インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

ホームランの夜

 賑わう居酒屋のレジでお会計を済ませ外へ出て、少しすねたような様子で人の流れを眺めている彼の後ろ姿を探した。投稿した作品の合否が来ず、気落ちしている彼を励まそうと仕事帰りに夜の新宿へと繰り出したけれど、ビールと焼鳥の串が並ぶ机には落胆のため息ばかりがこぼれた。

「こんなんじゃ酒がまずくなるよな、ごめん」と彼が言うので、早々に居酒屋の席を立った。わたしたちは煙草の煙に押し出されるように店を出て、深夜の歌舞伎町を歩いた。いつもなら隣に並ぶとすぐに手をつないでくれる彼は、両手をポケットに突っ込み、「心ここにあらず」と言った様子でぼんやりとネオンサインに目を向けている。ねえねえ、やっぱり飲み足りないから、もう一軒いこうよ?笑顔を作ってそう尋ねても、返ってくるのは生返事で、わたしはその次の言葉を見つけることができず、口ごもってしまう。
 
しばらくして終電を見送り、なのに行くあてがなく、歌舞伎町のブロックをぐるぐると歩いた。飲み屋が居並ぶ雑居ビルの照明と、ラブホテルのぎらぎらとしたネオンが変わりばんこで視界に入り、数人ずつ固まりになって立っている外国人やスーツを着たホストが、こちらをちらちらと見ているのが分かる。

隣を歩く彼にどんな言葉をかけても、中途半端な慰めにしかならない気がして、思いついた言葉たちは喉の奥でしゅわしゅわと溶けていってしまった。沈黙。とぼとぼと、ただ足を規則的に左右へ踏み出しているわたしたちは、どこへ向かえばいいんだろう。彼は相変わらず斜め上をぼんやりと眺め、どうする、とも言わずに、ただひたすら歩を進めている。たまらなくなって手を伸ばし、ぎゅっと彼の左手を掴んだとき、金属が響くような甲高い音が、耳に届いた。

「何の音?」

彼が興味を引かれたように、やっと口を開いた。わたしもすがるようにして答える。「なんの音だろ。どこから聞こえるんだろうね。あっちの方かな?」キン、カキン、と断続的に届く音をたよりに歩いていくと、高く張り巡らされた緑色のネットと、その手前にくすんだ建物が見えた。

「バッティングセンター」と書かれた看板が掲げられている。さっき聞こえた甲高い音は、金属バットがボールを打つ音だったのだ。もう夜もだいぶ遅いのに、その一帯だけは煌々と灯りがついていて、入り口付近には缶ビールやチューハイを片手に笑う人たちがいた。

その様子に少しひるんだけれど、思い切って彼の手を引いて「行ってみよう」と言い、店の引き戸を開けた。雑然とした店内に足を踏み入れる。タバコの臭いがする。店の入口を入って右手には、古びたゲーム機が並んでいる。左手に打席のブースがあり、ブースと通路の間は、ネットと古ぼけたガラス戸で仕切られている。その向こうにバッティングブースがあるようだ。狭い通路にはぼろぼろのベンチが不規則に並び、バッティングマシーンの打順を待つ人、打席に立つ友人をヤジるサラリーマンの集団、ただ行き場をなくし時間を潰しているカップルなどが様々な表情を見せていて、深夜とは思えないほど賑やかだ。BGMには、大きな音で少し昔のJ-POPが流れていた。


その中でも一番急速が遅いブースが空いていたので、ガラス戸を開け、財布の中から小銭を用意していると、彼が驚いたように聞いた。

「え、お前、できんの?」

「できるよ!」

と答えて短めのバットをラックから引き抜き、細長い穴に小銭を投入した。隣近所のブースを見よう見まねでバッターボックスに立つ。デジタル表示のピッチャーのアニメーションが、こちらへ向かってボールを投球する。

最初の一球は、いつ投げられたのかすら分からなかった。バスン、という音が自分の右側から聞こえて、目の前を白いボールが行き過ぎたことに気付く。ハイヒールを履いたままじゃ無理だ、と思い、両足とも後ろに脱ぎ捨てた。足を踏ん張り、ボールの送出口に目を凝らす。二球目。またボールは見えない。でも、送出口から押し出されるように投げられた白い円形は、なんとか見えた。三球目。思い切ってバットを振るが、かすりもしない。四球目。バットを振ると、下側に軽く、カツンと当たった感触があった。ボールは地面を転がっていくだけだったが、嬉しくて思わず後ろを振り返った。ガラス戸の向こうにいた彼がドアを開けて乗り出し、ネットにもたれてこちらを見ていた。

「タイミング、合ってるよ!うまいじゃん!」

今日初めて聞いた明るく張りのある彼の声に、胸がつまる。急いで目線を戻すと、五球目が投げられた。ぐっと左足に力を入れて、思い切り振り抜く。バットに弾かれたボールは、斜め下を低く前方へ滑っていった。「当たった!」とはしゃいだのもつかの間、それ以降は一球も当たることはなく、ただ足の裏を汚しただけで終わった。

右腕の肘から先がビリビリしているし、手のひらは痛いし、身体は汗ばんで不快だけれど、不思議と気分が高揚していた。脱ぎ捨てたハイヒールに再び足を入れ、ブースを出ると、彼が笑顔で迎えてくれた。バットを握って汚れた手のひらが気になっていたが、彼がぎゅっとわたしの右手を握り、「おれもやってみようかな」と言って、空いているブースを探した。

わたしより早い球速のブースがちょうど空き、彼はわたしにカバンを預けて、打席に立った。カランカラン、と百円玉が吸い込まれる音がして、ラックからバットを引き抜き、両足を踏みしめて構える彼の背中を見つめた。せめて、当たって。祈るように見つめていると、一球目が投げられた。空振り。二球目、空振りだけれど、あと少し。白いボールはまっすぐ彼に向かってきて、こちらから打つ瞬間は見えない。ただ、祈るだけだ。三球目。四球目。五球目。と球数を重ね、空振りが続くが、彼は笑顔を見せ始めている。

「全っ然、当たんねー!」と彼が明るい声で叫び、球数が残りあと少し、というところで、キン!という澄んだ音がした。ボールはブースからまっすぐネット上部に飛んでいく。

斜め上に飛んだボールは、くたびれた緑色のネットに掲げられた看板にぼこん、と当たって、地面に落ちた。看板周辺のネットに引っかかるように飾られている控えめな照明がチカチカと点灯し、「お、すげえ、ホームランじゃん!」と、誰かが言うのが聞こえる。打席に立つ彼も「ホームランだ!おれ、初めてだわ」と言ってわたしを振り返った。その表情は晴れやかで、うん、すごい、すごいね!と頷きながら、わたしたちは笑いあった。

「○番ホームランの人、景品を受け取りに、受付まで来てください」と場内アナウンスが流れる。バッターボックスから出た彼がわたしの手を引き、人をかき分けて受付へ向かった。彼は高揚感からか、声が大きくなっていて、ガラスケースに飾られた景品のひとつ、高級ゲーム機を指差し、「もしかしてこれがもらえるんじゃない?」などとどうでもいいような話をして、一緒に笑った。ぎゅっとつないだ手は、力強かった。

受付にたどり着いて説明を聞くと、ホームランを打った人は、景品がもらえる他に、記念名簿に名前を書けるらしい。景品を受け取り、誇らしげに自分の名前を書く彼のペン先を見つめながら「すごいね、すごいね」と何度も言った。 

あなたはいつだってすごくて、そんなことわたしはとっくに知っていたけれど、何度でも何度でも「あなたはすごいね」と、そう口にしたかった。そんな夜だった。

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2017年第31週の日記

今週は涼しい日も多く過ごしやすかったような気がします。落語を観に行ったり久しぶりのイベント「ヤマノヒクラブ」もあり、ワイワイできた週でした。あと蒲田でおいしい餃子を食べました。インスタ映えする〜〜〜。

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おいしいものを食べ歩いたりたくさん遊ぶために、がんばって体力をつけねば〜〜。

ということで2017年第31週の日記です。

20170807

月曜日。NHK朝ドラ「ひよっこ」も新展開。夕方、風が強くなり雲行きも怪しかったので早々に帰宅。念のためベランダの物干し竿をたたんでおいたり、天気予報を何べんも見たりと台風に備えていた。夜も早寝。

20170808

暑い。朝は台風のニュースでもちきりだったけれど東京は快晴。蒲田でとてもとてもおいしい餃子を食べたんだけれども、おいしいお店の餃子というのは皮がしっかりしているので、食べたあと数十分おくと胃にドンと来る気がする。でもめちゃめちゃおいしかったです、また行きたい。

金春本館
〒144-0052 東京都大田区蒲田4-5-6 プロスペリアビル1・2F
2,500円(平均)700円(ランチ平均)

夜は冷汁を作る。

きゅうりをたくさん輪切りにして楽しかった〜。最近作ったものをこうやってレシピ投稿しているので、ブログのほうにも転載していこうと思います。

20170809

昨日に続き暑い!!! 本当に暑い!!!

買い物に寄ったお店でレジのマダムと「暑いわねえ」と雑談をする。最近お店の人、それも年配の方によく話しかけられるんだけれど、これはわたしが中年になったせいかしらん、と恋人に話してみたところ、そういうわけではないと思う、ただ「2人組」というのは、何となく話しかけやすい、というのはあるかもしれない、という回答を得た。

20170810

昼間は暑かったが夕方から涼しい日。渋谷の向井秀徳展へ足を運び、展示や古いライブ映像をみていたら高まったので、Tシャツやらなんやら買い込んでしまう。

晩ごはんに、以前ブックマークしたレシピで鶏肉のさっぱり煮を作る。

鶏肉に塩を揉み込んで水分が出たらペーパータオルでよく拭く、という以外にさほどコツのようなものはいらなかった気がする。煮汁を作って鶏肉(と、殻をむいたゆで卵)を入れたらあとは煮るだけなので、とてもかんたん!

20170811

祝日、山の日です。昨日のさっぱり煮のスープを使ってラーメンを作る。といってもスープを軽く調味して肉をほぐし、冷凍してあった小松菜を載せたくらいなので、楽ちんでした。

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そして一緒に食べた恋人がいたく感動して「お店の味だ!」と褒めてくれたので、完全にいい気になる。よく食べて褒めてくれる人がいるのは作りがいがあるものだなあ。

夜は新宿ドゥースラーでゴルジェのイベント「ヤマノヒクラブ」へ。 

http://yamanohi.club

去年より小さなハコですが、そのぶ近さがあってよかった。最近こういう場所へ来て遊んでいないなあと思ったのですが、帰ってきてあまりに自分がタバコくさいので「このせいだった!」と思い出しました。

20170812

本日も曇り。でも風は涼しい。朝、窓を開けて二度寝三度寝くらいしてから、余っていたスープを使いまわしてお昼に酸辣湯

昨日、夕方から出かけるので一昨日のさっぱり煮のスープを冷蔵庫に入れておいたら、煮こごりになってプルプルでした。スープがおいしいと、何やったっておいしいよね……。

20170813

待ちに待っていた寄席。上野の鈴本演芸場へ。

http://www.rakugo.or.jp/2017-8naka-yoru.html

早めに家を出て、とんかつの名店、小津安二郎も通ったという「蓬莱屋」でおひるごはん。その後はお散歩したりしてやや遅れて入場。席は前から二列めの良席!やっぱり喬太郎さんが好き……間近で紙切りの正楽さんも拝見できたので楽しい会でした。帰りは新宿へ移動し同じ会を観ていた友人カップルとお酒。飲みすぎた……けど、とても楽しい夜!

 

2017年の第31週は、そんな感じでした。

チャオ!

2017年第30週の日記

振り返れば10週もサボってしまっていた。

サボっていたというよりは雑事や不調が立て込んで、書き続けるのをいったん休み、とした感じなのですが、日記をつけておかないと「その日の夕食が何だったかを忘れる」ということになり不便なので、引き続き簡単な備忘メモを残すことにしました。

あと最近定番といわれるような漫画を貪るように読んでいるので、その備忘も。サイト名そのままだな~~。ほんとうに何でもかんでも忘れてしまう。さみしいけれど、まあ悪いことばかりではないだろうとも思います。

 

いまは東京喰種(Re:じゃないほう)を読んでいます。めっちゃおもしろい。 

ということで2017年第30週の日記です。

20170731

7月最後の日。家の中で足の指を勢いよくぶつけてしまい、薬指がものすごい勢いで赤黒く腫れた。痛みが強く、歩くのもしんどいレベルになったので、すわ骨折かと思い夜間救急病院を区のサイトで調べ、こういう症状なんだけどかかれるか、という電話をしたものの、「今日は脳外科の先生しかいない、他をあたってくれ」と冷たい対応をされたのに心を折る。

明日の朝、起きて見て痛みが増すようだったら朝一で病院へ行こう、と諦めて早々に就寝。

20170801

起きたら痛みは若干やわらぎ、赤黒い内出血もやや引いたようなので、市販の湿布を巻き付けひたすら冷やしてやりすごす。痛いけど、まあ歩ける程度。この日は締切よりも早く原稿を提出したり、ソーメンチャンプルーを夕食に作ったりと、割と元気に過ごせた。

昨日公開された寄稿記事を恋人が褒めてくれたので、うれしい。担当さんの思いをうかがいながら何を書くか考える、寄稿は楽しい。

もう1本も公開されているので、ぜひご覧ください!

 

20170802

夜、新宿で食事会。一度行ってみたいな~と思っていたお店が予約できたので、うれしい。幹事を買って出ると、こういうふうに「行ってみたい」と思っていたお店へ大勢で出かけられるので役得だなと思う。うるさいけど、悪くないお店だったのではないかしら。

なじみの顔ぶれでちょっと久しぶり、近況報告と、楽しい打ち明け話もあったりしたので、よい夜でした。楽しかったなあ~~~。

 20170803

インタビューというか、チャットキャストの対談が夜に公開。お相手はGORGE.INのhanaliさん。

hanaliさんはとても頭の回転が速く、テンポが独特で、いつ話を聞いても面白い。ライブも毎回興奮するし、彼の脳みその一部は、きっとわたしとはまったく違うところのアーカイブに接続しているんじゃないか、と思う。そしてとても紳士で、プレゼン資料をつくるのがうまい。今回の資料もすばらしく良かったです。リンク挿入しているので、ぜひご一読を。

8/11金曜夕方からのイベント「ヤマノヒクラブ」は三連休初日だし、わたしもいるので、遊びに来てください!

20170804

所用で阿佐ヶ谷へ行ったら、週末の七夕祭りの飾りつけが見事で、思わず見とれてしまった。

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お祭りはなんでも好きなので、ワクワクしました。しかし平日の日中だというのに、すごい人だったなあ、夜はどのくらい人出があるんだろうか。

晩ごはんは豚肉とニラの卵炒め。大根のポン酢漬け。

20170805

恋人が法事で帰省するので、空港までお見送り。なぜ空港というのは、こうもセンチメンタルな気分になるのか……。見送った帰りに空港のお店をぶらぶら見て回ったのですが、旅行に出かけるとき何か忘れ物をしたとしても、ほぼ空港内で揃いそうなラインナップ。ユニクロはインナーを大展開していて、これは助かるだろうなあと思いました。

遅めのお昼ごはんでおなかがふくれていたので、晩ごはんはそうめん。恋人から無事到着の連絡を受け少し電話で話して就寝。台風が心配。

20170806

洗濯機を回しまくり掃除機をかけ白いスニーカーを洗い猫の爪を切る。原稿の直しを少しやる。読書して昼寝。最近よく眠る。足の指の打撲が治ったら、またジョギングをしたい。遅い昼食にホットサンドを作って食べる。早寝するため晩ごはんはスープで軽く。

しかし現住居の賃貸貸借契約を解約しようとするときにあらわれる、足場が崩れるような恐怖と、わき起こる武者震いはなんなのだろう。アンビバレンツ。単に転居先がまだ決まっていないせいもあるが、これからどうなるか不安がたくさんで、物語はいつだってちと?不安定だ。

N'夙川ボーイズ - 物語はちと?不安定 - YouTube

 

あと、9/1の金曜の夜、サイボウズ式のミートアップがあります。ブロガーズ・コラムの連載がめでたく3周年ということでお祝い的な感じです。前日なんとわたくしお誕生日でもありますので、ぜひ遊びに来てください。

サイボウズ式 Meetup #2

今週はそんな感じです!

チャオ!

あなたの人生は、あなたしか生きることができない

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不惑が来る!

わたしは8月生まれなのですが、今年の誕生日を迎えると、10の位が1つ増えます。つまり40歳。「四十にして惑わず」という言葉があるそうですが、まさに不惑。いろいろと迷うことや悩むことが、少なくなりました。


振り返ってみると、いままでの人生で迷ったり悩んだりしてきたことの大半は、「他人からどう見られるか」だったような気がします。たとえば「もう○歳なのに××できていない」「こんなこともできないなんて、みっともないと思われる」のような。


でも、年齢を重ねて神経が図太くなってきたのか、図々しくなったのか、だいぶ「他人にどう見られようと、どうでもいい」と思えるようになりました。それは、自分にとって大切なこと、大切にしたいこと。どういう自分が居心地がよくて、どういう自分でいたいか、が見えてきたからかもしれません。


もちろん、他人の目線で自分を客観的に見るのは重要なプロセスですが、だからといってそれに振り回されていては、自分の居心地の良さを確保することはできない。そう思えるようになりました。

20~30代は「何かの期限」に怯えていた

では、30代までの自分は、「他人から見た自分」のどんな部分に怯えていたのだろう?と考えたとき、それは「一般的に○○する期限」でした。


幼いころは気にすることのなかった「年齢」。東京、ソウル、上海で同じように生まれた彼女たちは、成長をするにつれ自分自身で人生を切り開き充実した生活を送る一方、だんだんと年齢を重ねることへの不安や、プレッシャーを抱え始めます。「30歳までに結婚に目処をたてたい。」「仕事でも30歳までに見通しがほしい。」「このままでいいのだろうか。」と焦りや重圧を感じ苦しむ女性たち。彼らがプレッシャーを感じるのは、家族からの期待、結婚を急がせる広告、そして友人のSNSの投稿など。


――SK-IIプレスリリースより引用


SK‐IIが6月22日より開始している『年齢って何だろう』キャンペーン、『期限なんてない』の動画にも「誰かに決められた期限なんてない」というワードがあるように、勝手に自分で自分の年齢を、「誰かが決めた期限」で測り、焦っていたんですね。


「誰かが決めた期限」の「誰」は、いまだに自分でもわかりません。親や親類から言われていたのかもしれないし、雑誌やテレビなどのメディアから影響を受けたり、身近な友人たちが言う「何かの期限」を、そのまま自分にも適用していたのかもしれません。


いずれにせよ、「○歳までに結婚して、○歳までに第一子をもうけて、○歳までには……」のように、自分ひとりではどうしようもない人生の出来事に締切日を作り、間に合わない、遅れてしまったから巻き返さなくてはいけない、とひとり勝手に振り回されていたんです。

「期限」はある?ない?

では、親や友人たち、メディアがいう「期限」は、ほんとうに重要だったのだろうか?と考えたとき、100%「重要でない」と言い切ることはできません。出産や育児など、特定の何かをするのに「適正なタイミング」というのはあって、その期限を知っているか知らないかで、デメリットはある。


ただ、自分がそれぞれの期限を過ぎたときに、「ああ、間に合わなかったけれど、これはこれでいい人生だな」と思えるかどうかのほうが、もっとずっと重要だと感じています。100人の人間がいれば、100通りの人生があります。そしてそれぞれの人生において、それぞれ分からないなりに迷い、選び、後悔したり、それを乗り越えて生きている。


このブログではメールアドレスを公開しているので、様々な人から人生相談のようなメールをいただきます。しかし、アドバイスを何千文字書いて送ったとしても、そのアドバイスを採用するかどうか無視するかは、相手次第です。同じようにコラムを何万文字書いたとしても、それを読んだ人の人生をわたしが代わりに生きられるわけはなく、あくまで何かの助けになればいい、と祈るような気持ちで書いています。


だとしたら、わたし自身の人生もわたししか生きることができないし、わたししか責任を取ることができないのだから、「自分くらいは自分の人生を肯定してやろう」と思うのです。

あなたの「したい」で生きていけばいい

30代を終えるにあたって思うことは、「期限のあるものの存在も知り、必要かどうかを見つめ、その上で『自分はどうしたいか』を考えればいい」ということ。


恋愛や結婚など、自分ひとりではどうしようもできないことも、もちろんあります。だとしても、よくわからない「誰かの目」や「誰かの批判」に怯えて、したくもないことを追いかけるほど、人生は長くない。わたしの人生も、結婚に失敗したり子供を持つ機会に恵まれなかったり、100点満点とはとても言えたものじゃありません。


欲しいものすべてを手に入れるのは大変だなあ、と、たまにしょんぼりしながらも、あるひとつの選択肢を手放してみたとき、思ってもみなかった新しい選択肢が見えてくることがあります。そしてその新しい選択肢を選んでみると、今まで想像していなかった世界が広がり、歩けないと思っていた道に足を踏み入れて、どこまででも進んでいけそうな気持ちになりました。


『人生』というゲームで得られる宝物があるとしたら、わたしはそのすべてを手に入れられたわけではありません。人生の折り返し地点まで来ているというのに、自分と他人を比べて、持っている宝物の少なさにしょんぼりしたり、たまに他人を羨んでしまうときも、正直あります。心無い人から無責任な批判を投げつけられ、積み上げてきたものを何もかも投げ出したくなるときもあります。


でも、わたしが生きている人生において、わたしにしか選べなかった選択肢があり、それはこれを読んでいるあなたにとっても、同じはず。もし何かに迷うことがあったら、自分が生きていやすく、居心地よく過ごすにはどうしたらいいか?を考え、自分の中のネガティブな感情も含めて「自分はどうしたいか?」を見つめてほしいと思っています。


あなたの人生は、あなたしか生きることができません。それはつまり、あなただからこそ得られる喜びや幸福、悲しみや悔しさ、様々な経験があるはず。誰かが作ったロールモデルや期限に振り回されず、自分が得た感情をめいっぱい味わって、人生を豊かにしていけばいい。わたしも同じように、得た感情が甘いものでも苦いものでもそれぞれをしっかり味わって、豊かな人生にしていければいいな、と思っています。


今日はそんな感じです。
チャオ!

特別お題「『選択』と『年齢』」

はてなブログでは、SK-IIの提供で特別お題キャンペーンを実施しています。キャンペーンの一環として、多方面で活躍するはてなブロガーに「『選択』と『年齢』」について記していただきました。

ポータブル完全食「おにぎり」 #死なない杯

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。 

草枕

草枕

 

と書いたのは夏目漱石先生ですが、猫でない吾輩ながらも日々を住みやすくする工夫をするのは嫌いではありません。

そういうわけで愛読しているウェブサイト「冷凍都市でも死なない」で開催される「死なない杯」に何か書いて参加しようと思い至ったわけですが、死なないための工夫で最初に思い出したのが「おにぎり」でしたので、そのことを書こうと思います。

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2017年第20週の日記

2017年第20週の日記です。
気温のアップダウンが激しい1週間でした。ひんやり肌寒かったのに週末は夏日になったり、身体がついていくのがやっとですね。銭湯で居合わせたマダムたちも、お互いの身体を気遣うおしゃべりをしていたのでわたしも気をつけよう……と思いました。みなさんもどうぞご自愛くださいませ。

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それでは今週の日記です。

20170515

週明けの月曜だというのに肌寒い日。やや曇りで気分も上がりません。そこそこで仕事を切り上げて、本屋さんへ。買い漏らしていた海街Diaryの最新刊と、

 たまたま見かけたもう1冊。

どちらもすごくよかったです!海街はそろそろ物語が終わりへ進んでいく気配。穏やかだけどしっかりと物語が進んでいて、時間の流れを感じる名作だと思います。

あとは東京タラレバ娘の最終回を見届けたので、気分的に一件落着しました。ラストは非常に少女漫画的というか、価値観を更新するというよりは定番の畳み方で、おおっというような新しい展開で終わらなかったのが、個人的には残念でした。でもこのくらいのほうが、おさまりがいいのかもしれないですね。

20170516

昨日に続きひんやりとしたお天気。肌寒いのと風邪が流行っているのに影響されてか、体調が微妙だったので早帰り。仕事に関わる本を読む時間に充てました。調べ物をしていて「おっ、これは参考になりそう」と思うとKindleで買っていつでも読み直せるようにするのですが、そうすると仕事仲間に貸したりできないのがネックだなと思います。しかし仕事でまったく興味のない業界のことを勉強すると、知らなかったことをたくさん知れて楽しい……。そんな感じで興奮しつつ、早々に就寝。

20170517

気持ちのいいお天気で、お洗濯したい気持ちを押さえて仕事へ。打ち合わせの多い1日でしたが、いろいろ手応えが出てきて、面白さが増しました。今週は学習・調査のフェーズ、と割り切って早めに帰り、帰り道の喫茶店で引き続き勉強。本を読んでノートにまとめて自分の理解を俯瞰する、という反復作業は好きですが久しぶりにいっぱい字を書いたので腕が疲れた!横長のテーブルに座っていたのですが逆サイドの端に「ふっざけんなよ」「なんなんだよ」と言いながらPCに向かうスーツの男性がいて、都度机をドンドン揺らすのでオウ〜となり、思わず観察してしまった。街にはいろんな人間がいて面白いです。

20170518

薄曇りでやや気温が上がり、半袖にパーカーだけで家を出られて「いい気候だなあ」と思っていたら、午後にすごい雷の音。オフィスビル高層階でもゴウンゴウンとすごい音が聞こえてきたので、思わず窓に駆け寄り街を見下ろしてしまいました。夕方には雨は止み、定時で会社を出て、納品終わりで晴れやかな顔をした恋人と待ち合わせ。よかったね。お好み焼きを食べ、卓球をし、ゲームセンターへ。卓球をしにいった場所では、どうやらこのイベントをやっていたようで、「低音卓球」なるもので遊びました。

www.fashion-press.net音が反響する筒の中で卓球をする感じ。ボールがあちこちへ跳ねて予測できない動きをするので、まったくラリーにはなりませんでしたが、面白かった〜。卓球してゲーセンなんて、中学生みたいなデートだね、と言いながら終電前に1杯だけワインを飲んで、帰宅。いつもは居酒屋か銭湯か公園か家でごはんのデートなので、たまにはこういうのもいいですね。

20170519

ほんのりと空気の湿った朝。薄手のコートも不要なくらいの暖かさです。待ちに待った金曜日、外出やら打ち合わせやらで慌ただしく過ごして、夜はチームの打ち上げでした。むちゃくちゃに盛り上がって、というかただ全員が好き勝手ワイワイ飲んでしゃべってるだけだったのですが、すごいグルーヴ感でした。二次会に行くふりをしてスッと抜けて電車で帰宅したものの、注がれるがままに飲んだせいで大変酔って、家に帰ってきて記憶も曖昧なままに半裸でベッドに潜り込んでいたようです。心配した恋人が夜中に電話をしてくれたので、少し話して就寝。

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五月晴れー!という感じでスカッと晴れた日。というか暑い!夏かよ!という気温で、お昼前に家を出たときには汗ばむほどでした。これはお風呂日和だ……!と武者震いをしながら古代の湯で「湯会」です。

mikan-incomplete.com会場に入るまでかなり待たされたので焦りましたが(チケットが発送されず現地引き取りの人がけっこうな数いそうだったのに、受付が1人だったのが大変そうでした)お風呂で汗を流して館内着でライブ。楽しかった〜。ちょうど同じ日、秋葉原MOGRAでSUGO DJsが開催中と知り帰りがけに寄りました。

SUGODJs Vol.19 - MOGRA 秋葉原

以前はいろんなジャンル、いろんなDJが奔放に音楽をかけて楽しむ感じでしたが、この日はとても洗練されて1つのパーティっぽくなっていて、こちらも楽しかった!

20170521

夏日と聞いて、なるほどこれはと思うほどの暑い日。前日遊びすぎたのでお昼近くまでゴロゴロして、お昼ごはんにホットケーキミックスを焼きました。その後、今度観に行く予定の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」の予習として「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を。

www.youtube.com細かいことは抜きにして、とっても面白かったです!新作も早く観たい。
夕方からは外へ出て、気になっていた銭湯へ。のんびり歩いて30分、お湯が熱いのは良かったのですが、水風呂がなかったり、なんとなく残念な感じ。とはいえ銭湯帰りの夜風は気持ちよく、スーパーへ寄って帰宅。遅い、というかほぼ夜食に鮭とキャベツのホイル焼きを作りました。夜中なのでお米は省いたけれど、よく食べてくれました。よかった!

2017年の第20週は、そんな感じでした。
チャオ!

銭湯とわたし

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銭湯が好きになりよく行くようになって(途中、少し疎遠になった時期も含めると)、だいたい10年くらい経った。

最初は「広いお風呂に気兼ねなく入りたい」から始まり、今では「ちょっと調子が落ちぎみだな」というときピットイン感覚で行ってスッキリする、みたいに、時期それぞれで銭湯との付き合い方が変わってきている。通い方と自分のマインドの変化が面白いので、時系列でまとめてみることにした。

「広いお風呂に入りたい」期

当時はシェアハウスに住んでいて、入浴するにも同居人が待っているかもしれないという焦りでゆっくり入るのに気が引けた。さてどうしようと考えて、スポーツジムのお風呂に行ったりもしていたけれど、当時通っていたスポーツジムは新宿は歌舞伎町という繁華街の中にあった。そのため、休みの日に(寝起きのすっぴんで出かけて)サッとお風呂、というテンションで行きにくい。どうしようかと悩んで調べたところ、自宅から住宅地を歩いて10分くらいの場所に銭湯があるという。

行ってみると建物の佇まいといいお湯の感じといい、とてもよかった。天井が高く、木造の建物は懐かしい感じがした。風呂上がりに脱衣場で涼んでいたら、孫とおぼしき女児を連れたおばあさんがやってきて「若い人が来るのは珍しいわね」とニコニコ話しかけてくれ、近隣商店の情報を教えてくれたのもまたよかった。銭湯は、地域のコミュニティでもあるのだなと思った。

そういう感じで第一印象がよく、以降、週に1回、もしくは月に2〜3回くらいの頻度で銭湯に通った。当時は若かったけれど激務でもあったので、たいへん癒やされていた。(このエントリを書くにあたり調べてみたところ、その銭湯は2010年に廃業されたようです。残念)

「やっぱりおうちが一番ね」期

シェアハウスを出ることになり、追い焚き機能付き、かつ洗い場がそこそこ広い賃貸マンションに住んでからは、銭湯熱は落ち着きをみせた。その代わり浴室へ本を持ち込み、よく半身浴をするようになった。そうなると誰に気兼ねするでもなく、自分の好きなように楽しめるお風呂のよさを再認識することになり、銭湯からはしばらく足が遠のく。この時期、やたら入浴剤にハマったせいもある。LUSHのブームがそれを後押しした。(当時のOLは、何かというとLUSHのバスセットを贈り合っていた記憶がある)

それでもたまに思い出し、ふと行ったりするものの、「広いお風呂に入るなら、温泉旅行でもしない?」という気分になり、なんとなく銭湯通いとは疎遠になった。振り返るとこの前後、久しぶりに行った銭湯で「主」みたいなおばさんに入浴のマナー(というかおそらく、そこの銭湯だけのローカルルール)違反を咎められて、なんとなく行くのが億劫になったのも関係しているかもしれない。

「サ道に目覚めて『ととのう』」期

しばらくしてまた引っ越しをし、新しく住み着いた街にも銭湯があった。しかもなかなか人気らしい。さらに沿線にはいくつか天然温泉が出る銭湯があるらしく、ならばと銭湯通いを再開することにした。最も贔屓にした銭湯は、家から歩いて15分程度、ほどよく遠く、ほどよく近く、帰路には安い飲み屋がいくつかあるのも良かった。

独身生活を満喫したい期でもあったので、誰の食事の支度を心配するでもなく、気が向いたときにお風呂へ行き、いいにおいだなと思えばモツ焼き屋に寄って、1杯飲んで帰る。こう書いてみると引退した独居老人みたいだけれど、こういう気まぐれを週末の夕方にひとり遊ぶのは、とても楽しかった。近所にスポーツジムが開店したこともあり、お風呂の前にスポーツジムを組み合わせ、スポーツジム帰りにジャージのまま一番風呂へ行くコースが誕生した。スポーツジムで汗を流し、熱を持った筋肉をほぐしながら広いお風呂でたっぷりと時間を過ごすのは格別だった。(もちろん帰りは着替えた)

この頃、話題作であるところの『サ道』に出会う。

それまでサウナはあまり好きではなく(しかもだいたいの銭湯でサウナは別料金だ)、足を踏み入れる機会がなかった。けれど、本を読み、「ととのう」という概念を知ってしまったので、ひとつ挑戦してみようかと思い、試したところ、とんでもなくよかった。初回で「ととのう」を体感してしまったせいもあり、一気にハマった。全身に血流が行き渡り、頭が急に冴えるあの感覚はなんとも言えず、中毒者のように足繁く通うことになる。

「思考デフラグ+肉体メンテ感覚」期

サウナにハマり、あちこちのサウナを試した。サウナにいる間はスマートフォンの類に触れないので、汗が出るのを待つそれなりに長い間、ぼんやりと考え事をする時間に充てられたのもよかった。サウナで汗を流し、水風呂で冷やした身体から血がギュンギュン巡るのを感じながら、普段なら流してしまいそうなアイデアや懸念について思考を深めるのは、精神の安定につながった。脱衣場で小休憩を取る間、「あれを考えておかなきゃ」「あの話、どうしよう」のような小さい気がかりについて出した結論をスマートフォンのメモ帳にバンバン書き込んでいった。日頃のモヤモヤがあっという間に解決していくのは、爽快だった。

 

ちなみにサウナには、いろんな種類がある。ドライサウナ、スチームサウナ、塩サウナ、あとはなんか、いろいろなサービス。恥ずかしながらロウリュは未体験で、ロウリュを体験できるサウナのある銭湯に行きたいなあと画策するものの、なんとなく足が向かなかった。そしてわたしは結局「自分の生活圏内で、ふらっと立ち寄れる大きなお風呂」すなわち「ただの銭湯」が好きなのだな、ということに気づく。サービスのよいサウナまで足を運び、バキバキに「ととのう」のも気持ちいいけれども、それはあくまで副次的な楽しみであり、メインは「ちょっと行くか」というノリで行ける範囲で、こんなに気持ちよくて楽しいことがあるのだ、という「わくわく」が好き、ということなのだ。

ということでロウリュは未体験のまま、最近は近所の銭湯を調べて見つけ、ちょっと足を伸ばして散歩とセット、できれば公園散策とセットで行く、という小さなイベントを楽しみにしている。(それでいうと中目黒/祐天寺の大黒湯世田谷公園の組み合わせは最高で、全身に満ちる多幸感が夢のようだった。なんというか「何でもない日々を慈しむ」というのは、こういうことなのだろう、というのを実感できた)

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銭湯はいい

最近の気分は、銭湯に持ち込む道具の吟味だ。なるべく荷物は少ない方がいいし、帰ってきてからの始末も楽な方がいい。保湿はニベアの青缶ひとつに絞った。次はボディソープとメイク落とし・洗顔がまとめて済ませられるマジックソープを持っていこう、だとか、風呂上がりだし、シートマスクを持ち込んだら効果が高まるんじゃないか?みたいに地味な工夫を、日々重ねている。誰にも伝わらない、こういう地味な改善というのは、本当に楽しい。

そんな感じで、わたし一人の生活の中でも銭湯はこんなに多彩な側面をもって楽しませてくれている。しかもただお風呂に入るだけなら460470円(※2019年10月に10円値上がりしました)とかで安いし、身体もあったまってさっぱりするし、ついでに散歩もしちゃえば健康にもなりそうだし、いいことづくめだ。そういえば、昨年参加した市民マラソンでは町おこしの要素もあったせいか、近隣の銭湯がレースの終了時間に合わせて開店時間を早めてくれ、マラソン帰りに銭湯、という最高の体験もできた。

思い返してみると、幼少期の長期休暇で祖母の家に泊まるとき、従姉妹や妹と一緒に近所の銭湯へよく行った。銭湯は広くて音の反響が楽しかったし、知らないおばあさんやおばさんは優しくしてくれた。帰り道の商店でアイスを買ってもらえるのも、とてもうれしかった。ワイワイとうるさい孫たちを数人ずつ風呂に入れるより、まとめて銭湯に放り込んだ祖母のおかげでわたしの中には銭湯への良いイメージが強く、今でも銭湯からの帰り道は、なんとも言えない多幸感に包まれる。

 

これからまた歳を重ねて、銭湯との付き合い方は少し変わってくるかもしれないけれど、そういう「自分だけが知っているお楽しみがある」というのは、生活を豊かにしてくれるのだと思う。なので今後も銭湯通いを続けようと思います、というお話でした。

 

今日はそんな感じです。
チャオ!