強会はたいへんためになりました。


講習内容もよかったのですが、
参加者のみなさまから出るこういうときにはどうしたらいいの?という
具体的な質問から始まるディスカッションがよかった。


わたしは実務でも契約書を作成したり締結することが多いので
事例をたくさん知ることはすごく今後の助けになるなと。


みなさまありがとうございました!

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▽7/3の勉強会の反省点など
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▽システム開発契約の基本契約と個別契約の違いとか
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