インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

他人のスキルを買い叩くな

好きな人が翻訳を断ってきました|恋愛・結婚・離婚 : 発言小町大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2013/0205/571627.htm?o=2

なんかこの話を聞いて思い出したのがこっちのエントリ

金の話をしない経営者を信用するな - 脱社畜ブログhttp://dennou-kurage.hatenablog.com/entry/2013/01/22/214620

金儲けというか金の話をしたがらない人、本当に多いですよね。
「友達なんだし、ちょちょっとで構わないからタダで○○してくれるよね」っていうアレです。本当に、全力で、関わらない方がいいタイプのアレです。
それが法人であっても個人であっても同様で、「友達だから」「家族だから」「長い付き合いなんだから」みたいな関係性をタテにフリーライドしてくるパターンと、「これは社会的な意義があることだから」「キミが成長するためだから」みたいな「アナタノタメダカラ」論でゴリ押ししてくるパターンとあります。


いずれにしても、そういうやり方をする相手だと分かった瞬間にそっとフェイドアウトするのが良くて、特に後者はタチが悪く、理由を説明しても「友達なのにお金とるなんてヒドイ!」と逆ギレすることがあり、こじれやすいので笑顔のまま連絡を断つのが良いと思います。


というのも、わたし自身が後者にハマりやすいタイプで、相手から「これは社会貢献にもなるんだよ!」みたいな熱意で押されると「そう…なのかな……?」と丸め込まれやすいんですが、そういうのを繰り返していって気付いたのは、「正当な対価のない労働は、自分を摩耗させる」ということでした。


対価つまり報酬、ハッキリ言うと「カネ」です。「ゼニ」です。
なんでかというと、「そこまでのスキルじゃないし…」みたいな遠慮から「お金はいいよ」と言ってしまうと、その仕事は「お金を払ってもらえない程度のもの」になってしまって、そんな仕事しかできない自分について、どんどん自信を失っていくんですよね。
本来なら30万円の仕事だけど自分はまだ経験が浅いから…と思ったとしても、1万円でも1,000円でもいいから、報酬は受け取るべきなんじゃないかなと思います。お金のやりとりが発生して初めて「仕事」になるわけで、その「報酬」が自分の価値を計る基準になるんです。1円も報酬が発生しない仕事って、お願いした側もされた側も線引きが難しくて、結果的にはどっちも不幸になっちゃうと思うんですよね。


そういう経験をしてこのことに気付けたっていうのは、言い換えると「誰かに何かをお願いされる程度のスキル」が身についたおかげでもあり、もしそういったスキルが今もなくて、こういう嫌な目にあっていなかったら、わたしも無自覚に「このくらい、いーじゃん」とお願いしちゃう側にいたかもしれません。そのくらい身近な「うっかり」だと思います。


この範囲に含まれないのは「自分が能動的にそうしたいから、こちらからお願いしてでもやる仕事」くらいで、そうでない場合は責任をもって一定以上のクオリティで納品する代わりに、ちゃんと報酬もいただく、のがお互いの関係性を大切にする意味でも重要なんじゃないかなーと思います。

自分からお願いしてでもやる仕事であっても、ちゃんと正当な報酬をもらうほうが良いとは思いますけどね。
人の振り見て我が振り直せ、ということで…。