インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

ブッキングは愛の告白に似ている

4/27(土)「風呂と音楽」よろしくお願いいたします。http://atnd.org/event/E0014213

おしゃれじゃない音楽イベントやります
└ 音楽イベントの作り方1「会場探し」
     └ 「会場探し」の補足
└ 音楽イベントの作り方2「機材どうすんの」
└ 音楽イベントの作り方3「集客どうすんの」
└ 音楽イベントの作り方4「運営どうすんの」


で、「音楽イベントの作り方」はひと通り書き終わったので、余談としてブッキングについて書いてみようかなって思います。

ブッキングとは

BOOK+ING、つまり予約をするとか、イベントにおいては「出演の依頼・契約」を指す言葉です。わたしはプロの興行者ではないので、出てくださる方になかなかギャラをお支払いすることが出来なくて、「契約」というのはおこがましいのですが、便宜上、そう呼びます。


やることといえば

  1. イベントの企画/ジャンルを決めて
  2. 何人くらい出演者が必要か計算し
  3. 心当たりに声をかけて承諾をもらう

のが大まかなステップです。


わたしの場合は基本的に「どんな場にしたいか」から組み立てるので、企画とジャンルが先に来るのですが出演者ありきでイベントを組む人もいるでしょうし、ここは趣旨によって変わるんじゃないかな。

気をつけていること

超当たり前の礼儀になっちゃうんですが、ブッキングするときには、必ず相手の音源もしくはライブを観ていることを前提にしています。
できればイベントで実際にお顔を拝見して、ご挨拶出来ているとよいのですが、全部のイベント/ライブに足を運ぶのは難しいので、最低でも相手がどんな曲を作っていて、どんなジャンルのイベントに出演されているかは必ず把握するようにしています。


これはイベントで失敗した経験があるとかじゃなく、営業時代に初めて訪問する相手の会社のことを事細かに調べるよう教えられたので、そのクセなんだと思うのですが、最低の礼儀という意味では共通しているのではないでしょうか。


同時に、イベントのお客さんは基本的にわたしやスタッフの友人が中心になるわけで、そんな大切な人達に「なんかよくわかんない人だけど頭数が足りなくてお願いしたの〜」というのを見てもらうようなことは、絶対にしてはいけないと決めているのも、あります。


他方、出演してくださる側へ無い袖は振れないのですが、それ以外に何かお返しできることはないか、というのも常に考えています。
こういうイベントに出ていただくときのメリット基本セットみたいなのとしては

  • 自分のライブなどの告知ができる
  • 音源やグッズなどの物販ができる
  • 新しいファンを獲得できる

あたりになると思うのですが、いち個人が趣味でやっているようなイベントでこのあたりのお力になれるかというとほぼ可能性はゼロです。も、もうしわけない……。
なので出演を快諾してくださる方には本当に足を向けて寝られないなと思います。感謝です。

依頼するのは告白するのと似てる

今回の風呂と音楽は久しぶりのイベント主催で、かつ思い付きで決めたような内容だったので、ブッキングはモタつきました。


後述しますが、夫にライブ出演してもらうこと、「拝むように弾いてくれ」のdubstronica氏にDJで出てもらいたいということだけは決めていて、そこを中心にブッキングしようとは思っていたのですが、時間もないし、どうしようどうしようとモジモジしていました。
ぶっちゃけこのあたりでは「今ならまだキャンセルできる…」と思ってたのも正直あります。ダサいですね。


そんな感じで悩んでたところに、dubstronicaパイセンから「ブッキングどうすんの!○○さんとかいいじゃん!」と豪速球を投げられ、確かにドンズバで呼びたい人の名前を挙げてもらってたので「そうなんですけど時間もないしギャラもないからどうしようかと思って……」とグズってたら「なんかはせさんがイベントやるみたいだから出てあげてよ!」と同じく豪速球で丸投げしていただいて、また出てくださる方もみなさん快諾してくださって、「あぁ〜この人のライブが見れたらいいなぁ〜」と片想いみたいに思ってた人の出演が、ザクザク決まってしまった、という感じです。


で、この感じって何かと似てるなーと思ったら、中学生とかの頃に好きな人に告白したときの気持ちと似てるんですよね。「自分なんかのイベントに出てくださいなんて、申し訳なくて言えない」「でもこの人の音楽が本当に好きだから出来れば出て欲しい」みたいな。


友達に「いいじゃんコクっちゃえよ!呼んできてやるよ!」って言われて背中を押してもらったおかげで「好きです!」って言えたような感じでした。
断られるかもしれないことを想像すると怖いしお願いするのはすごく恥ずかしいけど、好きって言えて嬉しい!そして受けてもらえて超嬉しい!!!みたいな気分です。

そんな片想いのお相手のご紹介です

と、いうことで、それだけ恋焦がれて、さらに出演依頼を受けてくださったみなさんのご紹介をしておきたいと思います。みなさん人間的にも超ラブいんですが、それ以上に音楽が素晴らしくて、絶対に聴いて見て欲しい人ばかりです。
風呂と音楽のタイムテーブルにそってご紹介します。

Daisuke Sugimoto(Live)

http://daisukesugimoto.net/

2006年より本格的にライブ活動&トラック制作を開始。特定のジャンルに括る事の出来ないその音楽性は、衝動的かつ刹那的であり、聴く者を現実と幻想の狭間で揺らし続け、世代・性別を問わず多くの支持を得る。
日常に溢れる様々な音をサンプリング&再構築し、身の回りの全てのモノを楽器へと変えてしまうその創造性溢れる楽曲は、音楽・映像・現代美術等の様々なジャンルのクリエイター達から、高い評価を受け続けている。

Ahoji

Ahoji

Ahoji

Ahoji


▽SoundCloudはこちらから
https://soundcloud.com/daisuke-sugimoto


すぎもっさんは「ヌルマユ」というクラブイベントで拝見して、いっぺんで好きになりました。
心地いい波のような感じで音がわーっと寄ってきてふわふわ漂うような、きれいで優しい音楽だったり、音をバケツでぶっかけられまくって、耳までびっしょり浸かって興奮してしまうような、ドキドキする感じもあります。でも全体的にスッと個性が通っていて、そこがすごく良い。


当日はお昼12時ごろ、トップバッターで登場していただけるので、来てくださったみなさんが場に馴染むまでのぎこちない空気をふんわりくるんで暖めてくれるんじゃないかなって期待しています。

asuka tanaka(Live)

http://asukatanaka.com/

札幌出身、東京在住。
繊細な白昼夢ドローンから走馬灯アンビエント、無邪気な方向音痴不定形トイポップまで、エレクトロニクスと玩具、ピアニカ、リコーダー、フィールドレコーディング音源などを用いて紡ぐ。

3月に1st CDアルバム「Chrysalis」をbalen discよりリリース。

CHRYSALIS

CHRYSALIS


▽SoundCloudはこちらから
https://soundcloud.com/asukatanaka/


あすかさんは「ねむみ」というイベントで拝見しました。「ねむみ」は本当に素晴らしいイベントで、絨毯敷きの西麻布BULLET’Sという場所も相まって、すごく良かった。


初めてライブを拝見したときには何というか超びっくりというか「この人の頭のなかはどうなってるんだ?!」という気持ちで目が離せませんでした。全然予測がつかないし、「えっ!」みたいな道具で音楽を作っていて(ニンテンドーDSを片手に「これでライブやるんですぅー」って言ってて度肝を抜かれました)いつもワクワクします。


無理に乗るんじゃなくて、いろんな音を好きに聴いて、好きなように楽しめばいいんだよって言われているような、すごく優しい音楽です。


あすかさんは12時45分頃から登場で、すぎもっさんの世界からまた違う世界へ、そのままツルッと気持よく入り込んでもらえるといいなーと思ってます。

dubstronica(DJ)

http://www.dubstronica.com/

2000年頃アナログでDJ活動を開始、レギュラーパーティー『allclear』などでのプレイを経て、PCDJでのDJ活動2007年末に開始。当時少なかったustDJとして2007年末からDJをしながらIRCチャットするスタイルのDJで活動。
2013年は「Curious Gorge」名義でのGorgeや、Juke/Footwork、Hip Hopの160/80なプレイがメインとなる。
2013年4月には、GORGE.INクルーとしてDommuneのGorge特集「The Mystery of GORGE/BROADJ♯856〜ゴルジェ、この呪術的NU GROOVEの神秘…」に出演、DJプレイで会場と視聴者をロック(岩)した。


レギュラーパーティーは、秋葉原Mograでの『SUGODJs』、2012年12月よりSUGODJsでの共演がキッカケでメンバー入りした三軒茶屋Orbitの老舗パーティー『ヌルマユ』、踊らせないねむるためのDJ&LIVEイベント『ねむみ』
など。ginger does'em allとのB2Bユニット「コテカ・ベンコックス」などでも活動中。
www.dubstronica.com

▽SoundCloudはこちらから
https://soundcloud.com/dubstronica


このブログでも何度も名前が挙がっているだぶさん。
わたしから見るともはや兄と言っても過言ではない頼りっぷりなのですが、今回はDJで登場してもらいます。人生においての大恩人とも言える人なのですが、そういう個人的なつながりを無視したとしても、だぶさんのDJは本当に面白い。


常に好きな音楽やモノを見つけては増やし続けていて、それをガンガン自分の中に取り入れて、さらに自分フィルターを通して周りに発信していくスタイルを心底尊敬しています。

イベントの空気と流れを読みつつ、来てる人たちが「まあこの流れならこう行くでしょ」と予定調和を予測して油断したところにバーン!と冷水をぶっかけて目を覚まさせて自分フィールドに一気に引きずり込む感じはトリックスター的だなあといつも感じます。
登場は13時半ごろ。良い意味であまのじゃくなので、今回もどうやって裏切ってくれるか、超期待してます。


なんと明日4/4(木)、DOMMUNEに登場とのことなので、みんな一緒に観ようぜ!!!【告知】4/4(木) DOMMUNEの「The Mystery of GORGE/BROADJ♯856」〜ゴルジェ、この呪術的NU GROOVEの神秘…という特集でDJをします。|拝むように弾いてくれ

MASAYUKI KUMAHARA(Live)

http://masayukikumahara.com/

キーボードとして参加のバンド「Harry Jane」で1991年ALFA Recordよりメジャーデビュー。全国30箇所ライブツアー敢行、アルバム3枚、シングル5枚、リミックスアルバム1枚をリリース。
1994年にバンド解散以降、プロデュース、アレンジ、キーボーディスト、プログラマとして数々の作品に参加。


House , R&B , Pops , Rock…..等、多彩なジャンルにおいて、高度な音楽理論を基軸とした作・編曲、さらには定評があるストリングス等の生楽器アレンジ、サンプリング、シンセサイザーをシームレスに駆使したサウンドデザインにより、現代の音楽マーケットにおいて数多くの作品を残している。


<Produce / Arrange / Mix>
のあのわ/柴咲コウ一十三十一倉橋ヨエコ壱岐尾彩花/漁港/セラニポージ/Hi-Posi/加藤登紀子/山本達彦/白鳥英美子村上ユカ/YOUNG PUNCH/HALCALI金原千恵子/WILDEYED/one da 4 side/フレネシ/FPM/

▽SoundCloudはこちらから
https://soundcloud.com/poohmobil


夫です。
多くを語れば語るほどウソ臭くなるのですが、だぶさんと同じく、個人的な関係を抜きにして本当に好きな音楽家です。ずっとプロのフィールドで活動していたのがSoundCloudで音源を公開するようになったこともあり、これを機にたくさんの人に知って・聴いてもらいたいという気持ちで登場してもらいます。


夫婦喧嘩して超むかついて大っ嫌い!と思ってるときでも夫の音楽は美しくて、聴いていると「世界はどうしてこんなに素敵なんだろう」と思わせてくれます。
14時15分ごろ登場予定です。

ということでお待ちしてます!

4/27(土)11時半〜@東急東横線綱島駅 綱島ラジウム温泉〜東京園です!!!!!http://atnd.org/event/E0014213